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2004.06.30

Dr Jekyll and Mr Hyde
(Oxford Bookworms Library: Stage 4)

Dr Jekyll and Mr Hyde (Oxford Bookworms Library)
Dr Jekyll and Mr Hyde

超有名ホラー「ジキル博士とハイド氏」です。
「もしも、自分を束縛する全てのものから自由になって、自分以外の人間になれたら…」という願望を題材にした作品です。品行方正なジキル博士の心の奥底に潜む闇が、すごくリアリティをもって表現されていて、読んでいて引き込まれてしまいます。前回紹介した"I, Robot"もそうですが、長い間語り継がれる作品というのは、やはりパワーを持っていますね。

「束縛から自由になりたい」という欲求は、いつの時代もみんなが持っている願望ではないのでしょうか。というより、会社や学校、家族などに見せない「自分だけが知っている本当の自分」を開放できたらどんなに楽だろうかと。もちろん、現実的にはいろんな問題があり、それは一般的には困難なことだと思うのですが、例えば、匿名で、誰にも知られずに言いたいことが言える、インターネット上の巨大掲示板やネットワークゲームなどにおいては、周りの人が知らない自分をそこで解放している人がいるかもしれません。もしかしたら、ジキル博士の時代にインターネットがあれば、ジキル博士はハイド氏にならなくてもよかったかもしれません。一方で、仮想空間上で別人格を表す現代のハイド氏は、時にジキル博士のように別人格を制御できずに、問題を発生させてしまうことがあるのかもしれません。

巨大掲示板やインターネットが有害であると主張しているのではありません。それらは非常に役に立つと思っています。しかし、どんな手段を用いるにしろ、一度別人格を開放したら、それを制御できなければジキル博士のような結末が待っているのではないでしょうか。ちなみに、僕が英語の多読に挑戦していたり、このblogを公開していることを知らない人は僕の周りにたくさんいます。そういう意味では、僕もハイド氏の一人ですね。

なんか、書籍の紹介なのか何なのかよく分からない文章になってしまいました。すみません。
でも、「ジキル博士とハイド氏」は、単なるホラーではなく、いろいろ考えさせられる作品で面白いですよ。

評価:★★★★★

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2004.06.28

I, Robot
(Oxford Bookworms Library: Stage 5)

I, Robot (Oxford Bookworms Library)I, Robot

ちょっと背伸びをして、Oxford BookwormsのStage 5に挑戦してみました。
毎週水曜日、「トリビアの泉」の冒頭で紹介されるSF作家、アイザック・アシモフの代表作"I, Robot"です。
有名な「ロボット三原則」にまつわるショートストーリーですが、実によくできています。
「人を傷つけない。人間の命令には従う。自分の身を守る。」という単純な三原則を様々に解釈し、バラエティーに富んだショートストーリー集になってます。
また、登場するロボット達が、どいつもこいつも人間以上に人間らしくて愛着がわきます。個人的には、何でも自分で理由を見つけなければ気がすまないCutieが好きです。また、話としては、人の心を持つロボットを描いた"Liar!"が面白かったです。冷徹な女性ロボット心理学者Dr.Calvinのキャラクターもgoodです。

評価:★★★★★

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2004.06.24

Just Good Friends
(Cambridge English Readers: Level 3)

Just Good Friends (Cambridge English Readers)
Just Good Friends

誰もが一度は考える「男と女は"Just Good Friends"になれるのか?」という疑問がテーマの作品。SF&ミステリ好きで、ラブストーリーはあまり読まない僕ですが、十分楽しめました。こういう「テーマのしっかりした作品」は好きです。言いたいのに言えない、聞きたいのに聞けないといった登場人物の苦悩や、心の揺れ動きが面白い物語です。

僕自身が「異性と"Just Good Friends"になれるか?」と聞かれたら、おそらく"No"と答えるでしょう。相手がこの物語の主人公のステファニーのように、明るく、誰もが振り返る美人ならなおさらです。やっぱり、異性と"Good Friends"になれたら、その次を望んでしまうのが自然なのではないでしょうか。もちろん「俺には異性の親友がいっぱいいるぜ」という人がいてもおかしくないとは思います。ですが、周りの人達は誰も---時には当人自身も---その言葉を信じないのではないでしょうか。この物語の登場人物たちのように。

評価:★★★★

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2004.06.23

The Lahti File
(Cambridge English Readers: Level 3)

The Lahti File (Cambridge English Readers)
The Lahti File

スパイものです。目前での殺人。謎の美女とのロマンス。迫り来る敵からの逃亡。絶体絶命のピンチ。そして命を賭けた死闘…などハリウッドムービー的要素はふんだんに取り込んではいて、それなりに面白いとは思うのですが、ちょっとスジがストレートすぎるような気がします。もう少し、ミステリ的要素を含んだサプライズ(いい意味で、読者をだましたり、裏切ったりする仕掛け)があると、My favoriteになったと思うのですが。ちょっと惜しい作品です。

「何か面白い映画が見たいなぁ」と思って、評判になっているハリウッドアクションムービーを見に行って、それなりに楽しめて、「あそこのシーンがすごかったね」とか一緒に見に行った人と話したりするけど、次の日以降はその映画を見たこと自体忘れてしまうっていうことありませんか?僕にとってこの作品はそんな映画のようで、ちょっとインパクトが薄かったです。

評価:★★★

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2004.06.18

Romeo and Juliet
(Penguin Readers: Level 3)

Romeo and Juliet
Romeo and Juliet

シェ~クスピアの超有名なおハナシです。
ちなみに、表紙には「刑事プリオ」様が載っておりますが、本の中には他に写真はありません。

スジはあらかた知っていたのですが、何度も舞台/映画化されている作品だけあって、やはり面白いですね。ラブ&バイオレンス!文章の大部分が台詞で、情景描写はほんの少しです。舞台の台本を読んでいるようです。普通の小説に慣れた人には、ちょっと読みづらいかも。でも、舞台ならではのちょっと「クサい」台詞もたくさんあって、それもなかなか楽しめます。

評価:★★★★

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2004.06.16

祝!10万語突破!

Tales of Mystery and Imaginationを読んで、とりあえず多読10万語を突破しました。
ここまでにかかった時間は約1ヶ月。洋書購入金額は8,570円になりました。ということは、100万語に達する頃には9万円近くを洋書に費やすことになりますね。大丈夫かな。とりあえず自分への投資ってことで。もしお金に困ったらこれまでに購入した書籍をオークションにでも出すことにしよう。

なんとか1年以内に100万語突破したいなぁ。100万語突破したら、読書スピード(現在130語/分程度)も上がってくるかなあ。がんばるぞぉ。

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Tales of Mystery and Imagination
(Oxford Bookworms Library: Stage 3)

Tales of Mystery and Imagination
Tales of Mystery and Imagination

超有名作家エドガー・アラン・ポーのホラー作品5作のオムニバスです。

とにかく怖いです。挿絵も怖いし、情景描写も怖い。なにより人間の狂気をすごく「豊か」に表現しているというか…。日本発の一般的なホラーだと、霊だとか、呪いだとかそういう超自然的なものによって怖がらせる場合が多いけど、これらの作品に共通する怖さは、狂気に走った「人間」の怖さですね。

あまりに怖い&グロい表現も多いので、怖がりの方やホラーが苦手な方にはお薦めしません。ちなみに、僕は朝の通勤電車の中で読みました。とても夜には一人で読めませぬ。

評価:★★★

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2004.06.15

Chemical Secret
(Oxford Bookworms: Stage 3)

Chemical Secret
Chemical Secret

昨今話題の「企業倫理」の話ですね。
「バレなきゃいいや」とか「自分には関係ないからいいや」という姿勢ではいけませんよ、という教訓的なお話なんだろうなぁ。それが言いたいことは分かるんだけど、話があまりにもストレートすぎて、次の展開が読めてしまうので、もうちょっと意外性を盛り込んで欲しかったです。

この前に読んだ"The Ring"があまりにも良かったので、今回の評価は辛くなってしまいました。こういうことがあるから、フィギュアスケートとかシンクロナイズドスイミングの採点って難しいんだろうなぁ。

評価:★★

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2004.06.11

The Ring
(Penguin Readers: Level 3)

The Ring (Penguin Readers, Level 3)
The Ring

見ると死んでしまう呪いのビデオ…の話ではありません。貞子も出てきません。
小さな村を舞台に起こった事件の物語なのですが、ミステリ好きの私はすっかりはまってしまいました。短編ミステリの珠玉の名作と言っていいと思います。頭の切れる刑事も出てきませんし、「犯人はオマエだ!」みたいな展開もありませんが、良質のミステリの要素を十分含んでいると思います。

私がミステリ小説のトリックや謎解きなどを評価するポイントは以下のようなところです。


  • 犯人の動機がしっかりしている(日本の作家の作品で、最後まで殺人の動機が明らかになっていない作品を読んだことがあるのですが、その作者の本は二度と買わないと思います)
  • 「読んでる最中は気づかなかったけど、あれがそうだったのかー!」的な伏線が張ってある
  • 犯行の手段に無理が無い
  • 読んだあとに「あぁ、やられた!」という気分になる

この作品は、上記の条件を十分に満たしているので、私的には文句無しの合格であります。

最後に、ネタばれになるのであまり詳しいことは言えませんが、この作品の結末は、貞子の出てくる「リング」の結末よりもっと怖いと思うのは僕だけでしょうか…。

評価:★★★★★

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2004.06.10

Manchester United
(Penguin Readers: Level 3)

Penguin Readers Level 3
Manchester United

イングランド、プレミアリーグの強豪、マンチェスターユナイテッドについての話です。
クラブの歴史や、往年の名プレイヤーなどを一度に知ることができます。また、サッカー用語の英語も知ることができるのがうれしいですね。例えば、"be sent off"など。いつかは本場イングランドでサッカーを見るぞ!という人にはお薦めです。でも、この本の文章の間に挟まっているマンガは余分ですね。いらない。

個人的には、ユナイテッドよりもアーセナル(プレミアリーグの強豪。元名古屋グランパス監督アーセン・ベンゲルが監督を務める。日本代表の稲本潤一も在籍していた。今年は全試合無敗(!)でプレミアリーグを制覇!)の方が好きなんだけど、誰か本を書いてくれないかなぁ。ユナイテッドほど世界的に有名じゃないからだめかなぁ。

あと、ユナイテッドの名選手紹介に、あのベッカム様(現レアル・マドリード)が写真入りで載っているのですが、その写真が「ボウズ」というのはいかがなものか(^_^;;;

評価:★★★★

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2004.06.09

Dracula
(Penguin Readers: Level 3)

Dracula
Dracula

「怪物くん」つながりということで、「フランケンシュタイン」の次に「ドラキュラ」を読んでみました。
フランケンが悲劇的な怪物であるのと対照的に、ドラキュラは完全に悪役、人間の敵ですね。自分の欲望のおもむくままに美女をその毒牙にかけていく…って、こう書くと単なるスケベなオッサンのように聞こえてしまいますね(^_^;;;

ストーリーも分かりやすかったのですが、もう少しいろいろひねって欲しかったです。ドラキュラや、その他の登場人物、特にProfessor Van Helsingの背景などについてもうちょっと描写が欲しかったところです。

う~ん、フランケンシュタインがとても面白く、その直後に読んでしまっただけに、どうしても評価が辛くなってしまうなぁ。

評価:★★

ちょっと無理してPenguin Readers Level 3にチャレンジしたら、読書速度が落ちてしまった。でも、このレベルには面白そうな本がたくさんありそうなので、もうちょっとこのレベルで頑張ってみようかな。

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2004.06.03

Frankenstein
(Oxford Bookworms Library: Stage 3)

Frankenstein
Frankenstein

愛を求めて彷徨う悲しきモンスターの物語です。

この話は私のツボにぴったりはまってしまいました。ホラーではなく、悲劇の名作だと思います。
その容姿ゆえに、愛されたいのに、誰にも愛されずに、苦悩し、心が歪んでしまうモンスター…。思わず彼に感情移入してしまう人もいるのではないでしょうか。彼と、彼のことを容姿のみで判断して攻撃する人間たち。果たしてどちらが本物の「モンスター」なのでしょうか…。

ところで、巷では、フランケンシュタイン氏が作った人造人間を「フランケン」と呼んでますが、この本の中には、その人造人間を「フランケン」と呼ぶ人はいません。つまり、彼は「なまえのないかいぶつ」なんですね。

あと、この物語の作者のことをしってちょっとびっくりしました。フランケンシュタインの作者は女性で、処女作がこの「フランケンシュタイン」なんだそうです。で、若干19歳のとき、しかも妊娠中にこの話を書いたそうです。その容姿とうらはらに、人造人間になんとなく繊細さみたいなものが見られるのは、やはり作者が若い女性だったからでしょうか。

最後の余談ですが、藤子不二雄Aさんの「怪物くん」に出てくるフランケンは「フンガー!」しか言わなかったけど、この本の彼は、知的で饒舌です(^_^;;;

評価:★★★★★


今回、ちょっと背伸びをしてLevel 3に挑戦してみて、結構読めたので、しばらくこのレベルで頑張ってみようかな、と思っています。

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2004.06.01

E.T. The Extra-Terrestrial (Penguin Readers: Level2)

E.T. The Extra-Terrestrial

説明の必要もないくらいの超有名映画。しかし、実は見たことがないのだ。

話は非常にストレートで分かりやすい展開。こういう直球勝負は結構好きです。子供たちが、みないいヤツばかりです。挿絵には映画の映像がそのまま写真で載ってます。映画版も見てみようかなぁという気になってきました。

非常に有名な話だけど「E.T.」が「Extra-Terrestrial」の略だって知ってる人って、あんまりいないような気がする…。

知らなかった単語
terrestrial ...地球の、世界の、陸生の

評価:★★★★

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