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2006.03.10

The Ersatz Elevator

洋書
The Ersatz Elevator

Baudelaire家の3きょうだいは、Dark Avenueに住むSqualor夫妻に引き取られることになった。夫妻が住むマンションの1階にたどり着いたとき、そのマンションのドアマンは彼らに告げた。「エレベーターは使えないよ。だって今、エレベーターは「流行って」いないから。」不審に思う彼らはひたすら階段を上り、やっとのことで夫妻の住む部屋までたどり着いた。そして彼らを迎えた夫妻が言った。「私達は、あなた達を迎え入れることができ、大変うれしく思います。何しろ、今は孤児が「流行り」なのでね…」

"A Series of Unfortunate Events"の第6巻です。基本的には、


  1. 3きょうだいが新しい(奇妙な)里親のもとへたどり着く。
  2. Olaf伯爵が現れ、彼らを罠にかけようと企む。
  3. 3きょうだいが力を合わせ、伯爵の陰謀を打ち砕く。
といういつものパターンで話が進みます。しかしながら、(前作までの物語も含めて)ストーリーを読み進めていくうちに、脱線とも思えていた語り手の台詞や、ストーリーの記述の断片から、物語の根幹に関わると思われるいくつもの疑問が浮かんできました。例えば、

  • 3きょうだいの全てを焼き尽くした火事の原因は何なのか?
  • 語り手は、どうして3きょうだいの物語を公にすると誓ったのか?
  • そもそも、語り手は何者で、どのような境遇で物語を綴っているのか?
  • 語り手と3きょうだいの接点はどこにあるのか?
などです。一見マンネリにも見えるようなストーリー展開の裏に、実はものすごく重要な事実が隠されているような気がしてなりません。

…僕はまだ、この物語の本当の恐ろしさ---「恐怖」という意味ではなく、読者を惹きつけ、驚かせるために作者がストーリーの端々に散りばめた「罠」の周到さ---に気づいていないのかもしれない…。

評価:★★★★★

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