2024.11.26

Magic Study (Study Series, Vol.2)

Magic Study
(105,000語)

北の国Ixiaを離れて南の国Sitiaに向かったYelena。家族との再会を果たした彼女は、かつては自分を殺そうとした魔法使いIrysのもとで魔法の修行を開始する。しかしSitiaでは少女の誘拐殺人が連続して発生。事件を解明するために奔走するYelenaは、次第に自分の能力を開花させていく…。

Studyシリーズの第2巻です。1巻では司令官の毒味役という一風変わった設定だったYelenaですが、今作では秘めた能力を持った魔法使いという、わりとファンタジーではオーソドックスな設定になってしまったのがちょっと残念ですね。ただ、前作はIxia一国に閉じた話だったのですが、他の国や部族なども出てきて、その点では物語が広がりを持ってきます。

評価:★★★

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2024.09.29

Attention Span: A Groundbreaking Way to Restore Balance, Happiness and Productivity

Attention Span: A Groundbreaking Way to Restore Balance, Happiness and Productivity
(50,000語)

メール、SNS、動画サイトなど、あらゆるデジタルメディアは短い時間で我々の注意を引こうとし、それにより我々は長時間何かに集中することが難しくなっていると説く。

「ついついスマホを触ってしまい、無駄に時間を過ごしてしまう」ことで悩む人にはお勧めの一冊。誰にでも即効性のある処方箋はなかなか無いけど、だいたい毎日何時頃に集中力が増すのかとか、自分のメンタルリソースが枯渇している時には無理をしないなど、自分自身の行動パターンに意識を向けて生活するのがよいのかな。

評価:★★★★

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2024.08.25

Fall of the School for Good and Evil

Fall of the School for Good and Evil
(80,000語)

混乱に陥るThe School for Good and Evil。予言は告げる。学校を統べるSchool Masterになれるのはただ一人。善のRhianか、悪のRafalか、それとももう一人の候補者か…?

"The school for good and evil"のプレストーリー(後編)です。本編のラスボスと言えるRafalがいかにRafalになったのかの真実が語られます。でも主役はちょっとPeter PanやHookに持っていかれている感じ。

評価:★★★

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2024.08.04

Humans Need Not Apply: A Guide to Wealth & Work in the Age of Artificial Intelligence

Humans Need Not Apply: A Guide to Wealth & Work in the Age of Artificial Intelligence
(50,000語 YL:6.0)

AIにより起こりうる(もしくは既に起こっている)社会の変化に対する考察。膨大なデータから様々な判断を瞬時に行う技術が我々の生活を便利にすると同時に、機械が人間をいかに操作し、時には搾取するような存在になりうるかを示す。

考えてみると、現在でも我々は歩く道や読むべき本、時には人生のパートナー選びまでスマホ(およびそれを介して提供されるサービス)に頼るような世界に住んでいて、我々の行動は既にかなりの程度でAIに支配されていると言ってもおかしくないのかもしれません。AIによる世界の支配というのは、SF映画のようなロボットの大群の反乱ではなく、見えないところで人間や社会を操作することで現実となりうるという考察は非常に興味深かったです。

未来における技術と社会の関わり方を考えるのに非常に参考になる一冊。

評価:★★★★

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2024.06.29

Die With Zero: Getting All You Can from Your Money and Your Life

Die With Zero: Getting All You Can from Your Money and Your Life
(60,000語 YL:6.0)

「自分のお金は子孫に残さず全部使って死にましょう」というケチ臭い話ではなく、「健康(活力)、時間、お金という限りあるリソースを賢く使うことで、充実した人生を送りましょう」という人生の指南書です。例えば「自分が死んだ時に子孫に資産を残しておきたい」という考え方ではなく、「本当に子孫のことを考えているのであれば、いつどれだけ子孫に与えるかを運命に委ねるのではなく、その資産が最大限活用できる最適なタイミングを自分でしっかり見極めて子孫に与えましょう」という感じです。

人生において重要なのは死んだときにいくら残せたかではなく、充実した、幸せな記憶をどれだけ蓄積できたかということであると説きます。自分がとても印象に残ったのは「思い出の配当(memory dividend)」という考え方です。若いころの幸せな記憶や、たとえ失敗しても後悔無く挑戦した経験などは、後の人生に幸せをもたらすので、若いころには勇気をもっていろいろチャレンジしてもよいと背中を押してくれます。

人生設計について様々なヒントを与えてくれる一冊です。

評価:★★★★

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2024.06.15

Friendaholic: Confessions of a Friendship Addict

Friendaholic: Confessions of a Friendship Addict
(100,000語 YL:7.0)

友達をたくさん作りすぎて疲弊していた筆者が、パンデミックの隔離期間に考えたこと。親友とは何?異性の間の友情は?友達のふりをする「フレネミー」とは?友情の終わらせ方は?友情に関して様々な観点から考察する。

大人になるとしがらみが多くなって、「友達」というものを考えることはなかなか難しくなるけど、よい人間関係の保ち方について、いろいろなヒントをくれる一冊。

評価:★★★

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2024.04.30

Mortmain Hall (Rachel Savernake, Book 2)

Mortmain Hall
(104,000語 YL:9.0)

謎めいた犯罪学者のLeonora。彼女がRachel Savernakeを家に招くという。彼女以外にも、殺人の疑いをかけられて無罪となった3人の男女が来るという。Leonoraの目的は何か。そして明らかになる意外な真実とは。

評価:★★★

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2024.03.23

Gallows Court (Rachel Savernake, Book 1)

Gallows Court
(104,000語 YL:9.0)

1930年代のロンドンで、連続する不審死。その裏で暗躍する、元判事の娘Rachel Savernake。彼女の秘密を探ろうと奔走するタブロイド記者Jacob。しかし不審死は続き、Jacob自身にも危機が迫る。ミステリアスでダークなヒロイン、Rachelの真の目的とは…?

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2024.02.12

Battle of the beast (The Beast and the Bethany, Vol.3)

Battle of the beast (The Beast and the Bethany, Vol.3)
(50,000語 YL:6.0)

The Beast and the Bethanyシリーズの第3巻。三度怪物に相見えることになった問題児BethanyとEbenezer氏。しかし破壊の限りを尽くしていた怪物がなぜかおりこうさんに?怪物は本当に改心したのか、それともこれは罠なのか…?怪物の扱いを巡って二人の関係に亀裂が入る…。

評価:★★★

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2024.01.30

Five Survive

Five Survive
(100,000語 YL:7.0)

キャンピングカーで旅を楽しむ若者6人。しかし車は人里離れたところで立ち往生。そして闇夜の中から撃ち込まれる銃弾。犯人は彼らに告げる。「秘密を持っている1人を差し出せ。そうすれば残りは助けてやる。」死ぬのは1人、生きるのは5人。奇妙な「半密室」の状態で、疑心暗鬼の夜が更ける…。

"A Good Girl's Guide to Murder"の作者によるサスペンスです。キャンピングカーという狭い空間で、生き残りを懸けた恐怖の人間ドラマが展開します。次々に明かされる若者達の「秘密」に、最後まで目の離せない展開が続きます。

評価:★★★★

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