Morning, Noon & Night
大富豪のHarry Stanfordがヨットから転落死した。遺産目当ての彼の3人の子供達は主を失った屋敷に集まった。しかし、そこに「自分もHarry Stanfordの子供である」と主張する女性Juliaが現れた。果たして、彼女の主張は真実なのだろうか?遺産をめぐり、陰謀が渦を巻く…。
遺産をめぐって登場人物達の思惑が絡み合い、ストーリーが早いテンポで二転三転します。ただ「この後、意外な真実が明らかになるんだろうなぁ」とか想像しながら読んでいると、その「意外な真実」というのが大体読めてしまうので、逆に「意外性」に欠けてしまっています。ミステリ好きとしては、もうちょっと「隠された真実」にヒネリが欲しかったです。
それでも、莫大な遺産をめぐって登場人物達が必死に右往左往する様は読んでいて非常に楽しめます。英文は簡素で非常に読みやすいですし、"シェルダン節"が好きな人には満足の一冊なのではないでしょうか。
評価:★★★
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