Vanity Fair
(Oxford Bookworms Stage 6)
Vanity Fair
(32,000語 YL:5.5)
裕福な家庭で育った穏やかな性格のAmeliaと、自ら家庭教師をして生計を立てているRebeccaは親友同士。Ameliaが愛する男性と結婚し、幸せな生活を願っている一方で、Rebeccaはあの手この手で上流階級への成り上がりを画策する。果たして、二人は幸せをつかむことができるのか…?
19世紀初頭のイギリスを舞台に繰り広げられるドラマです。主人公の二人の性格についてですが、育ちのいいAmeliaは、控え目で、夫であるGeorgeをいつまでも愛し続け、自分の息子もとても大切に育てますが、苦境にあってはどうすることもできず、ただただ泣くばかりです。一方のRebeccaは野心的で賢く、人の心をつかむためには他人や夫を利用したり、他人の前で慈悲深い女性を演じることも厭いません。この二人の性格が非常に対照的で、それぞれが別の方法で人生を歩んでいくところが面白いですね。
登場人物が多く、複雑な人間関係を把握するのがちょっと難しい面もありますが、人々の栄枯盛衰、浮き沈みのドラマはなかなか読みごたえがあります。
評価:★★★
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