The Princess Diaries
Miaはアルバート・アインシュタイン高校に通う、代数が苦手で、自分が男の子にモテないことをちょっと気にしている高校一年生。彼女は、友達のLillyらと平凡な学園生活を送っていた。しかしある日、別居していた彼女の父が、彼女に重大なことを告げた。「実は、私はヨーロッパの小国Genoviaの王族で、お前は…その国のプリンセスなんだ。」その日から彼女の生活は一変する。祖母による"スパルタ"プリンセス教育。彼女を追い回すパパラッチ。そして彼女の友達の態度にも変化が…。
非常に「ベタな」シンデレラストーリーとでも言いましょうか、設定としてはオーソドックスで、「お姫様になりたい」という、(僕は男なので、あくまで予想ですが)女の子なら誰もが持つであろう願望をそのまま持ってきたという感じですね。設定はオーソドックスでも、主人公のMiaや、彼女の両親をはじめ、キャラクターが生き生きと描かれているので、非常に楽しめます。特に、Miaにプリンセスの基本を叩き込む熱血おばあちゃんと、Miaのライバル(?)とも言える存在のLanaがいい味出してると思います。
で、お約束通り同じ高校に通う男の子との関係なんかも出てくるのですが、自分の容姿に自身がなく、男の子と付き合ったこともないMiaがなかなか積極的になれないところが可愛いですね。応援したくなります。また、時折暴走しそうになる彼女の想像(妄想?)もイイ感じで笑えます。
表紙がまっピンクなので、いい年した成人男性が通勤電車の中で読むにはちょっと恥ずかしいような気がしますが、中身は男性でも十分楽しめると思います。若い女性だけじゃなく、年頃の娘さんを持つお父さんなんかが読んでも、なかなか面白いのではないでしょうか。
ちなみに、作者のMeg Cabotは、巻末の著者紹介によると、本当の両親(King & Queen)が自分を迎えに来て、自分を玉座に座らせる日が来ることを、今も待ち続けているんだそうです。(^_^;;
評価:★★★★
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