Tell Me Your Dreams
毎晩のように誰かに追われる悪夢を見るAshley。快活で歌の上手なToni。そして控え目で芸術的才能に秀でたAlette。3人の周りで次々に起こる不可解な猟奇的連続殺人事件。そして容疑者が逮捕され、全米を揺るがす裁判が始まる。3人の関係とは?そして隠された真実が明らかになる…。
サイコサスペンスとして、なかなか面白い題材を扱っている作品だと思います。第1部と第2部は非常に楽しんで読むことができました。特に、第2部は法廷での裁判のシーンがメインなのですが、被告側弁護人の「こんな裁判絶対勝てるわけねぇよ」みたいな八方ふさがり感がなかなか面白かったです。法廷ものとしては、第一人者であるJohn Grishamの作品をGraded Readersでいくつか読んだのですが、あまりグッとくるものがなかったのでちょっと敬遠していたところがありましたが、この作品は楽しめました。意味もなく"Objection!"とか叫んでみたくなりますね。
で、第3部で事件の真相が明らかになるのですが、その真相がちょっと物足りないような気がしました。もう一ひねり、サプライズが用意してあれば星1つプラスしたと思います。
ところで、夢と言えば、僕は結構「間に合わない夢」というのをよく見ます。よく「乗り物に乗り遅れる夢」を見るという話はありますが、僕の場合は…例えば、1時間後に離陸する飛行機に乗らなければならないけど、まだ空港へ向かう電車に乗っていて、空港に到着するにはあと1時間半かかるという感じの夢です。つまり、実際に電車や飛行機が目の前で行ってしまうシーンは目撃していないけど、もう乗り遅れてしまうことが確定している。だけど必死に現地へ向かおうとしているという感じです。何でこんな夢をよく見るのか理由を知りたい気もするのですが、あまりに救いようのない夢なので、それが意味するところは知らないほうがいいのかもしれませんね。
評価:★★★
| 固定リンク
コメント