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2005.04.05

The Great Blue Yonder

The Great Blue Yonder
The Great Blue Yonder

ある日突然、交通事故で死んでしまったHarryは"the Other Side"という、この世とあの世の堺のようなところをさまよっていた。だが、彼にはやり残したことがあった。彼は死ぬ直前に、彼の姉に浴びせた暴言について一言謝りたかった。死んでも死にきれないHarryは、幽霊となってこの世に舞い戻る…。

「死んでしまった人が心残りを解決するためにこの世に舞い戻る物語」です。同系列の物語としては、映画「ゴースト ニューヨークの幻」とか、星里もちる作「夢かもしんない」なんかがありますね(ちなみに、「夢かもしんない」は僕のお気に入りマンガの1つです)。

物語はHarryの視点で進むのですが、文体が少年の口述そのままという感じで、冗長な表現が多く、あまりきちんと構成を考えた文章のようには見えません。もちろん、わざと狙ってやっているのでしょうが、僕はもうちょっとシンプルな表現の方が好きです。物語の前半は、何だか、他人の話を全然聞かずに自分の話ばっかりする友達の話につき合わされているような気がしました。「キミの妄想話や冗長なたとえ話はいいから、早く物語を進めてくれ」と言いたくなりました。それでも、話の後半には、Harryの死んだ後に残された人達の彼に対する気持ちや、Harryの彼らに対する気持ちが非常によく描かれており、「エエ話やなぁ」度が増してきます。涙もろい人なら、けっこうウルっとくるのではないでしょうか。

この物語は、好き嫌いがハッキリ分かれるような気がします。「お涙頂戴モノにめっぽう弱くて、先の展開が読めていいても、ついつい涙が出てきてしまう」ような人の評価はすごく高いと思いますが、読者をいい意味で裏切るサプライズを物語に求める人は、単なる「駄作」として片付けるかも知れません。

僕個人の評価としては、物語の前半は星2つ、後半は星4つで、全体としては間をとって星3つというところですね。

評価:★★★

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