The Vile Village
Baudelaire家の3きょうだいは、カラスがたくさん住む奇妙な村で生活することになった。その村では、おかしな議会がたくさんのルールを作り、村を支配していた。そこで彼らは行方不明の親友の居場所を突き止めるべく知恵を絞るが…。
A Series of Unfortunate Eventsの第7巻です。出張帰りの飛行機の中でイッキ読みしました。この物語を読んでわかったのですが、第1巻でBaudelaire 3兄弟の最初の災難が始まってから、話の中ではまだ1年も経っていなかったのですね。あまり季節や時間の経過を感じさせない物語なので、全然気がつきませんでした。それにしても、1年という短い間にこんなにも多くの災難が降りかかるとは…。Olaf伯爵のしつこさに脱帽です。
この物語でも、また「物語の全容を包む謎の断片」を小出しにするという、いい意味で読者を非常にイライラさせる手法が取られています。1作ずつ読み進めるうちに、謎が解けていきそうで、かえって謎が深まって…。作者は、Olaf伯爵なんか足元にも及ばないような、非常に優れた「策士」であると思います。
評価:★★★★
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