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2005.12.29

Case Closed 3

洋書
Case Closed 3

偶然豪華客船に乗ることになったコナン達。しかし、そこでハマモトグループ総裁のハマモト氏の殺害事件が発生する。彼の遺産を狙い、親族の間で渦巻く陰謀。そして次々と起こる事件。コナンの推理が冴える!

おなじみ「名探偵コナン」の3巻です。暴かれる事件の真相の意外さや、ミステリにおける厳密性みたいなものについては、やや物足りない気がしますが、この作品にはそれを補って余りある「展開の魅力」みたいなものがあると思います。この巻では「江戸川コナンと工藤ジミーが同一人物なのではないか」と疑い始めたレイチェルが、真相を解明すべくコナンを追い詰めていくところがすごく面白いですね。ある意味、彼女はコナンより鋭く、賢いと思います。

評価:★★★★

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2005.12.28

Fantastic Mr. Fox

洋書
Fantastic Mr. Fox

ある所に、3人の農夫が住んでいました。彼らが飼っているニワトリやアヒルは、幾度となくキツネ(Mr.Fox)の餌食になっていました。「あいつを絶対に捕まえてやる!」3人の農夫は銃を持ち、Mr.Foxを追い詰めます。さあ、Mr.Foxはこのピンチをどうやって切り抜けるのでしょうか?

「人間とキツネの対決」の物語ですが、殺伐とした感じはあまりなく、むしろほのぼのテイストなストーリーです。「まんが日本昔話」的なノリを感じます。また、人間達は、自分達はキツネよりもはるかに賢いと思っているのですが、実際にはキツネの方が2枚も3枚も上手という構図もなかなか面白いと思います。

評価:★★★

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2005.12.27

Esio Trot

洋書
Esio Trot

Mr.Hoppyは、階下に住む未亡人Mrs.Silverに夢中。なんとかして、彼女のハートをつかみたいと思っていました。そんなある日、Mrs.Silverは、彼女が飼っているペットのカメについて不満をもらします。「カメってどうしてこんなに成長が遅いのかしら?早く大きくなってほしいわ。」それを聞いたMr.Hoppyは、彼女の気を引くためにでっち上げます。「私はカメを大きくするための秘密の方法を知っていますよ…。」さあ、Mr.Hoppyは、どんな方法でMrs.Silverのペットのカメを大きくするつもりなのでしょうか?

Roald Dahlの作品にしては、非常に毒が無く、ほのぼの感満載の童話です。話も短くて簡単なので、気軽サクサクに読めていいですね。また、好きな女性に振り向いてもらうために、一生懸命大がかり(?)な策略を企てるというストーリーには、ちょっぴり男の悲哀を感じさせるものもありますね。

評価:★★★

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2005.12.23

Froggy's Best Christmas

洋書
Froggy's Best Christmas

カエルのFroggyが冬眠をしていると、ビーバーのMaxがFroggyを起こしました。「メリークリスマス!」そうです。今日はクリスマスイブ。いつもは冬眠しているFroggyにとっては、最初のクリスマスなのです…。

Froggyを始め、キャラクター達が非常に生き生きとして楽しそうですね。子供達がクリスマスに大はしゃぎするような姿がとても可愛く描かれています。友達がいて、家族がいて、非常に賑やかで楽しい、ハッピーなクリスマスの物語です。

評価:★★★

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2005.12.22

The Miserable Mill

洋書
The Miserable Mill

両親を失ったBaudelaire 3きょうだいは、今度は材木工場に預けられることになった。そこでは、過酷な労働を強いられたが、彼らの相続した財産を執拗に狙うOlaf伯爵の姿は見当たらなかった。しかし、伯爵の魔の手は、彼らのすぐそばまで迫っていた…。

もうすぐ楽しいクリスマスだというのに、「不幸本」と呼ばれる"A Series of Unfortunate Events"の第4巻でございます。このシリーズは、どれも「遺産を狙うOlaf伯爵の魔の手を逃れるべく力をあわせて戦う3きょうだい」という構図になっており、ともすればマンネリ化しそうな感じもしますが、Olaf伯爵の手口や、3きょうだいがいかにしてピンチを脱出するかという過程が非常に面白いため、飽きさせない物語になっていると思います。語り手の脱線具合もどんどん味わい深くなっているように感じられます。

この作品も映画化してほしいなあ。

評価:★★★★

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2005.12.20

The Nightmare before Christmas

DVD
The Nightmare before Christmas

ハロウィンタウンに住むパンプキン・キングのJackは、誰よりも人を怖がらせることのできる英雄。しかし彼は、毎年同じことが繰り返されるハロウィンに辟易していた。そんなある日、Jackはクリスマスタウンに迷い込み、すっかりクリスマスの楽しさの虜になる。そして、自分達の手でクリスマスを実現しようとするが…。

今回は、この作品を「英語字幕」で鑑賞してみました。ストーリーはともかくとして、やっぱりこの作品の魅力はそのビジュアルにあると思います。登場人物は、お世辞にもかわいいとは言えない不気味なキャラクターばかりですが、その生き生きとした動きや、作品全体をとりまく薄暗い雰囲気などは、非常に独特で、他のどの作品とも似ていません。良くも悪くも、一回見たら「二度と忘れない映画」になると思います。

ミュージカル仕立てで歌もたくさん入っているのですが、それらがすごく速いので、英語字幕を読みながらついていくのが精一杯でした。字幕に集中するあまり、せっかくのビジュアルを堪能できない場面もしばしば(笑)。

評価:★★★★

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2005.12.18

Christmas Magic

洋書
Christmas Magic

Emilyは、雪の降りしきるクリスマスイブに、雪だるまを作りました。隣に引っ越してきたちょっとシャイな男の子も、雪だるまを作りました。夜、家の中から雪だるまをみたEmilyはびっくり。なんと2つの雪だるまがお互い見つめあっているのです。Emilyが部屋を飛び出すと、さらに彼女をびっくりさせる出来事がたくさん待ち受けていたのです…。

クリスマスイブの夜の出来事を綴ったファンタジーあふれる絵本です。ストーリーは非常にありふれた感はありますが、この絵本は絵がとても素晴らしいと思います。クリスマスの飾りつけがされた暖かい家の中は、非常に色鮮やかに描かれていますし、雪の降り続くイブの夜の屋外の風景は、非常に幻想的な雰囲気が出ています。魔法のような一夜の出来事をとても美しく描いていると思います。

クリスマスイブの夜、素敵な夢を見たいと思っている人は、是非ご一読を。

評価:★★★★

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2005.12.15

Christmas in the Barn

洋書
Christmas in the Barn

クリスマスの夜に、納屋で「子供」が生まれる様子を描いた作品です。いろんな動物が出てきて、時折鳴いたりするのですが、それでもしんと静まり返った厳かな雪の夜の雰囲気が出ています。イラストのタッチは非常に柔らかく、優しい感じになっています。ツリーを飾ったりパーティーをしたり、にぎやかなクリスマスを過ごすのもいいですが、たまにはこういうやさしい絵本を読んで静かに時を過ごすというのも、なかなかいいかもしれないなぁ、と感じました。

評価:★★★

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2005.12.14

Who'll Pull Santa's Sleigh Tonight?

洋書
Who'll Pull Santa's Sleigh Tonight?

もうすぐクリスマス。サンタさんはプレゼントを用意して準備万端。だけどトナカイさんが風邪をひいて寝込んでしまいました。さあ大変。誰がサンタさんのソリを引っ張ればいいのでしょうか?一生懸命考えたサンタさんは、ソリを引っ張れる者を選ぶためのオーディションを始めたのですが、果たしてうまくいくのでしょうか?

絵柄も非常にプリチーで、キャラクターやストーリー展開も「ほのぼのテイスト」あふれるものになっています。サンタさんのお手伝いをする多数のこびと達がブツブツいろんなことを喋ってるのも非常に微笑ましいですね。

絵を見ているだけでも楽しめますし、この季節に子供に読んであげるのにうってつけの絵本だと思います。

評価:★★★★

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2005.12.13

The BFG

洋書
The BFG

眠れない夜、窓の外を見たSophieは、何と巨人が歩いているのを目撃してしまう。そして、その巨人に見つかってしまい、彼の住家まで連れて行かれてしまう。「私は巨人に食べられてしまうんだわ」と恐れおののいていたSophieであったが、彼女を連れ去った、BFGと名乗る巨人と次第に親しくなっていく…。

いかにもRoald Dahlらしいというか、素っ頓狂なファンタジーです。様々な事柄を通してSophieとBFGが段々とお互いのことを分かり合っていったり、共通の目的に対して協力して取り組むさまが非常にいいですね。英語については、奇妙な言葉を喋るBFGの台詞に使われている単語(例えば、helicopterのことをbellypopperと言ったりする)には少々戸惑いますが、ちょっとくらい分からないところがあっても、ストーリーは十分に楽しめます。

Dahl流ファンタジー好きなら、押さえておくべき一冊だと思います。

評価:★★★

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2005.12.07

Panda Bear, Panda Bear, What Do You See?

洋書
Panda Bear, Panda Bear, What Do You See?

"Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?"と同様、様々な動物が出てくる絵本ですが、この絵本に出てくるのは、全て絶滅危惧種です。こういう絵本を通して、小さい子供達が「絶滅」や「動物保護」という概念を知り、それらに興味を持ち、その重要さを少しでも理解できたら、それは非常に素晴らしいことだと思います。

絵柄は、どちらかというと動物の可愛らしさよりも、ワイルドさを感じられるものになっていると思います。

評価:★★★

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Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?

洋書
Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?

いろんな動物の鳴き声が分かる絵本です。どんな動物がgrowl、roar、snort、trumpetなどの鳴き方をするのかが非常に分かりやすく描かれています。やっぱり、こういう直感的な絵本をたくさん読まないと、ネイティブの感覚にはなかなか近づけないんだろうなあ、と深く思いました。

評価:★★★

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2005.12.03

Stargirl

洋書
Stargirl

主人公Leoの通うMica Area高校は、厳格で退屈な場所だった。ある日、そこへ風変わりな転校生がやってきた。その名も"Stargirl"。誕生日を迎えた人がいたら、ランチタイムにその人の側でウクレレをかき鳴らしながら「ハッピーバースデー」を歌ったり、チアリーダーとして応援するときに、敵チームが得点しても喜んだり、彼女の行動は突拍子もないものばかりだった。しかし、彼女の奇妙な行動は次第に周りの人々に活気を与え、彼女は一躍有名人になる。そんな彼女に次第に魅かれていくLeoだったが、彼女はあまりに他の人とは違っていたため、周りの人から避けられるようになってしまう…。

なんだか、とても不思議な雰囲気の作品です。いろんな要素がたくさん入っていて、この作品の魅力を端的に表す言葉がなかなか見つからない…。うーん、自分の文才の無さを呪うばかりじゃ。

「一見個性的なようで、実は周りの人々のことを平等に思いやることのできる、エゴのないStargirl」と「自分達とは異なる性質、異なるグループに属する人々には同調できないその他大勢」の対決というのが、物語の基本路線だと思います。で、Stargirlに同調してくれる人はほとんどいないのですが、彼女には「そんなに周りに気を使わなくても、もっともっと自分らしくしてもいいじゃない!」と声をかけて応援したくなります。

また、LeoがStargirlを想う気持ちなんかも、切ないものがあります。非常に陳腐な表現で申し訳ありませんが「青春の淡い1ページの物語」という感じがします(あぁ、ここにも文才の無さが炸裂してるなぁ)。読んでる間には、とうの昔に直ったはず古傷をチクチクといじくられているような…、そんな気持ちになってしまいました。高校生の物語を読んでこういう感想が出てくるということは、僕も既に立派な「オッサン」になった証拠でしょうか(笑)。

評価:★★★★★

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