Trials Of Death
ダレン・シャンシリーズ第5巻です。今回、ダレンは5つの試練をくぐり抜けなければならなくなりました。試練に失敗すれば、直ちに「死」を受け入れなければなりません。果たして、ダレンは5つの試練をくぐり抜け、自らの力を証明することができるのでしょうか…?
…花粉症に苦しむ皆さんこんにちは。このつらい時期、いかがお過ごしでしょうか。雨の日だと嬉しくなりますね。花粉が飛ばなくて。ところで、ヴァンパイアは花粉症になるんでしょうか。気だるそうな顔で、真っ赤な目をごしごしこすりながら、鼻水を垂らして、ティッシュの箱を持ち歩いているMr.Crepsley…。あまり見たくないですね。もし、今の季節、ヴァンパイアに「実は、ヴァンパイアは花粉症にならないんだ。どうだ。俺たちの仲間にならないか?」と言われたら、ヴァンパイアになってもいいかな、とちょっとだけ思ってしまうかもしれません。ちょっとだけですが。
…本の感想と全然関係無いですね。失礼しました。気を取り直していきます。
今回、ダレンには「5つの試練」が与えられます。こういう「試練モノ」って、少年ジャンプみたいなマンガだと「知恵と勇気と友情で試練を乗り越え、最後にはめでたく目的を達成する」っていうのが基本的なスジだと思うのですが、ところがどっこい、この話は一筋縄ではいきません。物語は後半に意外な展開を見せはじめてきます。最後は「次回作へ続く」な終わり方なのですが、続きが非常に気になる終わり方になってます。次回作がすごく読みたくなりますね。
「試練」の場面も緊迫感、スピード感にあふれる文章になっており、読んでいて必死に試練にチャレンジするダレンの姿が浮かんでくるようです。全編を通して、スリリングな展開にあふれた秀作であると言えましょう。前作がちょっと不満な出来だった分、今回は十分楽しむことができました。
評価:★★★★
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コメント
こんばんは!&ごめんなさい。
私も本と関係ないところで反応してしまいました。
> ところで、ヴァンパイアは花粉症になるんでしょうか
で、思わず吹き出してしまいました。
バンパイアも箱ティッシュとか使うのかな~なんて想像したら、余計可笑しくなってしまいました(笑)
(この時のクレプスリー氏のイメージ映像は佐々木蔵之介さんです)
4、5巻の下地があって、6巻で「ええぇ~!!」となった覚えがあります。
ぴくりんさんのレビューを拝見して、またダレンを再読したくなりました(^^)
投稿: うさじろう | 2005.03.29 01:44
うさじろうさん、こんにちは。ぴくりんです。
余談への反応、大歓迎でございます。(^_^;;
ヴァンパイア達が、ヴァンパイア・マウンテンに一同に会して「最近は花粉が多いねぇ、前回集まったときはそうでもなかったのにねぇ」とか言って時候の挨拶をしてたら、確かに可笑しくなりますね。(^_^;;;
で、物語についてですが、僕は5巻の結末で十分「ええぇ~!!」だったのですが、6巻ではさらに「ええぇ~!!」なのですか!続きが早く読みたくなってきました。
投稿: ぴくりん | 2005.03.29 23:49