A Mordbid Taste For Bones
(Oxford Bookworms Stage 4)
A Mordbid Taste For Bones
(16,000語 Y.L:3.9)
時は12世紀。僧侶Cadfaelは寺院でハーブを育てながら穏やかな生活を楽しんでいた。そんなある日、同僚の僧侶Columbanusが、夢の中でウェールズにいたという聖者Winifredから啓示を受けたという。そして寺院の人々は、その聖者の遺骨を自分達の寺院に持ち帰ることを計画するが、現地の有力者Rhisiartの反対にあう。しかし間もなくして、Rhisiartは他殺体で発見される。この事件に対して、Cadfaelの推理は…?
「12世紀の宗教世界を舞台にしたミステリ」です。これもまた設定がユニークですね。指紋の採取やDNA鑑定などのハイテク捜査は無縁な一方、人々が信じている神の奇跡や迷信などを、捜査や問題解決に利用しているところに、他のミステリ作品にはない面白さがあります。もちろん、物的証拠の収集やアリバイの調査などの基本的な部分もしっかり押さえてあります。
宗教用語が多く、登場人物もそれなりに多いので、同じレベルの他の本に比べると多少難しく感じますが、巻頭の登場人物紹介と巻末のGlossaryを参照しながら読めば、混乱無く読めると思います。
評価:★★★★
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