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2005.06.28

Case Closed 2

Case Closed (Detective Conan) vol.2
Case Closed 2

悪の組織が投与した薬物により、子供の姿になってしまった工藤ジミーは、江戸川コナンとして私立探偵Richard Mooreの事務所に居候することになる。コナンの推理力のおかげで、Moore探偵事務所には多くの依頼者がやってくるようなった。コナンは、その明晰な頭脳と類稀なる行動力、そしてアガサ博士の発明した数々のガジェットを駆使して難事件に挑む!

「名探偵コナン」第2巻です。第1巻同様、謎解き物として見ると事件の真相自体にそんなに工夫があるわけではないのですが、コナンが事件に挑んで、解決していく過程はスリルがあってきちんと楽しめる構成になっています。また、"Super neakers"に代表される魅力的なガジェットも登場し、それによってコナンができることがどんどん増えていくので、展開が豊かになっていきます。

今回、コナンは小学校に入学して友達もできたりするのですが、その友達も「しずかちゃん、ジャイアン、スネオ」を彷彿とさせるような3人組で、この作者はやっぱり「ステレオタイプ的分かりやすさ」が好きなんだなぁ、と思いました(決してけなしているわけではないです。変に奇をてらうよりも、分かりやすい方がよっぽど楽しめます)。

キャラクターとしては、やっぱりRachelがいい味出してます。普段はごく普通の女の子に見えるのですが、一刻を争う状況になると、得意のカラテなどで爆発的な瞬発力を見せ、コナンのアシストをします。こういうギャップのあるキャラクター、結構好きです。

そういえば、この名探偵コナンの原作者とアニメのコナン役の声優さんが結婚されたそうで。おめでとうございます。

評価:★★★★

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2005.06.27

The Invasion
(Animorphs 1)

The Invasion (Animorphs)
The Invasion (Animorphs 1)

Jake, Rachel, Cassie, Tobias, Marcoの5人は、ある夜、工事現場で宇宙人に遭遇する。Andalitesと呼ばれる彼らの話によると、Yeerksと呼ばれる別の宇宙人が地球を支配しようとしているという。Yeerksの魔の手から地球人を守るために、Andaliteは、動物に変身する能力を彼ら5人に与えた。そして、彼ら"Animorphs"は、その能力を生かしてYeerksと対決することになる…。

何だかなぁ。「悪い宇宙人が攻めてくる。それを阻止すべく良い宇宙人が地球人にスーパーな能力を与える」って、すごく子供だましな設定だなぁ。今時、ウルトラマンや仮面ライダーだってもうちょとましな設定するだろうに。大体、「良い宇宙人」が地球人を守る動機が曖昧だし。何万光年も離れた星に住む我々を助けたところで、キミ達にどんなメリットがあるというんだ。あと、動物に変身できる技術を開発するだけの能力があったら、Yeerksをやっつけるために他にたくさんできることがあるんじゃないのか。おまけに「動物に変身できるが、2時間以内にもとに戻らないと、二度と人間に戻れなくなる」っていう設定も、切羽詰った場面を作るための無理矢理な設定に見えるし。人気のあるシリーズみたいだけど、ちょっと子供向けすぎるなぁ。さっさと読み終えて別の本を読み始めようっと。

…などと考えながら読んでいました。

が、

物語の後半に、いろんな動物になれる能力を次々と獲得していって、各人がその能力を最大限に生かして困難に立ち向かうシーンはものすごく生き生きと描写されており、迫力満点でした。まさに動物達の咆哮が聞こえてくるようです。物語の序盤は正直あまり面白くなかったのですが、クライマックスは読む価値アリだと思います。また「動物に変身する」という能力にもちょっと工夫がしてあって、「変身した動物の習性が出てきてしまう」という設定になっています。例えば、猫だったら猫じゃらしにじゃれてみたくなったりだとか、犬だったら波打ち際の波にたわむれてみたくなったりするなどです。そういう動物の本能に逆らって、人間らしさを保とうとする彼らの奮闘ぶりもなかなか面白いです。

舞台設定やストーリー展開にもう一工夫欲しかったのは事実ですが、描写のリアリティで十分合格点です。あと、ページの右下に、昔懐かしい「パラパラマンガ」でモーフィングのアニメーションを載せているのもおちゃめでgoodです。

評価:★★★★

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2005.06.23

Stormbreaker

Stormbreaker
Stormbreaker

14歳のAlex Riderは、ある夜突然、一緒に暮らしていた叔父のIan Riderが交通事故で死亡したことを告げられた。しかし、事故を不審に思ったAlexが独自に調査を進めていくうちに、実は叔父はイギリス諜報部MI6のスパイであったことが判明する。そして、MI6のメンバーに要請され、Ianが調査していた新型コンピュータ"Stormbreaker"の秘密を探るべく、Alexは単身敵地に乗り込む…。

物語の序盤の状況説明もそこそこに、いきなりピンチが訪れたかと思うと、その後は全編アクションに次ぐアクションの連続です。何回も絶体絶命な状況に直面しますし、いろんなものがドッカンドッカン爆発します。物語にあまり「緩急」はなく、全て「急!急!急!」みたいな感じです。絶叫マシーンに10回連続で乗っているような気分です。観覧車やメリーゴーランドでのんびり一息つく間などありません。

特別にストーリーが凝っているわけでもなく、予定調和的な展開やご都合主義的展開も多々ありますが、次々にこれでもかこれでもかと繰り出されるアクションシーンの勢いに圧倒されてついつい読み進んでしまいます。ド派手にいろんなものが爆発するような爽快アクションハリウッド映画(リーサル・ウェポンとか?)が好きな人ならきっと満足できる1冊だと思います。

ちなみに、僕も単純明快爽快痛快ドッカンドッカン大爆発映画大好きです(笑)。

評価:★★★★

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2005.06.19

The Wide Window

The Wide Window (Series of Unfortunate Events)
The Wide Window

両親と家を火事で失ったViolet, Klaus, Sunnyの3きょうだい。今回はJosephineおばさんのところに預けられることになる。このJosephineおばさんは「火傷をするから」と言ってストーブは使わないし、「感電するから」と言って電話も使わない極度の心配性。そのくせ彼女の家は湖の上の崖にへばり付くように建っている。そんな家でも、自分達の居場所を見つけたかに見えた子供達だったが、彼らを待っていたのは、またしても不幸な出来事の連続だった…。

"The Bad Beginning", "The Reptile Room"に続く、A Series of Unfortunate Eventsの第3弾です。前2作同様、3きょうだいは様々な苦境に陥るはめになります。ですが、それらを3人のチームワークで乗り切っていくところが非常にいいですね。やっぱり、この一連の作品のテーマは「不幸」なのではなくて、どんな苦境に立たされても決して捨てない「希望」なんだなぁ、としみじみ思います。

また、今回3人がお世話になるJosephineおばさんのキャラもいいですね。超心配性のくせにとんでもないところに建っている家に住んでいるとか、文法をこよなく愛し、他人の文法間違いは指摘せずにはいられないなど、かなりの変人です。ある意味、悪役のOlaf伯爵よりもキャラが立っていると思います。主役の子供3人は常識的ですごく「まとも」なので、ある意味面白みに欠ける面があるように見えますが、Olaf伯爵をはじめ、彼らを取り囲む大人がみんなブッ飛んでいるので、そのギャップがいいですね。3きょうだいと一緒になって、大人たちに「ツッコミ」を入れたくなる気分になります。

評価:★★★★

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2005.06.10

Dragon Ball (Volume 3)

Dragon Ball (Japanese Format) (Dragon Ball, 3)
Dragon Ball (Volume 3)

強くなりたいと願う悟空は、クリリンと共に、亀仙人のもとで修行を始める。その修行は武術とは一見関係無さそうだったが、とてつもなく過酷なものだった。そして2人は修行の成果を確かめるべく、「天下一武道会」にエントリーする…。

この巻では、ドラゴンボールにおける永遠のザコキャラ(失礼!)とも言えるクリリンが登場します。すごーく弱いイメージのある彼ですが、意外に強いところも見せてくれます。1巻2巻に比べて下ネタ度もちょっと減ってきて、天下一武道会も始まって、ちょっとずつ格闘マンガっぽくなってきますね。それでも「笑い」は随所に盛り込まれておりますが。

英語はかなりくだけた表現が多いですが、3巻にもなると大分慣れてきました。格闘シーンでは台詞もかなり少なくなるので、英語初心者でも十分楽しめると思います。

評価:★★★★

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2005.06.09

If Only It Were True

If Only It Were True
If Only It Were True

新しい部屋に引っ越してきたArthurは、その部屋の浴室のクローゼットに潜んでいた女性Laurenを発見する。彼女はArthurに言った。「信じられないと思うけど、よく聞いて。実は私、今、病院で昏睡状態なの…。」

この物語は、病院で昏睡状態にあり、死んでいるわけではないが生きているとも言えないLaurenと、幽体離脱した彼女を唯一認識できる存在であるArthurを通して、生きることの意味を問い、そしてその素晴らしさを謳い上げています。特に、この2人が互いに「生きてほしい」と願う気持ちには心を打たれます。まさに「生きる」ということをテーマに描いたヒューマンドラマの傑作であると言えると思います。安っぽい恋愛ドラマのような表紙からは想像もできませんでした。

…などと書くとものすごく重厚な物語のように見えますが、ハラハラドキドキな要素や笑いも随所に含んであって、エンターテイメントとして読者を常に飽きさせないようになっています。特に、Arthurの仕事の相棒で、お調子者のPaulが非常にいい味を出しています。

医学的専門用語も頻発するので、英語はちょっと難しい感じがしましたが、それでもこの物語には次をどんどん読みたくさせるようなパワーがいっぱい詰まっていました。

あと、この本の中には、とても素晴らしい表現が載っていましたので、紹介させて頂きます(ストーリーに関わることなので、誰がどんなシーンで言った台詞なのかは伏せておきます)。

"Never forget your dreams, because dreams are what will perfume your existence."

なんという表現なのでしょう!dreamsが、your existenceを"perfume"させるものだなんて!!この文を読んで、生まれて初めて「英文を読んでシビれました」。僕がどんなに英語が上達したとしても、こんなに簡潔で、かつ表現力にあふれる文章は一生書けないと思います。もちろん日本語でも書けないけど(笑)。

この本は、自分の中の「もうちょっと英語力がついたら絶対再読するぞリスト」入り確定です。

評価:★★★★★

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