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2005.06.09

If Only It Were True

If Only It Were True
If Only It Were True

新しい部屋に引っ越してきたArthurは、その部屋の浴室のクローゼットに潜んでいた女性Laurenを発見する。彼女はArthurに言った。「信じられないと思うけど、よく聞いて。実は私、今、病院で昏睡状態なの…。」

この物語は、病院で昏睡状態にあり、死んでいるわけではないが生きているとも言えないLaurenと、幽体離脱した彼女を唯一認識できる存在であるArthurを通して、生きることの意味を問い、そしてその素晴らしさを謳い上げています。特に、この2人が互いに「生きてほしい」と願う気持ちには心を打たれます。まさに「生きる」ということをテーマに描いたヒューマンドラマの傑作であると言えると思います。安っぽい恋愛ドラマのような表紙からは想像もできませんでした。

…などと書くとものすごく重厚な物語のように見えますが、ハラハラドキドキな要素や笑いも随所に含んであって、エンターテイメントとして読者を常に飽きさせないようになっています。特に、Arthurの仕事の相棒で、お調子者のPaulが非常にいい味を出しています。

医学的専門用語も頻発するので、英語はちょっと難しい感じがしましたが、それでもこの物語には次をどんどん読みたくさせるようなパワーがいっぱい詰まっていました。

あと、この本の中には、とても素晴らしい表現が載っていましたので、紹介させて頂きます(ストーリーに関わることなので、誰がどんなシーンで言った台詞なのかは伏せておきます)。

"Never forget your dreams, because dreams are what will perfume your existence."

なんという表現なのでしょう!dreamsが、your existenceを"perfume"させるものだなんて!!この文を読んで、生まれて初めて「英文を読んでシビれました」。僕がどんなに英語が上達したとしても、こんなに簡潔で、かつ表現力にあふれる文章は一生書けないと思います。もちろん日本語でも書けないけど(笑)。

この本は、自分の中の「もうちょっと英語力がついたら絶対再読するぞリスト」入り確定です。

評価:★★★★★

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コメント

ぴくりんさん、リンクありがとうございます。
薄い本はコストパフォーマンスが悪いような気がして半年に10冊程度しか読んでないので、ブログは早くもネタ切れ状態です。

>「もうちょっと英語力がついたら絶対再読するぞリスト」入り確定

では、私の「いつかチャレンジするぞリスト」にも入れさせていただきます。

投稿: サーモン | 2005.06.10 08:31

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