« The Bad Beginning
(A Series of Unfortunate Events)
| トップページ | 多読1周年&お礼 »

2005.05.22

Johnny Angel

Johnny Angel
Johnny Angel

成績優秀、しかもフットボールチームのスターだった高校生のJohnny。彼の人生は前途有望であった。卒業パーティの日までは。その夜、彼は交通事故で突然この世そ去ってしまう。しかし、彼には、残された家族やガールフレンドに対して、やらなければならないことがあった。そして、彼は天国から舞い戻る…。

"The Great Blue Yonder"とか、「ゴースト ニューヨークの幻」のような、「突然この世を去った人が、心残りにケリをつけるためにこの世に舞い戻ってくる」系の物語です。この手のストーリーは、大体「突然他界→この世に戻ってくる→心残りを解消する→天国へ帰る→めでたしめでたし」という流れになっていて、どれも大差は無いと思います。なので、物語の中核の「心残りを解消する」というところの過程をいかに面白くするかにストーリーはかかっていると思います。ですが、この物語はハッキリ言ってあまりにストレート過ぎて面白みがありません。第一、主人公のJohnnyは、卒業生総代に指名される程成績優秀で、フットボールチームのスタープレイヤーで、家族思いで彼女にも優しくて、友達もたくさんいて、非常に理性的で分別もある素晴らしい人間で、まるでアメリカ人女性が考える最大公約数的「理想の男性」がそのまま描かれているかのようです。ですが、僕はこんな完璧な人間はウソ臭いと思いますし、ハッキリ言って好きではありません(単に自分が欠点だらけの人間なので、JohnnyのようなMr.Perfectが妬ましいだけかもしれませんが(笑))。まだ、"The Great Blue Yonder"の主人公のように、姉と喧嘩して「俺が死んだときに後悔するなよ!」と暴言を吐いて家を飛び出したら、本当に事故で死んでしまって、皮肉にも暴言を吐いた本人が、死後にそのことを滅茶苦茶後悔しているという方が、まだ人間味やかわいげがあると思います。

また、心残りを解決するプロセスについても、工夫が全く無いと思います。、「ゴースト ニューヨークの幻」では、ウーピー・ゴールドバーグ扮するインチキ霊媒師みたいな魅力的なキャラなどが出てきて楽しませてくれるのですが、Johnny Angelでは、Johnnyが問題を解決するために四苦八苦するシーンはほとんど無く、彼が「こうなってほしい」と願うだけで、あれよあれよという間に問題が解決していってしまうように見えました。そのため、ストーリーに起伏が感じられず、ただ淡々と物語が進んでいってしまう感じです。

世間一般では、こういう物語が「家族の絆を美しく描いたハートウォーミングストーリー」ってやつかもしれませんが、僕はちょっと受け付けられませんでした。ただ、英語は平易で読みやすいです。Sidney Sheldonが読める人であれば、スラスラ読めるレベルの本だと思います。

評価:★★

|

« The Bad Beginning
(A Series of Unfortunate Events)
| トップページ | 多読1周年&お礼 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Johnny Angel:

« The Bad Beginning
(A Series of Unfortunate Events)
| トップページ | 多読1周年&お礼 »