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2005.02.16

「100万語」ってどのくらい?

僕は「快読100万語!ペーパーバックへの道」を読んで、洋書を読み始めようと思いました。で、実際に100万語を読んでみて、この「100万語」というのは、いったいどのくらいの量なのかを確認するために、僕が100万語に到達するまでに読んだ本(51冊)を並べてみました。

million

これを見た方は、それぞれ「こんなに読んだの?」とか「ふ~ん。それで?」とか「パンダがカワイイ」とか、いろんな感想を持たれるかと思いますが、僕の感想は、

「100万語って、たったこれだけ?」

です。

これぐらいの量だったら、紙袋に入れれば片手で十分持てますし、古紙回収に出したとしてもティッシュペーパー1個になるかならないかくらいだと思います。もちろん、絵本など、もっと語数の少ない本をたくさん読んだ人は、同じ100万語でも、もっと冊数が多くなると思います。ですが、いずれにしても我々が今までに各種メディアを通して触れてきた日本語の量に比べると、英語で100万語というのはあまりに少ない量のように思います。どんなに多く見積もっても100分の1以下なのではないでしょうか。日本語と英語のインプットの量が100倍以上も違うのに「日本語と同じくらい英語を使えるようになりたい」と思うのは、それこそ「ちゃんちゃらおかしい」のかもしれません。

「100万語なんて簡単だ。大したことない」とか「読んでも無駄だ」と主張しているわけではありません。僕自身、多読を始める前には、100万語読破するのにどれくらいの時間がかかるのか見当もつきませんでしたし、本当に読めるのかどうかすら分かりませんでした。また、100万語を目標に読書をし続けなければ、この「絶対的なインプット量の少なさ」に気づくことは一生無かったと思います。この「100万語」という量は、人によっていろいろな意味を持つと思いますが、僕は以下のような特徴がある量なのではないかなぁ、と解釈しています。

  1. 適度に達成困難
    (10万語程度では、ほとんど困難はないが、効果も実感できない)

  2. 適度に達成可能
    (1000万語を目標にするとみんな挫折する)

  3. 効果を実感したり、何かに気づいたりするために最低限必要な量

  4. これから200万語、300万語と読み進めることのできる「基礎体力」を獲得するために十分な量

とりあえず僕は100万語を目標に多読をし、100万語を達成した結果、著しい語学力の向上などは見られませんでしたが「もっともっと読んで、英語のインプット量を日本語のインプット量に近づけねば!」と強く思うようになりました。これからも楽しみながら、ちょっと頑張りながら読書を続けていこうと思います。

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コメント

はじめまして。
多読関係でさまよっているうちにこちらにたどりつき、よらせていただきました。(しかも私のブログの名前が右に・・・!ありがとうございます)
読んでらっしゃる本も、サッカーやダレンなど、私も好きだった作品なのでとても共感いたしました。
ダレンの配役のアイデア、面白いですね~!考えもしませんでした。(でも映画になってほしいですよね)

それとTOEIC900点以上ってすごいですね!
私は630点なので、羨望の眼差し(◎_◎)です。でも(正直、900点もとってる人はみんなペラペラなんじゃないだろうかと今も思っています。違うんですか?)

「100万語」ってほんと、おっしゃる通り絶妙なボリュームですよね。読書って、一番手軽なインプットの方法ですものね。私もずっと続けていきたいと思っています。

はじめてで長文失礼いたしました。ではまたお邪魔させていただきます。

PS
写真の感想は、「パンダが可愛い」です(^^)

投稿: うさじろう | 2005.02.17 17:11

初めまして。CUBE290と言います。

ぴくりんさんの多読のペースは速いですね。私は膨大な時間をかけて、ゆっくり読んでいます。英語の面白さが分かってきかけているので、表現力のすばらしさに感動しながら、少しずつたくさんの本を手当たり次第読んでいる所です。

私もうさじろうさんと同じように、多読のキーワードでここにたどり着きました。あまり多読という言葉を意識せずにひたすら本を読んできましたが、多読を意識なされていて、目標を立ててがんばっていらっしゃる方が多いので、私も目標を立てました。私の目標は1000冊、1億語ですね。気長に読んでいればいつかは達成できると思います。もうここまで来ると、小さな挫折はあっても大きな挫折は無いと思います。

私は1000ページ以上もある分厚い本が好きです。チャレンジしがいがあるからですね。

それではまた。

投稿: CUBE290 | 2005.02.17 23:57

うさじろうさん、こんにちは。ぴくりんです。
コメントありがとうございます。

僕もうさじろうさんのblogはいつも楽しく拝見させて頂いてます。実は僕も「あ、うさじろうさんって結構僕と同じもの読んでる」とか勝手に思ってました(笑)。シドニィ・シェルダンのThe Sky Is Fallingも最近読みましたし。今は同じシェルダンのMorning, Noon & Nightを読んでいるところです。

TOEICについてですが、僕とうさじろうさんが似たようなレベルの本を読んでいることから考えると、リーディングの能力には大差は無いのではないかと思います。文法問題の演習とか、TOEIC対策をちょこちょこっとやれば、すぐにスコアがぐぐっと上がるのではないかと思います。

ちなみに、僕が「英語ペラペラ」かどうかということについて言いますと、海外旅行では「Pardon me?」が欠かせないですし、洋画は字幕無しで楽しむことはまだまだできません。多読を始める前の僕のように、「TOEICのための勉強」だけを一生懸命して、スコアを伸ばしてきた人には、結構同じような感じの人がいるのではないかと思っています。

それでは、これからもよろしくお願いします。

投稿: ぴくりん | 2005.02.18 00:25

CUBE290さん、こんにちは。ぴくりんです。
コメントありがとうございます。

目標1000冊、1億語ですか!!すごいですね!気が遠くなりそうです。僕が今のペースで読書を続けたとして、1億語を達成する日は…多分お墓の中ですね(笑)。それに1000ページ以上もある分厚い本だなんて…。日本語でもそんなの読んだことないです。

僕はまだ「文章を意味を理解する」ので精一杯で、「英文の表現力のすばらしさ」がわかるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。1億語は無理としても、CUBE290さんの達している領域に少しでも近づくことができればいいなぁ、と思っています。

それでは、これからもよろしくお願いします。

投稿: ぴくりん | 2005.02.18 00:42

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