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2005.02.26

Vampire Mountain

Vampire Mountain (Cirque Du Freak
Vampire Mountain

ダレン・シャンシリーズの第4作目です。この話では、ダレンはヴァンパイア・マウンテンを目指します。そして、そこでいろんなヴァンパイアに出会うことになります。Mr.Crepsleyの知り合いも多数出てきて、彼の意外な一面なんかも見られて面白かったです。やっぱり、このダレン・シャンシリーズが面白い理由の1つとしては、Mr.Crepsleyというとても魅力的な脇役がいることが非常に大きいのではないかと思います。

ただ、今回の作品については、第1~3作までには必ずあった「身を切られるような思いのする究極の選択」の場面もありませんでしたし、物語自体も完結しておらず「次回に続く」という感じになっているので、「非常に満足の出来」とは正直ちょっと言い難いです。特に、前作の"Tunnels Of Blood"は、クリスマスの恋の物語であるとか、強大なる敵との対決など、いろんな要素がてんこ盛りでとても楽しめたので、今回の作品に対してはどうしても評価が辛くなってしまいます。次回作に期待と言ったところでしょうか。

評価:★★★

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2005.02.21

Morning, Noon & Night

Morning, Noon & Night
Morning, Noon & Night

大富豪のHarry Stanfordがヨットから転落死した。遺産目当ての彼の3人の子供達は主を失った屋敷に集まった。しかし、そこに「自分もHarry Stanfordの子供である」と主張する女性Juliaが現れた。果たして、彼女の主張は真実なのだろうか?遺産をめぐり、陰謀が渦を巻く…。

遺産をめぐって登場人物達の思惑が絡み合い、ストーリーが早いテンポで二転三転します。ただ「この後、意外な真実が明らかになるんだろうなぁ」とか想像しながら読んでいると、その「意外な真実」というのが大体読めてしまうので、逆に「意外性」に欠けてしまっています。ミステリ好きとしては、もうちょっと「隠された真実」にヒネリが欲しかったです。

それでも、莫大な遺産をめぐって登場人物達が必死に右往左往する様は読んでいて非常に楽しめます。英文は簡素で非常に読みやすいですし、"シェルダン節"が好きな人には満足の一冊なのではないでしょうか。

評価:★★★

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2005.02.16

「100万語」ってどのくらい?

僕は「快読100万語!ペーパーバックへの道」を読んで、洋書を読み始めようと思いました。で、実際に100万語を読んでみて、この「100万語」というのは、いったいどのくらいの量なのかを確認するために、僕が100万語に到達するまでに読んだ本(51冊)を並べてみました。

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2005.02.13

There's a Boy in the Girls' Bathroom

There's a Boy in the Girls' Bathroom
There's a Boy in the Girls' Bathroom

Bradleyは学校中の嫌われ者。粗野で嘘つきで、宿題もしないし、留年していて友達もいない。ある日、そんな彼の学校に、カウンセラーのCarlaがやって来る。彼女は「あなたは、あなたの好きなようにすればいいのよ」と言い、Bradleyの言動を正面から受け止める。そんな彼女に戸惑うBradleyだが、次第に彼の行動に変化が見え始める…。

主人公のBradleyは、自分の周りの全ての人が嫌いでした。もし、そうだったら他の人に「お前なんか嫌いだ」と言われたとしても、嫌いな人から「嫌いだ」と言われて傷つくことはありません。また、彼は何もやろうとしません。何もしなければ何も失敗することはないし「俺は何もできないんじゃない。やろうと思えば何でもできるけど、やらないだけだ」と強がることもできます。しかし、彼の心の内を覗くと「否定されたらどうしよう…」とか「失敗したらどうしよう…」とか考えながらオドオドしている弱い一人の少年です。その弱さを他人に悟られないために、鋭利な棘のついた鎧で心をふさいで、他人を遠ざけ、自分を守ろうとします。

「失敗するのが怖い」という理由でチャレンジすることをあきらめてしまったり、傷つくことを恐れるあまり他人との関わりを絶ってしまうBradleyのような性質が、何だか自分の中にもあるような気がするので、「素直になりたいけど素直になれずに全てをブチ壊してしまう」という彼の行動には共感してしまうところが多々あったりしました。なので、読んでいて非常に痛々しいものがありました。しかし、そんな彼の心の鎧を、カウンセラーのCarlaは自分の言葉で1枚1枚ゆっくりと剥がしていきます。そして、Bradleyの心に徐々に変化が現れていきます。現実的には「そんなにうまくいくわけないだろう」と思う人もいるかもしれませんが、「誰にも信じてもらえない」と思い込んでいるBradleyの心を開くためには「すべてを受け入れる」Carlaのような人が必要だったのは間違いないと思います。そして、そんな人に出会えたBradleyは幸せ者だと思います。また、彼の物語を通して、Carlaの言葉を聞いて、自分を見つめなおすことのできる我々も、ある意味幸せ者だと言えるかもしれません。

この本を読んで、明日から自分の行動が一変するとは思いませんが、「勇気を出して、もう一歩踏み出してみようか」と思わせる作品です。特に、「最近ちょっと自分に自信が持てなくなっちゃった」という人には是非読んで欲しい一冊です。英文も比較的易しいし、学校という、ごく一般的な場所が舞台になっているので非常に読みやすいです。表紙やタイトルはちょっとふざけた感じですが、最後の最後は結構グッとくるものがありますよ。

評価:★★★★★

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2005.02.09

Murder Maker
(Cambridge English Readers: Level 6)

Murder Maker (Cambridge English Readers)
Murder Maker

夫に見捨てられた主人公のCarla。夫への復讐を企てる彼女には、同じようにパートナーの男に見捨てられた3人の友人がいた。彼女は、まず手始めに友人のパートナーへの制裁を企てる。彼女は言う。「私は3人も殺したわ。でも悪いのは、私を捨てたあなたの方なのよ…。」

この話は、主人公のCarlaが、自分を捨てた夫に向けて執筆した手記という形態で記述されています。なので、至るところで「あなたは驚くかもしれないけど…」などの「語りかけ」表現があります。そのような表現形式で書かれている物語はあまり見かけないので、そこが結構新鮮でした。

ただ、サスペンスの割には先の読める展開になってしまっていて、最後までサプライズがあまり無かったのが残念です。せっかく「手記」という面白い表現形式を使っているのだから、それを生かして読者を驚かせるような仕掛けがあるとすごく面白い作品になったんじゃないかなぁ、と思います。ある意味、非常に「惜しい」作品であると思います。

評価:★★

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2005.02.04

Winnie-The-Pooh

Winnie-The-Pooh
Winnie-The-Pooh

ご存知、「くまのプーさん」です。この本を読む直前には"1st to Die"を読んでいたのですが、「猟奇連続殺人サスペンスの後に「くまのプーさん」かよ」というツッコミが聞こえてきそうですが…。

で、プーさんはボケかツッコミかと言われると、完全に「ボケまくり」です。でも、ボケた後に自分でセルフツッコミを入れるあたり、なかなかやるなぁ、と思います。「あかんがな!自分でハチミツ全部食べてしもうたがなぁ!」とか言って(プーさんは関西弁じゃないか…)。僕は自分が非常にドン臭い部類に入るので、他人の失敗を見てもあんまり笑えないのですが、プーさんの場合はオチが分かっていても、何だかちょっと可笑しくなるところがあります。こういうのがキャラクターの「味」なのでしょうか。

英語に関しては、意外にもちょっと骨があったように思います。キャラクターの何気ないやりとりのニュアンスが分からないようなところも少しありました。語彙に関しても、意外に難しい単語なども出てきたように思います。でも、挿絵がたくさんあり、そこから類推できることも多々あったので、ストーリーの流れ自体は充分つかめたように思います。

評価:★★★★

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2005.02.02

1st to Die

1st to Die
1st to Die

結婚パーティを終えたばかりの新郎新婦がホテルのスイートルームで殺害された。しかし、この事件はこれから起こる連続殺人の序章に過ぎなかった…。事件を捜査するのはサンフランシスコの女性殺人捜査官Lindsay。しかし、彼女は医者から重い病を宣告されてしまう。そんな中、彼女は親友の検死医Claire、ジャーナリストのCindy、そして地方検事のJillらとともに"The Women’s Murder Club"を結成し、事件の真相を追求する。徐々に犯人を追い詰めていく彼女達。しかし、彼女達は意外な真実を目の当たりにすることになる…。

アメリカの女性捜査官というと、何か拳銃ぶっ放しまくって、後先考えずに危険に身を投じるというイメージがありますが(ハリウッド映画の見すぎか?)、この物語の主人公の女性捜査官Lindsayは、重い病に侵されていることもあって、非常に弱さや脆さをさらけ出すキャラクターになってます。英語で言うところの"fragile"とか"vulnerable"と言った感じでしょうか。そのあたりが人間味あふれていて非常に新鮮でした。また、彼女をサポートする"The Women’s Murder Club"のメンバーの性格付けや役割分担なんかも非常にバランスが取れていると思います。それぞれ「報道」「医学」「法律」というそれぞれの専門分野において能力を発揮し、1つの事件をいろんな側面から追っていくという構成が絶妙で素晴らしいと思います。

物語全般としては、たった2~3ページで終わってしまう章も少なくなく、非常にテンポ良く読める構成になっていると思います。プロットもしっかり練られていて、物語が二転三転するので、先がどんどん読みたくなります。まさに、最後の最後まで目が離せない作品に仕上がっていると思います。

いろんな意味でナマナマしい表現が多いので、強い刺激に弱い人にはお薦めできませんが、ミステリ/サスペンス好きなら必ず楽しめる1冊だと思います。ただ、まだ本格的なペーパーバックに慣れていない僕にとっては、理解できなかった表現/単語(特に医学用語など)が多々あったのが非常に悔しかったです。それでも筋は大体追えたので、十分楽しむことはできましたが、もっと英語力がついたら、絶対再読してやろうと思っています。

評価:★★★★★

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