「自由と創造性」の果てに
珍しく多読に全く関係の無い話題です。
ワールドカップ、日本は1勝も挙げることができず、グループリーグでの敗退が決定してしまいました。「自由と創造性」というキャッチフレーズのもとに、監督経験の全く無い元有名選手に4年間を託した結果、0勝1分2敗、得点2、失点7、グループリーグ最下位という結果になりました。それに対し、ワールドカップでまだ1勝も挙げていなかったオーストラリアが、わずか1年前に監督経験豊富な百戦錬磨のヒディンクを招聘し、彼がオランダのクラブチームと兼任という困難な状況の中でも、短期間できちんとした組織戦術をチームに叩き込み、決勝トーナメント進出を果たしたことの意味をよく考える必要があるのではないかと思います。
それでも、ピッチに立った日本の選手達はよく戦ったと思います。特にブラジル戦の後半など、自分達は全身全霊をかけて戦っているのに、相手は完全に調整試合モードで軽くあしらわれてしまうという非常に屈辱的な状況で戦うのはとてもつらかったと思います。とりあえず、お疲れ様でしたと声をかけたいです。
今回の教訓を今後に生かして日本代表がステップアップできればいいのですが、正直、前途は多難であると思います。いろんなところで言われてますが、中田、宮本、中村、稲本など、シドニー五輪世代の「黄金世代」は、今後飛躍的な能力の向上が期待しにくい年齢になってしまいました。そして、その下の年代は黄金世代の壁を崩せず、国際舞台での経験をほとんど積めずに育ってしまいました。原因としては、監督が実績重視で選手を選んでいたことと、選ばれた数少ない若手が結果をあまり出せなかったことの両方があったと思います。大久保なんかは結構チャンスをもらっていたような気がするのですが、結局結果を出せませんでした。
とにかく、選手個々の能力という点において、2010年の日本代表が2006年の代表を上回るということは非常に想像しにくい状況にあります。また、韓国以外のアジア勢は全て1勝もできずに敗退なんてことになったら、アジア枠も減らされるかもしれないし、次回からはオーストラリアはアジア予選を戦うライバルになるので、これから日本は予選から非常に厳しい戦いを強いられるのは間違いないと思います。
とりあえず今後は代表監督が誰になるのか、そしてどんなチームを作るのかを見守りたいと思います。さすがに、時期監督も監督経験ゼロということはないでしょうね。選手としては、オランダでもまれている平山がブレイクしてくれると面白いと思います。
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