The Report Card
The Report Card
(31,001語 YL:4.5)
小学5年生のNoraは、他の子供とははるかにレベルが違う大天才。だけど、注目されるのが嫌で、テストではわざと悪い点数を取って目立たないようにしていた。しかしある日、IQテストで超高得点を取ってしまい、彼女をとりまく人々の目が一変する…。
学校の成績に振り回される人々の姿を描いた物語です。他の子よりも良い成績を取ったことで優越感に浸ったりする子供達や、子供の成績に一喜一憂する先生や親達の姿を、大天才のNoraの視点から巧みに描いています。「成績偏重主義はおかしい。一人一人の目標や幸せにマッチした教育をすべきだ」というのは、言うのは簡単ですけど、実現するのはなかなか難しいですよね。主人公のNoraがそのことを口で言って主張するのではなく、行動で示そうと思うあたりがなかなかユニークです。
学校や教育関係者の方々に是非読んで頂きたい一冊です。
評価:★★★
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