Why Men Don't Listen and Women Can't Read Maps

Why Men Don't Listen and Women Can't Read Maps
(83,800語 YL:6.0)
日本でもベストセラーになった「話を聞かない男、地図が読めない女」の原書です。「男女の脳の働きや行動の違いを明らかにすることで、お互いがハッピーになる方法を見つけましょう」というのが主題です。
「太古の昔、男は狩をする者(lunch-chaser)、女は巣を守る者(nest-defender)という役割を与えられ、その目的に特化した性質が我々の遺伝子には刻まれているが、その性質が現代社会における生活にそぐわなくなってきているために、いろいろと問題が起こる」というのがこの本において根底となっている仮説です。それが正しいかどうかは分かりませんが、男女の脳の働きに明確な差異があるのは科学的に明らかなようで、その影響を例え話などを通じて非常に丁寧に説明してあります。
で、男女間で起こる問題の多くは「脳とホルモンの働き」に帰着するのですが、僕らが自分で考えたり、悩んだり、誰かをを好きになったり嫌いになったりするのを全部「それはホルモンのせい」として結論付けられるとしたら、ちょっと空しい気もしますね。この点については作者は「そんなことはありませんよ。他の動物は周りの状況に対してリアクションをするだけですが、人間はきちんと頭で考えて行動できる唯一の存在です。ただ、後から「どうしてあの時、あんなことをしてしまったんだろう。自分でも良く分からない」と思うようなことをしてしまった時には、ホルモンの働きが影響をしていることが多いというだけのことですよ」とフォローをしています。
英語的には、ホルモンの名前などの専門用語も多数出てきますが、短い説明や例え話の連続なので、意外に読みやすいです。空き時間にちょこっとずつ読むのに最適です。
評価:★★★★
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