The Fall (The Seventh Tower: Book 1)
The Fall
(35,412語 YL:5.0)
暗闇に覆われた世界の中の、7つの塔を持つ城。そこに少年Talとその家族は住んでいた。しかし、Talの母は病気になり、父親は太陽石を持ったまま行方不明になってしまった。「上昇の日」までに太陽石が用意できなければ、Talの一家は「降格」させられ、惨めな生活を送らなければならない。家族の破滅を避けるために、Talは太陽石を手に入れるべく、塔の外壁を登り始める…。
家族の運命を背負った少年Talの冒険ファンタジーです。何といっても世界観というか、舞台設定がとてもオリジナリティにあふれています。Talの住む世界は暗闇に覆われており、太陽石(Sunstone)の光や魔法のような不思議な力を操って生活しています。「光」とそれに付随する「影」がこの世界の根底を構成しており、非常に独特の世界を作り出しています。
勝負事や危機一髪のシーンもありますし、Talにいつも付き添っているShadowguardなどの不思議なクリーチャー達も多数登場し、読者を飽きさせない要素が満載です。世界を破滅に追い込むような巨大な悪役は今のところ出てきていませんし、Talは「自分と家族のため」というとても個人的な理由で冒険をしているのにすぎないのですが、次に何が出てくるのか、ページをめくるたびにわくわくします。
久々に「ハマれるファンタジー」に出会った予感がします。
評価:★★★★
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