2021.06.30

Unbeatable Mind


Unbeatable Mind
(68,000語 YL:6.0)

東京で3度目の五輪に挑むサッカー日本代表の吉田麻也。小学生で長崎を出て、名古屋でプロになり、オランダに渡り、サッカーの母国イングランドで戦ってきた彼が、いかにして「負けない心」を培ってきたかを自らの言葉で語ります。

グランパスサポーターなら誰もが認めるアカデミーの出世頭が、悩みながら、苦しみながらも幾多の壁を超えてこれたのは、ハートの強さだけでなく、冷静な分析力や環境対応力を磨いてきたことが大きかったことを教えてくれます。

評価:★★★

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2021.06.22

The Inugami Curse


The Inugami Curse
(84,000語 YL:7.0)

横溝正史の「犬神家の一族」の英訳版。一代で財を築いた犬神佐兵衛が他界。彼が一族に残した奇妙な遺言をめぐり、次々と殺人事件が発生。愛憎渦巻く複雑な人間関係に、名探偵金田一耕助の推理が光る。和製古典ミステリの代表作。

評価:★★★★

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2021.06.16

The Wenger Revolution: The Club of My Life


The Wenger Revolution: The Club of My Life
(20,000語 YL:4.0)

22年務めたプレミアリーグ・アーセナルを退いた、アーセン・ヴェンゲル監督の軌跡。プレミアリーグ無敗優勝を含む幾多のタイトル獲得や、新クラブハウス建設、新スタジアムへの移転など、クラブの方向性を大きく変えた様々なターニングポイントを振り返ります。昔の写真も満載で、パトリック・ヴィエラ選手など、ベンゲル政権初期の頃の懐かしい選手の姿も楽しめます。

評価:★★★

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2021.06.13

Small Fry


Small Fry
(104,545語 YL:8.0)

Steve Jobsの娘Lisaの回顧録です。エキセントリックな世界的大富豪の父、精神的に不安定で生活に困窮する母という、対照的な両親の間で育っていくLisaの姿を描きます。最初は疎遠だった父との絆の深まりや、それに伴う母親との関係の変化などの人間模様を描きます。我々が普段ビジネス書などで目にするSteve Jobsとは違う、父親として、家族として描かれるJobsの姿は非常に新鮮です。

評価:★★★

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2021.05.23

Grit: The Power of Passion and Perseverance


Grit: The Power of Passion and Perseverance
(81,490語 YL:8.0)

人生における幸福や成功に重要なgrit(やりぬく力)について説いた本です。著者は、gritは情熱(passion)と根気(perseverance)によって成り立っていると分析し、自分がgritを注ぎ込める対象を見つけることで、人々は天職(calling)や生き甲斐にたどり着けると述べています。

「スキル = 才能 × 努力」かつ「成功 = スキル × 努力」だとしたら、成功において努力は才能の二乗分くらい重要であるとか、gritが個人的な夢や欲求だけでなく、それが社会的な意義や他者の幸せにつながる時に、さらにgritは高まるなど、様々な視点からgritの重要性を述べています。他者のgritを高める方法(暖かく支援しながら高い目標に向けて応援すること)などについても述べられており、組織のマネージャーや教育者にもお勧めです。

自分がgritのことを考えて、思い浮かべる人物は三浦カズ選手ですね。選手としてピークを過ぎて、以前のような活躍はもう望めないのは明らかだし、試合にもなかなか出られないし、批判されることも多く、思い通りにいかないことがたくさんあると想像しています。それでも「もっとうまくなりたい、もっとサッカーを楽しみたい」という情熱をずっと持ち続けて、50歳を超えてもまるでルーキーのようにボールを追いかけています。そんな彼の"grit"に人々は魅了されるのかもしれないと思います。

評価:★★★★

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2021.05.01

Shoe Dog: A Memoir by the Creator of NIKE


Shoe Dog: A Memoir by the Creator of NIKE
(116,145語 YL:8.0)

ナイキ創業者の回顧録。起業家の書籍というと、真面目で堅苦しいビジネス書籍のようなものを想像しますが、この本は全然違って、繰り広げられるのは人間ドラマです。

オニツカタイガーとの出会いと確執、ギリギリの借金を重ねながらの会社の急拡大、そして米国政府との戦いなど、様々なドラマが展開されます。どんな苦境に立たされても、決して諦めることなく、シューズへの情熱を武器にひたすら走り続けるPhilの姿には感銘を受けます。今でこそスポーツビジネス界を支配しているかのような同社ですが、その根底に流れるのは、倒産寸前の小さな会社だったころからの「スポーツで世界を変えたい」という理念だったということが分かります。

今までナイキはそんなに好きなブランドというわけではなかったけど、この本を読んでからちょっとファンになりました。

評価:★★★★★

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2021.04.13

Radical Candor


Radical Candor
(98,165語 YL:8.0)

GoogleやAppleを含め、様々な職場でマネジメントを経験した著者のマネジメント指南書。良い組織を作り上げるには、お互いがリスペクトしながら率直な意見を言い合える職場を作るべきと説いています。相手の感情を尊重するあまり、重要な指摘をせずに逃げてしまうことは、相手の成長や気づきの機会を奪う行為であり、かえって相手のためにならないと述べています。

「マネジャー自らが率先して部下から批判をもらうべし」とか、なかなか実行が難しいこともありますが、組織マネジメントのヒントになりそうなことがたくさん書かれています。多くのマネジャーに読んでもらいたい一冊。

評価:★★★★

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2021.03.17

Aristotle and Dante Discover the Secrets of the Universe


Aristotle and Dante Discover the Secrets of the Universe
(65,105語 YL:7.0)

あまり友達のいない15歳のAristotleは、プールで少年Danteと出会う。2人は意気投合するが、Danteは家庭の都合で1年間引っ越すことになった。手紙のやりとりの中で、DanteはAristotleに告白する。「僕は男の子が好きなんだ…。」戸惑うAristotleの反応は…。

80年代の同性愛者の男の子の物語です。おそらくは今ほどLGBTに対して理解が進んでいない時代における、少年の苦悩が描かれています。繊細な心理描写は読み応えはあるのですが、物語の大半が2人の少年の関係に充てられているので、ちょっとストーリーの広がりに欠けるようにも思います。

評価:★★★

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2021.03.04

Too Much and Never Enough: How My Family Created the World’s Most Dangerous Man


Too Much and Never Enough
(60,000語 YL:8.0)

ドナルド・トランプ元大統領の姪が執筆した、親類の立場から観たトランプ氏の姿。トランプ氏は、力で周囲をねじ伏せることこそが強さであり、過ちを認めることは弱さであると父親から教え込まれ、他人を愛することを知らずに育ったと著者は主張する。そのため、大統領任期中にコロナウイルスで何十万人もの死者が出ても自身の責任とは思わず、株価が上昇したことを自分の手柄のように振る舞うのだという。

この本に書かれていることの真偽を判断することはできないけど、1月6日に米国国会議事堂で起きた事件と、その前後のトランプ氏の言動を考えると、著者が懸念していたことが最悪の形で現実になってしまったように思われる。

評価:★★★

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2021.02.15

Hope Never Dies (Obama Biden Mysteries, Book 1)


Hope Never Dies
(54,665語 YL:6.0)

元副大統領Biden氏の古くからの友人Finnが、列車事故で亡くなった。彼の死を不審に思ったBiden氏は、元大統領Obama氏とともに、事件の解明に乗り出す。老体に鞭打ってBiden氏が明らかにした真実は…?

Obama元大統領とBiden元副大統領のコンビが活躍するクライムサスペンスです。もちろんフィクションなのですが、2人の超有名人・超重要人物が秘密裡に事件を捜査するというプロットが何ともユーモラスです。潜入捜査やカーチェイスなど、一見ありがちに見える展開も、このコンビが行動している姿を思い浮かべると、思わず笑いがこみ上げてきます。

評価:★★★

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