Rowan of Rin
Rowan of Rin
(33,695語 YL:6.5)
山に囲まれた谷にある美しい村Rinに住むRowanは、臆病だけど家畜の世話をするのが好きな心優しい少年。しかしある日、その村に潤いをもたらす川の水が干上がってしまった。その川は、ドラゴンが住むという山の頂上から流れて来ていたのだが、原因究明のために勇敢な村人達がその山へと向かう。そしてその一団の中には、Rowanの姿もあった…。
とても正統派な児童書ファンタジーアドベンチャーです。とは言っても主人公のRowanをはじめ村人たちは単なる一般人で、剣や魔法を武器に危機に立ち向かうわけではありません。あくまで自分の等身大の力量で勝負しなければなりません。でも、この話が他のアドベンチャーと異なるのは、戦う相手は行く手を阻む様々な障害ではなく、実は「己自身の心の弱さ」が最大の敵として描かれている点でしょうね。
一見単純な冒険物語のように見えて、なかなか奥の深い作品のように思います。
評価:★★★
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