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2005.01.26

ダーリンは外国人

ダーリンは外国人―外国人の彼と結婚したら、どーなるの?ルポ。
ダーリンは外国人

外国人と結婚した作者の異文化コミュニケーションマンガです。ベストセラーになっているので、もう読まれた方も非常に多いかと思います。和書なのですが、語学習得にも多少関係があるのでご紹介します。

作者の小栗さんと結婚したトニーさんはマルチリンガル(関西弁含む)なのですが、日本人が外国語を習得できない要因の1つとして彼は「完璧主義」を挙げています。外国語の本を読むときでも、常に理解度100%を目指してしまうので、いつまで経っても先に進めないのだそうです。語学の習得のためには、正確でなくてもいいから「たくさんインプット/アウトプットする」ということが大切ということですね。これって、快読100万語!ペーパーバックへの道の中で酒井先生が言われていることと全く同じことだと思うのですが、実際に多言語を習得した人が主張すると、さらに説得力が増しますね。

…などと小難しいことは置いといて、この本は爆笑エッセイマンガとして単純にすごく面白いです。笑いをこらえるのが大変なので、書店での立ち読みや電車の中で読むのはやめて、ゆっくり家で読みましょう。笑いの多くはトニーさんの奇妙な(もしくは我々日本人にとって奇妙に見える)言動によるものですが、その中でも僕は「あっち向いてホイ」がどうしてもできないトニーさんが好きです。でもこの人って、どこの国にいっても「変わった人/面白い人」って言われそうだなぁ…。

評価:★★★★★

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2005.01.25

Decline and Fall
(Oxford Bookworms Library: Stage 6)

Decline and Fall (Oxford Bookworms Library)
Decline and Fall

OxfordにいたPaulは、突然Oxfordを追われ、私立の男子校で先生をすることになる。しかし、そこには一筋縄ではいかない連中がたくさんいた…。

この本の背表紙の説明には「この話に書かれている1920年代のイギリス社会に関するブラックユーモアは、現代においても新鮮である」と書かれていますが、僕にはどこが笑うところなのかさっぱり分かりませんでした。例えば、運動会で、徒競走の号令のピストルに実弾が入っていて、「ヨーイ、ドン」の合図の時にそのピストルで生徒を撃っちゃうシーンがあるのですが、ここは笑うところなんでしょうか。……笑えん。もし僕がネイティブのイギリス人と同じくらい英語を喋れるようになったとしても、この物語の面白さは一生分からないと思います。

ただ、強調しておきたいのは、僕は「この本は僕にとってつまらない本だった」と言っているだけで、この物語を楽しんで読んでいる人もおそらくたくさんいることと思います。日本人の中にも「面白かった」と言う人もいるかもしれません。
単に「お笑いの好みが僕と違った」というだけのことです。

評価:★

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2005.01.21

The Sky Is Falling

The Sky Is Falling
The Sky Is Falling

「アメリカのロイヤルファミリー」とも称されるWinthrops一家。その最後の一人であるGary Winthropが殺された。そして、この1年の間にWinthrop家の5人全てが死亡したことになる。これらの事件に疑問を持ったWTNのアンカーウーマンDana Evansは、事件の真相究明に乗り出すが…。

というわけで、本格的なペーパーバックへの挑戦の第一歩として、読みやすいと評判のSidney Sheldonの作品の中でも最も読みやすいと言われる"The Sky Is Falling"に挑戦してみました。はるか昔にSheldonの明日(あす)があるならの日本語版も読んだのですが、よもやSheldonを原書で読む日が来ようとは思ってもみませんでした。なんか感慨深いものがあります。

まず、この本の読みやすさですが、はっきり言って「ものすごく読みやすい」です。どのくらい読みやすいかを数字で表すと、僕はHarry Potter and the Sorcerers Stone(77,000語)を読むのに682分かかった(113語/分)のですが、The Sky Is Falling(103,000語)は、たった452分で読めてしまいました(228語/分)。つまり、僕的には「ハリーポッターの2倍の速度で読めちゃうくらい読みやすかった」ということになります。知らない単語なども多数出てきますが、文脈から推測可能なものが多いです。まさに、「ペーパーバックへの第一歩」にうってつけの本だと思います。

ストーリーとしてもサスペンス要素満載で、場面も目まぐるしく変わるので、飽きさせない構成になっていると思います。特に感動したり、後々まで印象に残るシーンがあったりするような作品ではないのですが、僕はこういうエンターテインメントに徹した作品も悪くはないと思っています。一言で言うと「ハリウッド的ジェットコースター小説」という感じですかね。

欲を言えば、もうちょっと登場人物の性格付けなんかに工夫が欲しかったですね。特に、脇役に主人公Danaを超えるような魅力をもつキャラクターがいたりすると、もっと面白い作品になったように思います。

評価:★★★★

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2005.01.20

TOEIC対策

半年に一度、自分の英語力の確認のために定期的に受験しているTOEICの受験時期が近づいてきましたので、今回は番外編として、いつも使っているTOEICの文法の対策本を紹介します。

TOEIC文法 急所総攻撃
TOEIC文法 急所総攻撃

TOEIC文法 鉄則大攻略
TOEIC文法 鉄則大攻略

上記の本は2冊で1セットです。もう10年近く前に出版された本なのですが、今でも一番オススメの参考書です。
TOEICで重点的に出題される文法事項について、非常に詳しく書かれています。また、参考書としてはとてもフランクな文体で書かれているので、読んでいても疲れません。さらに、練習問題も充実しており、試験日直前の問題演習にも最適です。

評価:★★★★★

TOEIC TEST英文法出るとこだけ!―出題パターンを見抜く鉄則32
TOEIC TEST英文法出るとこだけ!

この本は、文法問題における32の鉄則が、5日間で学習できるようになっています。非常に薄い本なのですが、出題パターンにあわせて、まさに「出るとこだけ」集中的に解説しています。この本だけで文法問題を全てカバーするのはちょっと厳しいかもしれませんが、上記の「TOEIC文法 急所総攻撃&鉄則大攻略」をきちんと学習した人が、試験間近に復習するのには最適な1冊です。

評価:★★★★★

とりあえず、TOEICの文法問題(語彙力を問う問題を除いて)については、上記の3冊をきちんと学習することでTOEIC900点レベルに達することができると思います。これらの本の問題演習を繰り返しているうちに、Part 6の間違い探し問題なんかは、文章の意味を把握しなくても、どこが間違いなのか瞬時に判別できることもできるようになってきます。そうすると、その後の読解問題に使える時間が増えますので、文法問題に対してきちんと準備しておくことは、リーディングセクション全体のスコア向上につながると思います。

というわけで、僕も多読の合間に上記の本で文法の復習をしようと思います。

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2005.01.14

Deadheads
(Oxford Bookworms Library: Stage 6)

Deadheads (Oxford Bookworms Library)
Deadheads

妻と2人の子供、そして美しい薔薇園に囲まれて暮らす穏やかな男Patrick。そんな彼に殺人の疑いがかけられる。果たして、過去の数々の死はPatrickの犯行なのか?それとも…。

この物語のジャンルはCrime & Mysteryとなっていますが、ミステリとして見たときはちょっとがっかりな話です。最後まで真相が明らかにならない事件がいくつもあり「結局本当のところはどうだったの?」って感じです。あと、ストーリーもあまりシンプルではないし、登場人物も無駄に多すぎると思います。例えば、検察側の人間が4人もいて、それぞれが捜査を行っています。1人か2人でも十分ストーリーはできると思うのですが…。

この話は「ミステリ」というよりは「ホラー」とかのジャンルでくくるべきかもしれません。

評価:★★

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2005.01.12

70 Japanese Gestures

日本のしぐさ70
70 Japanese Gestures

日本人のジェスチャーを英語で解説した本です。ジェスチャーの紹介・解説のみならず、日本と欧米の表現の違い(ハイ/イイエの使い方や、日本と他の国で意味が異なるジェスチャーなど)についても詳しく述べてあります。

…などと書くと、一見真面目な実用本のように思われますが、この本はただ者ではありません。見開きページの左側には、ちょっと鈴木ムネオチックなサラリーマン風のオッサンがジェスチャーをしている写真があり、右ページに、そのジェスチャーのやり方や意味するところなどを書いてあります。この時点で怪しさプンプンなのに、さらに紹介するジェスチャーがすごいです。出版社のホームページに掲載されている紹介文によると「本書は日本で当たり前に使われているジェスチャーを70厳選しました」と書かれていますが、その中からいくつか下記に紹介します。

(手を合わせて)
「いただきます。ごちそうさま。」
... 日本人の基本ですね。

(耳たぶをさわって)
「熱い!」
... 年配の方が使いそうですね。

(小指を立てて)
「彼女」
... 今時使う人いるのかなぁ。

「えんがちょ」

絶対使わねぇよ、そんなの!

お願いです。だれか最近日常会話で「えんがちょ」を使ったことのある方、どんなシチュエーションだったのか教えて下さい。

で、この本にはさらに「えんがちょ」を超える、恐るべきジェスチャーがまだまだ載っています。さらに「オカマ」の説明では「日本には他人のファッションにケチをつけるオカマがいる」などと日本の小ネタを紹介したり、「土下座」の説明では「ストリートダンサーはこの姿勢からダンスを始める」などと独特の視点から解説を展開しています。もう無茶苦茶です。最高です。破壊力抜群です。星7つあげちゃいます。

もしこの本の作者に会うことができたら「アンタはそんなジェスチャーを誰に教わったんだ」と小一時間問い詰めたい気分です。もちろんジェスチャー付きで。

評価:★★★★★★★

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2005.01.09

Tunnels Of Blood

Tunnels Of Blood (Cirque Du Freak
Tunnels Of Blood

"Circue du Freak""The Vampire's Assistant"に続くダレン・シャンシリーズの第3作目です。

第1作、第2作は、女性の登場人物が非常に少なく、ストーリーに重要に関わってくる女性はダレンの妹くらいでした。非常に男臭い作品だったと言えましょう。で、この第3作では、何とダレンにガールフレンドなどができてしまいます。で、デートなんかしちゃったりするのですが、初デートにドキドキするダレンがいいですね。「いいねぇ、若いねぇ。ダレン!ヒューヒュー!」とか言ってからかいたくなってしまいます。

ストーリー的には、ラストにもう少しサプライズが欲しかったような気がしますが、クリスマスというイベントもからめて、非常に雰囲気の良い作品になっていると思います。ヴァンパイアとクリスマスというミスマッチが絶妙で良かったと思います。ちなみに日本語訳版では、タイトルが"バンパイア・クリスマス"となっています(そのまんまですな)。

で、前作のレビューの時に考えていた「(オレ的)日本人による実写版ダレン・シャン配役希望」ですが、以下のようにまとめてみました(キャラクターの年齢は無視)。


  • Darren Shan ... 堂本剛
    (ちょっと暗めの演技希望)
  • Mr.Crepsley...佐々木蔵之介
    (表面的にはドライな感じで)
  • Mr.Tall...阿部寛
    (長身で格好良いので)
  • Evra...草彅剛
    (ジャニーズ「剛コンビ」になりますな)
  • Debbie...田中麗奈
    (積極的女の子の役がはまりそう)
  • Murlough...真田広之
    (狂気的に演って頂きましょう)
  • 脚本... 野島伸二

すごく人気のある作品で、思い入れの強い人もたくさんいると思うので、上記のようなものを書くと、多分賛同の意見はほとんど無くて、いろんな別の意見がいっぱい出そうですね。「ダレンは剛というよりは光一だろう」とか人もきっとたくさんいるでしょうね。あと、いくらすごいキャストを持ってきても、内容が内容なので、この作品をゴールデンタイムに放送するのは、ちょっときついだろうなぁ…。

評価:★★★★

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2005.01.05

The Dead of Jericho
(Oxford Bookworms Library: Stage 5)

The Dead of Jericho (Oxford Bookworms Library)
The Dead of Jericho

Morse警視は、あるパーティでちょっと魅力的な女性Anneに出会う。しかし、後日彼女の首吊り死体が発見される。果たして、これは自殺か他殺か?Morse警視の捜査が始まる…。

このMorse警視シリーズは有名で人気があるということなのですが、僕は全然知りませんでした。で、実際に読んでみると、人気が出るのもうなずけます。まず、Morse警視のキャラクターが非常にいいですね。頭は切れるんだけど「50歳を過ぎた酒と女にだらしない禿げかけたオッサン」なんて、実際にはとても魅力的とは思えませんが、Morse警視の場合は何かユーモラスで、親しみがわきます。非常に人間味あふれるキャラクターですね。相棒のLewis巡査とのやりとりもgoodです。

ストーリー中には適度にヒントがちりばめられており、しっかり読めばある程度真相が分かるようになっており、ミステリ作品としても、非常にフェアな作りになっていると思います。まさに正統派ミステリの王道という感じです。「洋書で本格ミステリを読みたい!」と思っている人への入門用として、間違いなくお薦めの1冊です。

評価:★★★★

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