TEA with MILK
サンフランシスコで育ったマサコは、両親と共に日本に戻ることになる。しかし、彼女はクラスメートから「ガイジン」と呼ばれ、着物やお華、お茶のお稽古などの風習にカルチャーギャップを感じ、とうとう家を出てしまう。彼女の居場所は日本にあるのだろうか?
作者(Allen Say)の母親のことを描いた物語だそうです。日本人の両親を持つマサコが、サンフランシスコから日本に来てカルチャーギャップを感じるという構造が面白いですね。アメリカ人のメンタリティと日本人の容姿を持つ彼女は、最初は疎外感や「ここは自分のいるべき場所ではない」という気持ちがいっぱいなのですが、最終的にはその特性を生かした居場所を見つけるという展開もグッドです。
表紙の絵からもわかるように、絵柄は写真のように緻密で、なかなかに大人の味わいがする絵本です。
評価:★★★
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