2018.12.04

Hiding in the Bathroom


Hiding in the Bathroom
(92,720語 YL:8.0)

とかく外交的・積極的な人達が有利になりがちな社会において、内向的な人達(introverts)が成功や幸せを掴むための指南書です。「内向的」というのは良いわけでも悪いわけでもなく、単なる性質なので、それを無理矢理治そうと思うのではなく、その性質をしっかり認識した上で、上手く活用することの重要さを説いています。

例えば、何事にも心配になってしまう人は、注意力が必要な業務をするとか、何か勇気を持ってやらなければならない時は、10秒間だけ外交的になってみるなどのtipsが満載です。

様々な内向性を持つ人の特徴も紹介されいて非常に興味深いです。「2000人の前で、入念に準備したプレゼンを披露するよりも、カクテルパーティで知らない人と雑談をする方がよっぽど難しい」っていうのは気持ちは分からなくはないなあ(笑)。

「自分は内向的なためにいろいろ損をしている」と思っている人にはぜひ読んで欲しい一冊です。気持ちが楽になる生き方や、成功のためのヒントが見つかるかもしれませんよ。

評価:★★★★

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2018.11.15

Wolf Island
(The Demonata, Book 8)


Wolf Island
(45,000語 YL:5.2)

Dervish達が狼人間に襲われた。どうやら裏にいるのは依頼を受けて狼人間の始末をしている"Lambs"のボス、
Prae Athimらしい。彼女が悪魔達と結託していると考えたGrubbs達は、Praeが待つ狼人間の島に向かう…。

Demonataシリーズの第8巻です。第7巻の話と並行して進む裏のストーリーですね。シリーズの開始当初からのテーマであった狼人間が大々的にクローズアップされています。人間対狼人間のバトルや、Grubbsの「覚醒」など見所色々です。

評価:★★★

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2018.11.04

The Shining


The Shining
(160,973語 YL:9.5)

職を失ったJackは、リゾートホテルOverlookのシーズンオフの冬場の管理人の職を得た。彼は妻Windyと息子Dannyと一緒にOverlookに移り住み、豪雪で外界から遮断された状況での生活が始まった。しかしこのホテルでは過去にも忌わしい事件が起きており、特殊能力を持つDannyは様々な事実を知り、恐怖を抱く。そして、次第にOverlookは彼らに牙をむき始める…。

Stephen Kingの密室サスペンスです。奇怪な事件が次々に起こり、逃げ場の無い状況で恐怖や狂気に駆られる親子を描きます。彼らを追い詰めるものが一体何なのかがなかなか分からない中で進むストーリーが、ますます恐怖を掻き立てます。サスペンス・ホラー好きな人におすすめの一冊です。

評価:★★★

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2018.10.22

Percy Jackson and the Lightning Thief (再読)
(Percy Jackson, Book 1)


Percy Jackson and the Lightning Thief
(86,826語 YL:6.0)

Percy Jacksonシリーズ第1巻を再読。現代アメリカにギリシアの神々という組み合わせはなかなか新鮮。神々もいろいろとアメリカナイズされていてとてもユニーク。人類の行く末を左右する大冒険の割に、軽〜いノリの部分が沢山あって面白い。

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2018.10.11

Death’s Shadow (The Demonata, Book 7)


Death’s Shadow
(61,000語 YL:5.2)

復活したBecはDervishと一緒に住むことになった。しかし彼らの屋敷が突如狼人間に襲われる。瀕死の重傷を負ったDervishを助けるために、彼らは悪魔の巣食う異世界へと向かったが、そこで彼らを待ち受けていたのは、悪魔の王Lord Lossよりももっと恐ろしい「影」だった…。

Demonataシリーズ第7巻です。今回の見所は、Lord Lossをも上回る存在「影」の登場ですね。それを倒すためにBeranabusが取った行動にもなかなかびっくりです。また、Becの「人の記憶を吸い取る能力」をうまく使って、ストーリー中で過去の回想シーンをうまく説明しています。一方で、第1巻では絶対的な存在感を放っていたLord Lossの影がだんだん薄くなっているのが心配です。どこかでいじけていなければいいのですが(笑)。

評価:★★★

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2018.09.30

Damsel Under Stress (Enchanted Inc., Book 3)


Damsel Under Stress
(97,600語 YL:7.0)

ついに憧れの魔法使いOwenと付き合うことになった、魔法株式会社MSIの社員Katie。クリスマスや新年など楽しいイベントが盛りだくさんの季節。しかしfairy godmotherのEthelindaがキューピッド役にしゃしゃり出てきて、事態を引っ掻き回す。そんな中、MSIの元社員Idrisが新会社を立ち上げて、悪事を企んでいるようなのだが、事件の真相は…?

Enchanted Inc.シリーズ第3巻です。KatieとOwenの恋愛ドラマがストーリーのメインですが、お節介なEthelindaのせいで、2人の仲はなかなか進展しません。ライバル企業の企みを暴くために、Katieが魔法耐性を一時的に失うことになってから、事態は一気に急変します。N.Y.地下のドラゴンとの戦いなど、大都会を舞台にした魔法合戦も見所です。

評価:★★★

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2018.09.16

Carbs & Cadavers (A Supper Club Mystery, Book 1)


Carbs & Cadavers
(63,440語 YL:6.0)

離婚や母親の他界など、つらい出来事が続き、大学教授から故郷の図書館司書になったJames。肥満気味の彼は、街の住民4人と一緒にダイエットクラブFlab Fiveを結成し、減量メニューの実践に励む。そんな中、プレイボーイのBrinkleyが薬物で殺害されるという事件が発生。Flab Fiveのメンバーであり、警察官のLucyとともに、James達も事件の真相究明に取り組むのだが…。

A Supper Club Mysteryの第1巻です。いわゆるコージーミステリですね。主役は肥満の中年男女5人のグループで、事件よりも食べ物に関する描写が多いです。殺人というシリアスな事件にも関わらず、ユーモラスな雰囲気で話が進みます。読んでいるとお腹がすいてくるので、ダイエット中の人は読まない方がいいかも(笑)。

評価:★★★★

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2018.09.06

Less


Less
(72,065語 YL:9.0)

Arthur Lessは中年のゲイ作家。彼の元に、長年付き合って別れた元恋人Freddyから結婚式への招待状が届く。結婚式に出たくないLessは、出席を断る口実として、世界中からの様々な仕事のオファーを全て受け入れることにした。いろんな国を飛び回りながらも、Lessは結婚式を迎えるFreddyに思いを馳せる…。

旅する傷心の独身中年ゲイ男性の悲哀を描いた作品です。いろんなトラブルがある中でも賞を受賞したり、愛人(?)を作ったりするなどのドラマがあります。いろんなイベントに右往左往するLessを喜劇的に描いた作品かもしれないけど、ちょっと自分のテイストには合わなかったみたい。文章もかなり難し目。

評価:★★

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2018.08.24

Demon Apocalypse
(The Demonata: Vol.6)


Demon Apocalypse
(50,849語 YL:5.5)

飛行中の旅客機の中で突如Lord Loss達の襲撃を受けたGrubbs。彼は何とか悪魔達の攻撃を振り払い、BeranabusとKernelと合流する。しかし、異世界からやってきた悪魔達の攻撃は止まらず、大きな犠牲が出てしまう。壊滅的な敗北が避けられない状況であったが、そこで信じられない奇跡が起きる…。

Demonataシリーズの第6巻です。シリーズの最初の方では、戦闘とチェスが組み合わさって独特のテイストを醸し出していたのですが、段々チェスとかどうでも良くなってきて、普通のスプラッターホラーになってきているのが少し残念ですね。魔法の力で何でもアリ的な状態になっているので、ちょっと御都合主義的展開が目立つのも気になります。次作以降に期待といったところでしょうか。

評価:★★★

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2018.08.17

What Happened


What Happened
(146,450語 YL:9.0)

アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏に敗れたヒラリー・クリントン氏の回顧録。彼女が米国を導くべく、どのように戦って、そして敗れたのかを回想しています。家族や友人、仲間達や支持者との心温まるエピソードが溢れる一方で、トランプ氏や彼と繋がりがあると考えられているロシア、そしてクリントン氏の私用メール問題ばかりを取り上げたマスコミに対しては非常に辛辣な意見を述べています。

政治家がどんなに崇高な未来を描いていたとしても、選挙中に聞こえるのが相手の中傷合戦というのは、虚しい現実を突きつけられているような気がします。経済や雇用、安全保障や差別、環境などいろんなことを考えなければいけない時に、有権者に聞こえてくるのは「ヒラリーは嘘つきだ。私用メールが公開されたらすぐに逮捕されるに違いない」とか「トランプは女性蔑視でロシアと繋がっている。大統領の資質はない」という話ばかりで、結局は「アイツに投票するとヤバいから自分に投票してくれ」という話ばかりですね。日本でも「〇〇政治を許さない」という声を上げている人は多いけど、その人達がどんな日本の未来を描いているのかはよく分かりません。有権者の側が、しっかりと情報を収集し、賢い選択をしなければならないと感じます。

「ガラスの天井」を破るべく戦い、そして大きな敗北を喫した一人の女性の物語として、十分な読み応えがあります。

評価:★★★★

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