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2005.08.30

Trumpet Voluntary
(Cambridge English Readers: Level 6)

Trumpet Voluntary (Cambridge English Readers. Level 6)
Trumpet Voluntary

ある日、ビオラ奏者のDerekが帰宅すると、そこにはトランペット奏者の妻、Malgosiaの姿がなかった。彼女のトランペットをピアノの上に置き去りにしたまま、彼女は消えてしまった。そして、直後に警察が彼を訪ねてくる。「奥さんのことについて、ちょっとお伺いしたいのですが…。」DerekはMalgosiaの居場所を突き止めるべく、リオデジャネイロへ飛ぶ。果たして、DerekはMalgosiaを見つけることができるのか。そして、Malgosiaの昔の恋人、Tiborの影がちらつく…。

いわゆる素人探偵(この物語の場合は、行方不明になった妻を探すビオラ奏者)が事件の真相を探るべく東奔西走する物語です。個人的には、その「事件の真相」へたどり着くまでの過程や、真相そのものにあまりサプライズが無かったので、もうちょっと工夫して欲しかったと思います。それでも、サスペンスを基本にアクションと恋愛のスパイスをちょっときかせて、それなりに読める物語として仕上がっています。いろんな要素を織り交ぜて見せるテレビの2時間ドラマみたいなもんですかね。「混浴湯煙連続殺人事件!家政婦はロンドン橋を封鎖せよ!」みたいな(どんなんやねん)。

で、物語の恋愛面についてですが、いわゆる「全く違うタイプの2人の男の間で揺れる女心」が主題になっていると思います。片方は「あこがれの存在タイプ」で、基本的に超カッコ良くてモテモテで、一緒にいるとドキドキして口もきけなくなっちゃうような存在だけど、自分勝手で相手のことを全く考えないような男で、もう片方は「身近な存在タイプ」で、別にこれと言ってスゴイところはないんだけど、思いやりがあって優しくて、一緒にいるとリラックスできて、心を許して何でも話せるようなタイプです。こんな感じで対照的な2人の間に挟まれて悩む物語って、結構たくさんある(The Princess Diariesもそんな感じです)ような気がするのですが、おそらく一般受けするからなんでしょうね。

僕はどっちのタイプの男でもないと思いますが、一度でいいから前者のようなタイプになってみたいと思う次第であります(笑)。

評価:★★★

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2005.08.25

The Princess Diaries

The Princess Diaries (Princess Diaries)
The Princess Diaries

Miaはアルバート・アインシュタイン高校に通う、代数が苦手で、自分が男の子にモテないことをちょっと気にしている高校一年生。彼女は、友達のLillyらと平凡な学園生活を送っていた。しかしある日、別居していた彼女の父が、彼女に重大なことを告げた。「実は、私はヨーロッパの小国Genoviaの王族で、お前は…その国のプリンセスなんだ。」その日から彼女の生活は一変する。祖母による"スパルタ"プリンセス教育。彼女を追い回すパパラッチ。そして彼女の友達の態度にも変化が…。

非常に「ベタな」シンデレラストーリーとでも言いましょうか、設定としてはオーソドックスで、「お姫様になりたい」という、(僕は男なので、あくまで予想ですが)女の子なら誰もが持つであろう願望をそのまま持ってきたという感じですね。設定はオーソドックスでも、主人公のMiaや、彼女の両親をはじめ、キャラクターが生き生きと描かれているので、非常に楽しめます。特に、Miaにプリンセスの基本を叩き込む熱血おばあちゃんと、Miaのライバル(?)とも言える存在のLanaがいい味出してると思います。

で、お約束通り同じ高校に通う男の子との関係なんかも出てくるのですが、自分の容姿に自身がなく、男の子と付き合ったこともないMiaがなかなか積極的になれないところが可愛いですね。応援したくなります。また、時折暴走しそうになる彼女の想像(妄想?)もイイ感じで笑えます。

表紙がまっピンクなので、いい年した成人男性が通勤電車の中で読むにはちょっと恥ずかしいような気がしますが、中身は男性でも十分楽しめると思います。若い女性だけじゃなく、年頃の娘さんを持つお父さんなんかが読んでも、なかなか面白いのではないでしょうか。

ちなみに、作者のMeg Cabotは、巻末の著者紹介によると、本当の両親(King & Queen)が自分を迎えに来て、自分を玉座に座らせる日が来ることを、今も待ち続けているんだそうです。(^_^;;

評価:★★★★

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2005.08.17

Jonathan Livingston Seagull

Jonathan Livingston Seagull
Jonathan Livingston Seagull

カモメのJonathanは、飛ぶことが大好きだった。他のカモメたちが食料を探すために空を飛ぶのに対して、Jonathanは「飛ぶこと」を目的に、寝食を忘れて飛び回り、すごく速く飛ぶ方法など、様々な飛び方を発見した。しかし、ある日Jonathanは群れを追い出されてしまう…。

う~ん。この物語の基本テーマは「固定観念やしがらみに縛られないで、自由に自分の好きなものを追い求めよう!!そうすれば何でもできるようになるよ!」ということなのだと思うのですが、イマイチこのテーマに共感できませんでした。「物の見方を変えれば、今まで越えられなかった壁を越えられる」ということは、確かにあるかと思いますが、僕はあまりそこには感動を覚えません。それよりも、いろんなしがらみや制約のある中で、もがき苦しみながらほんの少しずつ前進したりする物語が好きです。ちょっと「プロジェクトX」的な感じのやつですかね。

また、物語の前半では飛ぶことを極限まで極めようとしていたJonathanが、後半になると自分が会得したことを後輩達に教えようとするばかりで、自らが「飛ぶこと」に対する追求を全然しなくなってしまったことが非常に興ざめでした。

amazonの書評でベタ褒めだったので読んでみましたが、僕にとってはちょっと期待外れの1冊になりました。

評価:★★

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2005.08.12

The Curious Incident of the Dog in the Night-time

The Curious Incident of the Dog in the Night-time
The Curious Incident of the Dog in the Night-time

近所、Ms.Shearsが飼っていた犬Wellingtonが何者かによって殺された。第一発見者である主人公Christopherは、真犯人を探るべく捜査を開始する。しかし、彼は後に意外な真実を発見することになる…。

上記のイントロダクションを見ると、ミステリ小説のように見えますが、この話はそうではありません。アスペルガー症候群(自閉症の一種?)の主人公Christopherが見た世界を描いたヒューマンドラマです。Christopherは、外界とのコミュニケーションに難がありますが、数学や物理学に対して非常に興味を持っており、それらに対する理解度は非常に高いです。この物語は、彼の「手記」という形式で記述されているのですが、度々、彼が興味を持つこれらの分野について記述されている「脱線」があります。僕はどちらかというと「物語はシンプルな方がいい」と思っているので、脱線はあまり好ましいとは思わない方なのですが、この物語の脱線の仕方は、僕の好みとドンピシャにマッチしていたので、楽しく読むことができました。

どうやら、主人公のChristopher(もしくは作者)は「世の中に存在する単純なルールが複雑な結果を生み出している」という事象に非常に興味を持っているようです。例えば、彼は「素数」が好きだと言っています。この「素数」というのは、文にして書くと「1とそれ自身以外では割り切れない整数」と非常に簡潔な条件で記述できるのですが、任意の数が素数であるかどうかを簡単に判断できるアルゴリズムは見つかっていません。このような「単純だけど解明できない」素数を、彼は「まるで人生のようだ」と述べています。このセンスに脱帽です。その他にも、確率の話、複雑系(カオス)の話、天文学の話など、彼の脱線話はいちいち面白いので、物語の本筋より楽しめるくらいです。

世の中「理系離れ」とか言われていますが、この本のように、理系野郎の心をくすぐるような児童書がたくさん出てきてくれれば、もっともっと理系分野に興味を持つ子供が増えるかもしれないなぁ、と100%理系頭の僕は思ったのでした。

評価:★★★★

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2005.08.03

Dragon Ball (Volume 4)

Dragon Ball (Japanese Format) (Dragon Ball, 4)
Dragon Ball (Volume 4)

天下一武道会に参加した悟空とクリリン。しかし、参加者の中にはジャッキー・チュンと名乗る謎の老人がいた。どこかで見たことのあるようなこの老人は、恐るべき武術の達人であった。果たして、悟空とクリリンは、ジャッキー・チュンを倒して優勝できるのか?

Dragon Ballの第4巻は、全編、天下一武道会です。この世で一番強い者を決定する大会にも関わらず、参加者が結構、武道とは関係の無いセコい手段で勝とうとするところがなかなか面白いですね。試合のシーンが多いですが、闘いの合間の会話も結構多いので、英語の読みごたえもあります。

最近は、このくらいのMANGAなら、1時間以内でサクサク読めるようになってきたので、息抜きに丁度いいですね。子供の頃に、好きだったマンガを繰り返し読んだように、このDragon Ballも、今後何度も読み返すことになると思います。

評価:★★★★

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