Smoky Night
僕は見ていた。窓の外では怒った人達が店を壊しては物を奪っていった。僕の家も燃え出した。お母さんも僕もみんな逃げ出した。でも…「僕の猫は?Jasmineはどこ?」
1992年にロサンゼルスで起こった暴動を、子供の視点から描いた物語です。非常に独特なテイストを持つ油絵の絵画風の絵から、子供の不安な気持ちが非常にリアルに伝わってくるようです。また、暴動の恐ろしさだけを描いているのではなく、その暴動の通して、子供が感じる周囲(親や近所の人達、そして大切なペットの猫)との絆みたいなものもキチンと描かれているのが素晴らしいと思います。
ストーリーと絵(というか本のデザイン全般)の両方とも非常にインパクトの強い絵本です。
評価:★★★★
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