« 2005年2月 | トップページ | 2005年4月 »

2005.03.29

SAIKANO (Volume 1)

Saikano (Saikano)
Saikano

舞台は北海道のとある静かな街。高校生のShujiは、同級生のChiseとつき合い始める。しかしある日、ShujiはChiseが身体に改造を施された「最終兵器」であることを知ってしまう…。高橋しん作「最終兵器彼女」の英訳版です。

とてつもなく突拍子もない設定のMANGAですね。いろんなところにものすごいギャップというか、コントラストがありますね。例えば、どん臭い人間の部類に入るChiseが、実は強大な破壊力を持つ最終兵器であるとか、戦争という非日常的出来事と、高校生活という日常が隣り合わせになっているとか。あと、この話は基本的には日常的な幸せが得られないChiseとShujiの切ないシリアス・ラブストーリーなはずですが、ギャグマンガっぽいタッチの絵や会話もたくさん出てきます。こういうギャップにあふれた作品って結構好きです。

主人公の2人以外には、ストーリーに深く関わってくる登場人物はあまりいないのですが、その分、2人の感情が深く深く描写されているので、これはこれでOKだと思います。

あと、タイトル(SAIKANO)が、日本語版のタイトル(最終兵器彼女)の略称からきてるっていうのが、なんかカッコいいですね。英語版の公式Webサイトには、アニメのTrailerの動画なんかもあって、これもまたカッコいいですよ。

とりあえず、二人の行く末が非常に気になるので、第2巻も購入しようと思います。

評価:★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.03.28

Trials Of Death

Trials Of Death (Cirque Du Freak
Trials Of Death

ダレン・シャンシリーズ第5巻です。今回、ダレンは5つの試練をくぐり抜けなければならなくなりました。試練に失敗すれば、直ちに「死」を受け入れなければなりません。果たして、ダレンは5つの試練をくぐり抜け、自らの力を証明することができるのでしょうか…?

…花粉症に苦しむ皆さんこんにちは。このつらい時期、いかがお過ごしでしょうか。雨の日だと嬉しくなりますね。花粉が飛ばなくて。ところで、ヴァンパイアは花粉症になるんでしょうか。気だるそうな顔で、真っ赤な目をごしごしこすりながら、鼻水を垂らして、ティッシュの箱を持ち歩いているMr.Crepsley…。あまり見たくないですね。もし、今の季節、ヴァンパイアに「実は、ヴァンパイアは花粉症にならないんだ。どうだ。俺たちの仲間にならないか?」と言われたら、ヴァンパイアになってもいいかな、とちょっとだけ思ってしまうかもしれません。ちょっとだけですが。

…本の感想と全然関係無いですね。失礼しました。気を取り直していきます。

今回、ダレンには「5つの試練」が与えられます。こういう「試練モノ」って、少年ジャンプみたいなマンガだと「知恵と勇気と友情で試練を乗り越え、最後にはめでたく目的を達成する」っていうのが基本的なスジだと思うのですが、ところがどっこい、この話は一筋縄ではいきません。物語は後半に意外な展開を見せはじめてきます。最後は「次回作へ続く」な終わり方なのですが、続きが非常に気になる終わり方になってます。次回作がすごく読みたくなりますね。

「試練」の場面も緊迫感、スピード感にあふれる文章になっており、読んでいて必死に試練にチャレンジするダレンの姿が浮かんでくるようです。全編を通して、スリリングな展開にあふれた秀作であると言えましょう。前作がちょっと不満な出来だった分、今回は十分楽しむことができました。

評価:★★★★

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.03.22

The Bridges of Madison County

The Bridges of Madison County
The Bridges of Madison County

穏やかなマディソン郡の農村に住む主婦のFrancesca Johnson。そこへふらりと現れた写真家のRobert Kincaid。彼はFrancescaに、彼が写真を撮りたい「橋」の場所を尋ねた。はじまりはただそれだけだった。しかし、二人は短い間に急速に惹かれあう…。

一時期大きな話題になった「マディソン郡の橋」です。「この物語の魅力は?」と聞かれると、なかなか言葉にするのは難しいですね。「心から愛する人と過ごした「たったひと時の時間」を、ずっとずっと持ち続けて、それを覚えていることの幸せや苦しみ」と言ったところでしょうか。テーマとしては、映画の「タイタニック」とちょっと似てるかもしれません。

登場人物が非常に少なく、物語の大部分がRobertとFrancescaの二人だけで占められているので、ストーリーは非常に簡潔で分かりやすく、読みやすかったです。ただ、Robertが彼の気持ちを述べるときには、わりと詩的な表現を使ったりするので、多少わかりづらかったところはあります。それでも、彼の台詞には、進化論とか、幾何学なんかからの比喩があったりして、詩的な中にもロジカルな部分があって面白かったです。作者のRobert James Wallerは小説の執筆だけでなく、経済や数学にも興味があったようで、そういう作者の興味がRobertの台詞に現れているのでしょうね。

個人的には、二人の恋愛や心の動きなどにグッと来るということはありませんでしたが、ストーリーはそれなりに楽しめました。RobertとFrancescaのように、互いに惹かれあいながらも、何らかの理由により別々の道を歩まなくてはならなくなったという経験のある人が読むと、またきっと評価は全然違ってくるのでしょうね。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.03.20

GTECの結果

先日受験したGTEC(Global Test of English Communication)のスコアレポートが届きました。結果は…。

続きを読む "GTECの結果"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.03.16

Chocolate Chip Cookie Murder

Chocolate Chip Cookie Murder (Hannah Swensen Mysteries (Paperback))
Chocolate Chip Cookie Murder

普段はのどかな避暑地Lake Eden。そんな場所で、かつて高校時代はフットボールの名プレーヤーだったRonが殺害された。第一発見者はクッキー屋The Cookie Jarを営むHannah Swensen。彼女がRonの死体を発見した時、彼の手には彼女の店のクッキーが握られていた…。事件の真相を究明すべく、Hannahはクッキー片手に駆け回る!

いわゆる素人探偵が活躍する、比較的ノリの軽いミステリです。こういう類のミステリのことを「コージーミステリ」と呼ぶんだそうですね。一応ミステリ好きを自負していますが、この言葉は知りませんでした。僕が好きな安孫子武丸の「人形はこたつで推理する」なんかもこの範疇に入りそうですね。

この物語の主人公のHannahにはすごく好感が持てました。彼女は、彼女の母親や妹、その他の人々にいろいろいいたいことがあったとしても、言葉をきちんと選んで、常に正しく対処をしようと努めています。とても誠実で、誰からも好かれるキャラクターですね。

英語的には、正直僕にはちょっと荷が重いところがあって、総読書時間は11時間を越え、読み終わるまでに2週間もかかってしまいました。おかげで、前の方に書いてあったことをすっかり忘れて筋がわからなくなってしまうことも多々ありました。今回の評価は星3つとしてますが、ミステリとして物語はきちんとしているので、もし僕の英語力がもうちょっとあったら、きっと星4つはつけたと思います。

クッキーに代表されるお菓子作りや、ファッション、化粧品などについていろんな表現がたくさん出てくるので、お菓子作りの好きな女性(別にマッチョな男性でも構いませんが)なら、きっと楽しめる作品だと思います。邦訳もあるようなので、そちらをまず読んでみるのもいいかもしれませんね。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.03.10

GTEC受験

昨日、GTEC(Global Test of English Communication)という英語の試験を受けてきました。このGTECという試験は、語学学校のベルリッツとベネッセが共同開発した、英語のListening, Reading, Writing, Speakingの4つの能力を評価する試験です。今回は、試験のモニターになって無料で受験できるということなので、受験してみることにしました。

続きを読む "GTEC受験"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.03.03

Finn Family Moomintroll

Finn Family Moomintroll
Finn Family Moomintroll

冬眠から覚めたムーミンは、スナフキンらと山に登ります。そして山の頂上で、ぼうしを見つけました。ムーミンはそのぼうしを家に持って帰ります。しかし、そのぼうしは、不思議な力を持つぼうしだったのです…。

皆さんご存知の「ムーミン」です。表紙には、黒豹と怪しげなヒゲオヤジがデカデカと描かれていたので、ちょっと怖い感じがしましたが、本の中身の挿絵はかわいい感じだったので、ホッとしました。ストーリーについては「ほのぼの、のんびり系」を予想していたのですが、結構「事件満載アドベンチャー」な感じだったのが意外でした。あと、今まで知らなかったムーミン知識(「ムーミンは冬眠する」とか「ムーミンとスナフキンは同じ部屋に住んでいる」とか)も得られるのもいい感じです。

Winnie-The-Poohもそうだったのですが、こういう子供向けの本って、我々にはなじみの薄い英単語が意外に多くて、難易度がちょっと高いように感じます。でも、こういう本をたくさん読んでこそ「生の英語」が吸収できるようになるんでしょうね。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年2月 | トップページ | 2005年4月 »