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2006.11.10

And Then There Were None

And Then There Were None
And Then There Were None
(45,536語 Y.L:8.0)

大富豪が購入したというインディアン島。そこにU.N.Owenという人物から招待を受けてやってきた8人の招待客。しかし島には執事夫婦二人しかおらず、Owen氏自身はいなかった。そして初日の夜、突然彼ら10人の過去の「罪」が暴かれる。それから招待客は次々と死を迎えることになる。あたかもナーサリーライムの「10人のインディアン」の歌に沿うように…。

アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」です。物語の緊張感がもう半端じゃないですね。インディアン島に集められた人々が次々と殺害されるのですが、「次は誰がどんな形で死んでしまうのか?」とハラハラドキドキしながらどんどんページをめくっていってしまいました。で、犠牲者が増えて、生き残った人が少なくなるにつれて、彼らが「自分の隣で恐怖におののくふりをしている奴が、実は狂気に満ちた殺人鬼かもしれない」と、どんどん疑心暗鬼にかられていく様子の描写も非常にリアルですね。この作品がミステリの最高峰として位置づけられているのも十分納得がいきます。

登場人物(全員が容疑者兼被害者候補)は10人で、ちょっと多いですが、場を取り仕切って議論の司会進行役を務める判事や、医学的見地から事件を考察する医者など、それぞれの立場やキャラクターが非常にはっきりしているので覚えやすいです。

評価:★★★★★

なお、余談ですが、この本は僕にとってちょっと「因縁」の本だったのです…。

僕が多読を始めたときの目標の1つに、「本格ミステリを原書で読む」というのがありました。実は1年半ほど前、多読で200万語に達する頃に一度この本を読み始めたのですが、見事に挫折しました。それからずっと「アガサ」は本棚の中で眠り続けていたわけです。

そんな中で、最近は図書館にGraded Readersがたくさんあることを知ったので、面白そうか否かは関係なく、片っ端からひらすら読むという「乱読」状態にありました。しかし、こういう読み方をしているうちに、ある感情がふつふつと湧いてきたのです。

「本格的なやつが、読みたい。」

で、本棚を見ると、そこにアガサがいたわけです。「まだ読めないだろうな」とは思っていましたが、日が経つにつれて、だんだん「読みたい読みたい」という気持ちが強くなってきました。こういうのを、本が「呼んでいる」というのでしょうか。で、思い切って手に取って読んでみると…。

「結構読めるじゃん。」

1年半前には30分読んだところで脳ミソがオーバーヒートして読めなかったのですが、今回は物語にぐいぐい引き込まれていきました。会話などでは所々で意味の分からないところもありましたが、それぞれのシーンで起こっていることはほとんど分かったように思います。

で、とうとう最後まで読んでしまいました。ストーリー自体も十分楽しめたのですが、「以前は読めなかった本が楽しく読めた」という事実にちょっと感動したりしています。声(フォント)を大きくして叫びたいです。

ついに、アガサ・クリスティーを
原書で読んだぞおおぉぉ!

多読を続けていて、ホントに
よかったあああぁぁ!

本って読み続けると読めるようになるんですね!あらためて実感しました。

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