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2006.03.30

Junie B. Jones Is a Party Animal

洋書
Junie B. Jones Is a Party Animal

幼稚園児のJunie B.は、お友達のLucilleのおばあちゃんの家にお泊りに行くことになりました。Junieはお泊りが楽しみでしょうがありません。そんな彼女に、お母さんは言いました。「お泊りに行ってもいいけど、そのかわり条件があります。飛んだり跳ねたり叫んだり喧嘩したり泣いたり文句言ったりゲームでずるしたり遅くまで起きてたりするの禁止。もちろん、ヘッドバッドも禁止!」「じゃあ、アタシができること何にも無いじゃない!」

主人公のJunie B.の超ハイテンションぶりがいいですね。何かあるとすぐに叫ぶ。全部大文字で(笑)。はたから見てると面白いけど、こんな騒がしい子が家族にいたら、毎日クタクタになっちゃうだろうなぁ、と思います。Junieに限らず、登場する女の子達が、みんな無邪気で非常に微笑ましいストーリーです。

評価:★★★

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2006.03.28

The Boy Who Lost His Face

洋書
The Boy Who Lost His Face

僕は最初から気が進まなかったんだ。お婆さんから杖を奪うだなんて、そんな可哀想なこと。でも、親友のScott達がやるって言ったから、ついて行っただけなんだ。おかげで僕は呪われてしまったんだ。あのお婆さんは魔女だったんだ。お婆さんを転ばせたのは僕じゃない。杖を奪ったのも僕じゃない。ただ僕はお婆さんに「指を立てた」だけなのに…。

「呪い」のおかげで、やることなすことうまくいかなくなった少年Davidの物語です。でも、そんな呪いとは関係なく、思春期の少年の気持ちをとてもリアルに表現していると思います。「あいつがやると何でもクールに見えるのに、僕が同じことをやると笑いものになるのは何故だろう?」とか「好きな女の子をデートに誘いたいけど、どうすれば失敗せずにうまくいくんだろう?」など、多くの子供が一度は心に思う気持ちがとてもよく描けていると思います。もがいてもがいてドツボにはまっていくDavidを見ていると「頑張れっ!」と応援したくなります。"There's a Boy in the Girls' Bathroom"を読んだときにも思ったのですが「不器用系男子」を描かせたら、ルイス・サッカーに敵う作家はいませんね。

物語のラストも、味わい深くまとめられていて、なかなかいいですよ。

評価:★★★★

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2006.03.21

When Everybody Wore a Hat

洋書
When Everybody Wore a Hat

1916年、作者のWilliam Steigが8歳だった頃の様子を描いた作品です。第1次大戦中に、移民としてアメリカへ渡ってきた一家や、周りの人々の様子を子供の視点で描いています。イラストは子供の絵日記のようなタッチで描かれており、一見雑なようにも見えますが、人々の容姿の描写や表情などにとても味があって、非常に素晴らしいと思います。

当時の生活の様子を知りたいと思う大人や、実際にその時を過ごした人々(今ではもう100歳近くなってしまうと思いますが…)が読んで楽しむ本だと思います。非常に「大人向け」の絵本ですね。

評価:★★★★

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2006.03.20

The Lake of Souls

洋書
The Lake of Souls

自分の"前世"を明らかにすべく、異世界へと旅立とうとするHarkat。今まで幾度と無く彼に助けられてきたDarrenは、今度は彼を助けるべく一緒に異世界へと入り込む。しかし、そこには幾多の困難が待ち受けていた…。

ダレン・シャンシリーズの第10作ですが、前作までの話とほとんどつながりがなく、まるで番外編を読んでいるようです。さらに、異世界でDarrenを待ち受ける危機というのが、あたかもピンチを演出するためにわざわざ用意された遊園地のアトラクションのように作り物じみており、まるでB級ファンタジーを読んでいるようです。「人生を賭けた運命の選択」もなければ「魅力的な新キャラクター」もあるわけではなく、全体的に面白味に欠けます。正直、200ページ以上もかけて語るような内容とは思えません。シリーズ全体の構想が完全に見えてきていないのに、「読者が次回作を待っているから」などと編集者に言われて、迫る〆切に追われる作者が適当に「つなぎの話」を作り上げたのではないかと疑ってしまうくらいです。

あえて辛辣な表現をすると、今まで読んだDarren Shanシリーズの中で、一番の「駄作」だと思います。ですが、このダレン・シャンシリーズが僕のお気に入りであることには変わりは無いので、今度はいい意味で「期待が裏切られる」ことを願いつつ、次回作を読もうと思います。

評価:★★

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2006.03.16

史上最強にくだらない買い物

最近、史上最強にくだらない物を買ってしまいました。その品物は、これです。

P1010642

続きを読む "史上最強にくだらない買い物"

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2006.03.15

Why the Chicken Crossed the Road

洋書
Why the Chicken Crossed the Road

ある日、一羽のニワトリが道を横切った。それに驚いた牛達は、足を踏み鳴らして古い橋を通った。古い橋は壊れて、牛達は橋の下を通っていた列車に落下。騒ぎの間に、列車で護送されていた泥棒が脱走した…。

「風が吹けば桶屋が儲かる」的に、出来事が次々と連鎖していきます。オチもそれなりにきれいにまとまってはいるのですが、ちょっとストーリーに起伏が少なく、淡々としている感じがします。

評価:★★

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2006.03.10

The Ersatz Elevator

洋書
The Ersatz Elevator

Baudelaire家の3きょうだいは、Dark Avenueに住むSqualor夫妻に引き取られることになった。夫妻が住むマンションの1階にたどり着いたとき、そのマンションのドアマンは彼らに告げた。「エレベーターは使えないよ。だって今、エレベーターは「流行って」いないから。」不審に思う彼らはひたすら階段を上り、やっとのことで夫妻の住む部屋までたどり着いた。そして彼らを迎えた夫妻が言った。「私達は、あなた達を迎え入れることができ、大変うれしく思います。何しろ、今は孤児が「流行り」なのでね…」

"A Series of Unfortunate Events"の第6巻です。基本的には、


  1. 3きょうだいが新しい(奇妙な)里親のもとへたどり着く。
  2. Olaf伯爵が現れ、彼らを罠にかけようと企む。
  3. 3きょうだいが力を合わせ、伯爵の陰謀を打ち砕く。
といういつものパターンで話が進みます。しかしながら、(前作までの物語も含めて)ストーリーを読み進めていくうちに、脱線とも思えていた語り手の台詞や、ストーリーの記述の断片から、物語の根幹に関わると思われるいくつもの疑問が浮かんできました。例えば、

  • 3きょうだいの全てを焼き尽くした火事の原因は何なのか?
  • 語り手は、どうして3きょうだいの物語を公にすると誓ったのか?
  • そもそも、語り手は何者で、どのような境遇で物語を綴っているのか?
  • 語り手と3きょうだいの接点はどこにあるのか?
などです。一見マンネリにも見えるようなストーリー展開の裏に、実はものすごく重要な事実が隠されているような気がしてなりません。

…僕はまだ、この物語の本当の恐ろしさ---「恐怖」という意味ではなく、読者を惹きつけ、驚かせるために作者がストーリーの端々に散りばめた「罠」の周到さ---に気づいていないのかもしれない…。

評価:★★★★★

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2006.03.05

TOEIC 925点

2月に受験したTOEIC(会社で受験したIPテスト)で925点(Listening 475点 Reading 450点)を獲得し、久々に自己最高を更新しました。毎回毎回、Listeningでは「あぁ、今回全然良く分からなかったなぁ」と思う一方、Readingについては「これで完璧!絶対満点!」とか思っているのですが、結果を見ると必ずListeningの得点がReadingを上回っているのが非常に不思議です。

でも、最近何だかTOEICって「点を取れば取るほど英語に自信が無くなるテスト」のような気がしてきました。700点とか800点のときは「オレって結構英語できるようになったじゃーん」とか思っていたのですが、900点を超えても未だに

「洋書絵本を読んだら知らない単語ばっかり」とか

「英語で幼児用アニメを見ても言ってることがサッパリ分からん」とか

「電話越しに英語で交渉するなんてそんな難しいことできまっしぇん」とか

こんな感じですからねぇ。「TOEICで900点超えるような人は英語で全く不自由しないんだろうなぁ」と考えていたのも今は昔。非常に不自由しまくりであります。

ですが、ポジティブに考えてみると、TOEICを通じて自分の英語力を評価することで、自分のできること/できないことが把握できてきたのだと思います。そういう意味では、やはりTOEICというのは、いろいろ問題はあるものの、英語力を測るバロメーターとしては、それなりの意味があるものなのではないかなぁ、と思っています。

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2006.03.04

My Friend the Piano

洋書
My Friend the Piano

ピアノは僕の友達だった。僕がピアノを弾くと、それは笑ったり泣いたりしたんだ。でもお母さんは言うんだ。「そんなのは音楽じゃないわ。騒音よ。」でも、そのピアノは僕以外の人が弾くと、音がおかしくなってしまうんだ。なので、お父さんとお母さんはそのピアノを知らない人に譲ることにしちゃったんだ…。

ダイナミックで躍動感のある絵が非常に印象的な絵本です。特に「ピアノ自身」の喜怒哀楽が、なめらかな曲線でとても表情豊かに表現されていると思います。英語に関しては、知らない単語などもいくつかあって、意外に骨があるような気がしました。

評価:★★★

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