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2005.10.29

Nate the Great

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Nate the Great

私の名はNate the Great。探偵である。仕事は一人でこなす。今日は、私の最近の事件についてお話しよう…。

名探偵Nateが難事件を解決する話です。本文中では、Nateの経歴や容姿などは一切述べられておりません…などと書くと、謎の多い超ハードボイルドミステリのようですが、そうではありません。文章にではなく、挿絵に描かれている彼の容姿や、出かけるときにママに残していく書置きの超下手くそな字からは、せいぜい小学校低学年位の子であると思われます。その彼が、他愛もない事件に真面目に取り組み、淡々とその様子を語っていくというのが非常に微笑ましいですね。日本語的には「だ、である調」の語り口のような感じといったところでしょうか。でも、彼が容疑者を次々に調べていって、真相にたどり着くまでの過程は、短い物語の中でもきっちり書かれて、なかなかしっかりできてるなぁと感心しました。

評価:★★★

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Musicians of the Sun

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Musicians of the Sun

はるか昔、地上には「喜び」がなかった。それを見て嘆いた「夜の帝王」は「風の神」に命じた。「太陽に囚われている4人の音楽家を解放し、地上に音楽をもたらすのだ」と。そして風の神は、太陽と4人の音楽家を探す旅に出る…。

メキシコのアズテック族(Aztecs)に伝わる神話だそうです。地球に光をもたらす「太陽」が悪役で、「闇の帝王(Lord of the Night)」が地上に喜びをもたらすという設定は、一般的なイメージとは逆で面白いですね。また、この本は絵が超カッコイイです。英語圏の一般的な絵本の絵柄とは全然異なり、非常にエキゾチックでメキシコチック(なんだそりゃ)です。どちらかというと、子供よりも大人が眺めて楽しむのに向いている絵本のような気がします。

評価:★★★★

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2005.10.27

Frindle

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Frindle

小学5年生のNickはアイディアマン。いつも突拍子もないことを思いついては、周りの人達を楽しませる。そんな彼は、ある日「物の名前はどうやって決まったのか?」という疑問から、突然単なるペンのことを"Frindle"と呼び始める。このFrindleはクラス中で流行りはじめて、その影響はNickの想像を超えるほど大きくなってゆく…。

「どうして「ペン」は「ペン」であって、他の名前ではないのか?」という、誰もが一度は考える非常に単純な疑問を、大きく膨らませて描いた作品です。Nickの作った"Frindle"という単語が広がっていく過程が非常に面白いですね。情報通信手段が多彩になった現代では、例えば「2ちゃんねる」なんかで誰かが作った造語があっという間に広まっていくこともあると思いますが、この物語の中では、いろんな出来事が重なって、言葉がじわじわと広まっていく感じがいいですね。

ですが、僕が本当に面白いと思ったのは、"Frindle"が広まった後、どうなったかという部分でした。締めくくりも、なかなか味わい深いものになっていると思います。

参考文献として、こんな本も一緒に読んでみると面白いかと思います。

評価:★★★★

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2005.10.26

Scary, Scary Halloween

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Scary, Scary Halloween

ハロウィーンの夜、どこからともなく現れる無数の怪物たち、それらに怯えながら、暗闇に隠れている者たちの正体は…?

「季節モノ」ということで、ハロウィーンの絵本を読んでみました。ハロウィーンの夜の暗闇に、緑色に輝く目、カボチャのオレンジ色などが鮮やかに浮かび上がり、非常に色彩豊かな絵本に仕上がっています。でも、絵柄はリアルで非常に怖い感じがするので、小さな子供に見せたら、泣いちゃうかもしれませんね。

評価:★★★

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2005.10.25

Charlie and the Chocolate Factory

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Charlie and the Chocolate Factory

Charlieは、家庭は貧しいが心は優しい男の子。彼は年に1回、誕生日にだけ買ってもらえるチョコレートが大好きだった。そんな彼が、ある日、世界に5枚しかない「Willy Wonka氏のチョコレート工場への招待券」を手に入れる。謎に包まれた工場に足を踏み入れたCharlieは、まるで夢のような世界を体験することになる…。

最近、ティム・バートン監督で映画化もされた、ご存知「ちょこふぁく」です。この物語の魅力は、何と言っても「夢があふれるチョコレート工場そのもの」だと思います。「チョコレートの滝」や「チョコレートの川」なんか見せられた日には、甘いもの好きはそれだけでノックアウトです。また、工場の主であるWonka氏の傍若無人ぶりも痛快ですね。人の話を全く聞きゃしない。「ちょっとは人の話を聞けよコラァ!」とツッコミたくなります。

夢のある甘い世界に、ちょっとした残酷さのスパイスもきかせて、子供だけでなく大人も十分堪能できる味に仕上がっていると思います。でも、ダイエット中の人だけは読まない方がいいでしょうね。甘いものが食べたくなって、誘惑に負けてしまうかもしれませんから。

評価:★★★★

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2005.10.23

Curious George

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Curious George

とても好奇心旺盛な小猿のGeorge。ある日、その好奇心ゆえに人間につかまってしまう。そして、彼は行く先々で大騒動を巻き起こす…。有名な「ひとまねこざる」のオリジナル版です。

Georgeの行動を見ていると、サルの行動と言うよりも、むしろ無邪気な小さな子供の振る舞いを見ているようで、非常に微笑ましいですね。でも、彼の行動に振り回される人間の方はたまったもんじゃありませんが。Georgeの絵も非常に表情豊かに描かれていおり、雰囲気の良い絵本になっています。英語も簡単なので、小さい子供の読み聞かせ用にぴったりの本だと思います。

評価:★★★

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2005.10.21

A Hole is to Dig

A First Book of First Definitions
A Hole is to Dig

この絵本は"A first book of first definitions"と副題がついているように、いろんな物や事柄の定義を、子供の視点から描いたものです。

何よりもまず強調しておきたいのは「絵が超かわいい!」です。この絵本には、沢山の子供が載っているのですが、多彩な表情、いろんな仕草、小さな「おてて」、どこを見ても、つい「カワイイ~」と言ってしまいます。

で、また事柄の説明も非常にユニークで面白いです。表題は「穴は掘るもの」となっていますが、その他にも「穴は物を隠すこともできる」であるとか、「爪先はワキワキするもの」等いろんな説明があります。個人的には「校長先生」の定義で非常にウケてしまいました。

英語も非常に簡単ですし、ページを開いて眺めるだけで心が和むこと間違い無しの1冊です!

評価:★★★★

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2005.10.20

Second Chance

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Second Chance

ファッション雑誌の編集長で、バリバリのキャリアウーマンであるFiona。ある日彼女は仕事を通じて知り合った広告代理店のJohnと恋に落ちる。一見ベストカップルのように見えた彼らだったが、やがて2人の間に埋められない溝が生まれはじめる…。

男女が出会ってつきあい始めてから起こるいろいろなことを描いています。特に「相手を好きであることや、お付き合いをすること」と「一緒に住むことや、結婚すること」のギャップをきちんと描いているところは面白いですね。結婚を間近に控えて、夢見心地の人は、あまり読まないほうが身のためかもしれません。気が変わってしまうかもしれませんからね。

また、主人公のFionaは、不幸な家庭環境から、異性と真剣につきあうことや、結婚について非常に臆病になっています。そして、Johnという理想的な男性を見つけて揺れる彼女の心の描写も素晴らしいと思います。

ただ、Jonny Angel同様、主人公2人を含めた登場人物が極度に理想化されており(容姿端麗、能力抜群、性格アグレッシブ、経済的不自由ゼロ、(基本的には)相手に対する思いやり抜群)、またストーリー展開もかなり予定調和的なので、ちょっと「できすぎ」感を感じてしまいました。どうも、僕はこの作者(Danielle Stell)の描く、極度に理想化された欠点の非常に少ない登場人物には惹かれないようです。物語の登場人物には、多少なりとも欠点があった方が、リアリティや人間味を感じると思います。「ドラえもん」を読んで、「のび太よりも出来杉君を見ている方が面白い」という人はほとんどいないのではないでしょうか。

評価:★★

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2005.10.16

Edward's Exploit

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Edward's Exploit

機関車Edwardは、古くて力はないけれど、とても頑張り屋。ある日、雨風の強い中、重たい客車を運んでいるときに、彼は故障してしまいます。しかし、Edwardと運転士、助手、車掌は協力してなんとかしようと頑張ります…。

おなじみ機関車トーマスシリーズです。双子の機関車DonaldとDauglasの話など、4話のオムニバスになっています。この本では、似たような単語による「ことば遊び」的な要素を多く含んでいるところが面白いですね。
例えば、"deputation"と、"desperation"や"disputation"を混同したり、"diesel"と"disease"を合わせて"diseasel"なんて単語を作ってしまったりしています。なかなか難しい単語もいっぱい出てきて、ちょっと分かりにくいところもありますが、ネイティブの子供達は、小学校入学前であっても、こんな本くらいはスラスラ読めてしまうのでしょうね…。

評価:★★★

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2005.10.11

300万語通過!

"The Magician's Nephew"で多読300万語を通過しましたので、経過報告させて頂きます。

●経過概要

経過日数:509日
読書時間:360時間
読書冊数:102冊

●面白かった本ベスト3(200~300万語)

1. If Only It Were True
2. Harry Potter and the Chamber of Secrets
3. Flowers for Algernon

●読書速度について

10万語程読んだときに「100万語突破したら、読書スピード(現在130語/分程度)も上がってくるかなあ。」などと思っていましたが、今でも140語/分程度で、ほとんど変わっていません。もちろん、段々難しい難しいものを読むようになったことも影響していると思います。ですが、「読み方が悪いのかなぁ」とか「多読って効果無いなぁ」などとは全然思っていません。所詮、外国語の習得は「1日のうち、どれくらいの時間をその言語に費やすことができるか」にかかっていると思っているので、1日平均44分程度しか英語を読まない今のようなペースでは、劇的な変化は出なくても当たり前だと思います(もちろん、効果が出ても不思議ではないですが)。なので、これからも読めるもの/読みたいものをゴンゴン読んでいこうと思います。でも、いつかは200語/分くらいで読めるようになりたいなぁ…。

グラフはこちら。

●書評について

僕は個人的にblogを立ち上げて、自分が読んだ洋書の書評を掲載しているのですが、小さい頃から作文や読書が大っ嫌いだったもので、よもや1年以上も自分がそんなことが続けられるとは思ってもみませんでした。本の感想をblogに書き続けていることは、ある意味、洋書を読み続けていることよりも自分にとってはミラクルです。

それにしても、書評って書いてみると難しいですね。特に、面白い作品の「面白さ」をそのまま表現すると、「ネタバレ」になってしまうケースが多々あるので、それらをネタバレせずに表すのには非常に苦労します。逆に、つまらない作品をけなすのは非常に簡単なので、つまらない作品の方が面白い作品よりも書評が長くなったりもします(笑)。

●その他

300万語を記念して、今まで「私の多読手帳を公開します!」と題して公開していたサイトを「ぴくりんの洋書データベース」に衣替えしました。今までに読んだ洋書をデータベース(というほど大げさなものではないですが)にまとめ、検索機能やソート機能などをつけてみました。Windows+Internet Explorer以外の環境ではうまく動作しないかも知れませんが、興味のある方は、是非ご覧になって下さい。

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2005.10.10

The Magician's Nephew
(The Chronicles of Narnia: Book 1)

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The Magician's Nephew
(Chronicles of Narnia, Book 1)

ロンドンに住むPollyとDigoryは、Digoryの叔父のAndrewの策略にはまり、異世界へと飛ばされてしまう。廃墟のような異世界でDigoryがしてしまった「過ち」は、彼らや異世界の住人達にどんな影響を与えるのだろうか?

「ナルニア国物語」の第1巻で、ナルニア国がいかにして創生されたかが描かれています。物語は非常に突拍子もないファンタジーですが、それだけに「次は何が起こるんだろう?」とわくわくしながら読み進めることができます。また、情景描写が非常に鮮やかで、まるで自分もナルニア国創生の瞬間に立ち会ったかのような気分にさせてくれます。読後感も非常にさわやかで気持ちいいです。

ただ、この物語はナルニア国の歴史的には一番最初の物語となっていますが、執筆された順番で言うと、7作品中6番目なのだそうです。そして、他の物語における「謎」の種明かし的要素があるので、他の作品("The Lion, the Witch, and the Wardrobe"など)を読んだ後に読む方が面白いということだそうです。他の物語を読んだ後に、もう一度読み返してみようかな。

評価:★★★★

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2005.10.08

買っちゃった♪

ぐふ。

ぐふふ。


ぐふふふふ。

買ってしまいました。コイツを。

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Apple iPod nano

最近、PodcastingでCNNだのABCだのいろんな英語ニュースが聞けるようになってきたので、最初はCLIE PEG-TH55に保存(iTunesでダウンロード→CLIEでData Importを起動→古いデータを削除→新しいデータをメモリースティックにコピー)して聞いていたのですが…

超面倒臭ぇ。

というわけで、iPod nanoの購入に至りました。で、実際に手に取ってみると、その小ささに超感動!!!でございます。Apple社製品は初めて購入したのですが、そのcoolさに驚きです!また、iTuneに設定するだけで、最新のPodcastデータが自動的にiPodにコピーされるなんて、あぁなんて楽チンなんでしょうかぁぁ。いい世の中になったもんでございますナァ。

さぁ、これで何を聞こうかなぁ。英語圏のPodcastingを色々調べてみないといけないなぁ、オーディオブックにも対応していて、速度調節もできるみたいだから、いつかは挑戦してみたいなぁ…。などといろいろ考えております。

でも、購入直後にビデオiPodの発売の噂が…。

( ̄□ ̄;)

…ビデオiPodが出るならそっちが欲しかったなァ…。

悔しいので、ビデオiPodが出たら、「ビデオiPod nano」が出るまで待ち続けようかと思います(笑)。

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2005.10.06

Harry Potter and the Chamber of Secrets

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Harry Potter and the Chamber of Secrets

Hogwarts魔法学校での1年のカリキュラムを終了したHarryは、Dursley家で抑圧された夏休み送りながら、Hogwartsに戻れる日を待ち望んでいた。しかしある日、Dobbyと名乗るHouse Elfが彼の元にやってきて彼に警告する。「ハリーよ、あなたはHogwartsに戻ってはいけません。あなたを亡き者にしようとする企てがあります。」しかしHarryは警告を無視して、夏休み終わるとHogwartsに戻ってしまう。そして、そこでは驚くべき事件が彼を待ち構えていた…。

というわけで、おなじみハリー・ポッターの第2巻です。前作を読んだときには「そんなに大騒ぎするほど面白いかなぁ?」と思いましたが、この作品にはやられました。

いやー、面白すぎですわ。この本。

ハリー・ポッターというと、その魅力は舞台設定(Hogwarts魔法学校)や魅力的なキャラクター(Hagridや「俺様って最高!」なLockhart先生など)にあるように思われますが、この作品の真の魅力は「計算されまくった緻密なプロット」にあると思っています。特に、ハリー達が断片的な情報を集めて「秘密の部屋」の真相を明らかにしていく過程の素晴らしさは、良質の大人向けミステリにも比肩すると思います。ハリー・ポッターが世界中で親しまれている理由がちょっとだけわかったような気がします。

また、第1巻を読んだときには、他のキャラクターに比べて、主人公3人(ハリー、ロン、ハーマイオニー)のキャラが没個性的(キャラが立ってない)で魅力に欠けるなぁ、と思っていました。しかし、これは主人公に対して奇異な性格付けをしないことで親しみやすくし、読者が共感しやすいようにすることで、あたかもハリー達と一緒に冒険をしているような感覚を読者に与えるために、わざとそうしてるのではないかと思えてきました。そして、その狙いは見事に成功し、世界中の子供達を魅了しているのだと思います。

前作を読んだときには思いませんでしたが、今はこう思っています。

「次回作も絶対読みます。」

評価:★★★★★

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