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2007.04.27

Welcome to Dead House (Goosebumps: Vol.1)


Welcome to Dead House
(22,731語 YL:4.3)

姉Amandaと弟Josh、そして彼らの両親は、古い屋敷に引っ越すことになった。その家は、遠い親戚がAmandaの父親に遺産として遺したものだという。木々に囲まれ、昼間でも薄暗くて気味悪いその家で、Amandaは彼女と同じくらいの子供の幻影を見る…。

子供向けホラーです。表紙からしておどろおどろしい感じだったのですが、読んでみると意外に怖さは感じませんでした。もちろん自分がAmandaの立場だったら、超ビビりまくりだと思いますが(笑)。

Amandaらは物語中で「ある者たち」に襲われるのですが、なぜその者達がAmandaらを襲うのかという「動機」があまり明確になっていなかったことが、あんまり怖さが伝わってこなかった原因の1つなのではないかなぁ、と思います。

お化けや怪物が理由も無く人を襲うと決めつけるのは、彼らに対する偏見ですよねぇ(笑)。

評価:★★★

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2007.04.26

Traction Man Is Here!


Traction Man Is Here!
(600語 YL:1.0)

クリスマスプレゼントとして、ボクの家にTraction Manがやってきた!小さいけれど勇敢な彼に、Evil PillowsやMysterious Toesなど様々な敵が襲いかかる!戦え、Traction Man!!

お気に入りの人形で遊ぶ子供の視点で描かれた絵本です。子供の頭の中の空想の世界がとてもイキイキと描かれています。子供の頃には、毎日お気に入りの人形やぬいぐるみと、友達のように接して遊んだという記憶のある人も多いかと思いますが、そんな頃の気持ちを思い出させてくれるような絵本です。

評価:★★★

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2007.04.25

Shakespeare's Stories: Twelfth Night


Shakespeare's Stories: Twelfth Night
(13,900語 YL:3.0)

美しいOliviaは、父と兄を亡くして悲しみに暮れていた。しばらくは誰とも結婚する気になれなかった。そんな彼女にOrsino伯爵は求婚し続けていた。しかし、OliviaはOrsino伯爵のメッセンジャーであるCesarioを一目見て、恋をしてしまう…。

シェークスピアの喜劇「十二夜」のretold版です。とても平易な英文で書かれており、巻末には、本文中に出てくる全ての単語の訳が載っているので、英語初心者でも十分楽しめると思います。

物語は、人間関係がぐっちゃんぐっちゃんで面白いです。Orsino伯爵はOliviaと結婚したいのですが、そのOliviaはOrsino伯爵の使いであるCesarioが好きになります。そのCesarioは実はViolaという女性で、彼女はOrsino伯爵のことが好きで、さらにViolaの双子の兄であるSebastianが現れて…という感じで何が何だかもう大変です。こんな無茶苦茶な人間関係の中で右往左往する登場人物の姿がとても可笑しいです。

シェークスピア、なかなかやるなぁ(笑)

評価:★★★★

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2007.04.24

Tales of the Greek Heroes


Tales of the Greek Heroes
(49,856語 YL:6.0)

ギリシア神話の様々な英雄達の物語です。人を石に変えてしまうGorgonを倒したPerseus、ラビリンスに住み人を喰らうMinotaurを倒したTheseus、そして天上の神々を巨人から救ったHeraclesらの活躍が描かれています。その中でも、Heraclesの数々の冒険について非常に多く語られています。やはりギリシア神話においては、人間の中では彼が一番の英雄なのでしょうか。

また、本の冒頭では、様々な地域や島々に残る伝説から、どうやってギリシア神話をまとめ上げたかについて少し説明があります。例えば、全能の神Zeusの妻について、地域によっては、それはHeraだとか、Maiaだとか、Letoだとか言われていたそうです。そこで「この中でどれが正しいのか?」ということを問うよりも「じゃあ、Zeusって浮気者で、きっとあちこちにいっぱい妻を作っていたんだね♪」という結論に至ったそうなのですが、こういう感性ってなかなか独特で面白いですね。

人名や地名に馴染みが薄いので、同じレベルの別の本と比べると、少々読みにくい点もあります。

評価:★★★

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2007.04.21

Zen Shorts


Zen Shorts
(1,190語 YL:1.0)

Addy, Michael, Karlの3きょうだいの家の庭に、突然大きなパンダがやってきた。翌日から、彼らは一人ずつこのパンダ(名前はStillwater)の家を訪ねる。そして、パンダは彼らにいろんな話を聞かせる…。

「禅」の世界をちょっとだけ覗いてみるような絵本です。日本の「禅」の心を何故に中国のパンダが説くのかはよく分かりませんが、3人の子供に語られるショートストーリーはなかなか示唆に富んでいて面白いです。日本でも諺としてよく知られている話も含まれています。

大きなパンダは愛嬌があり、ちょっと和を感じさせるイラストもなかなか面白いです。ただ、絵本を読む年齢の子供にとっては、話の意味するところをとらえるのがちょっと難しいかもしれませんね。

評価:★★★

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2007.04.18

Greek Myths


Greek Myths
(10,860語 YL:4.0)

太陽神Apolloの息子Phaetonは、父親に申し出た。「もし私が本当にあなたの息子であったなら、それを示すものを見せて下さい。」Apolloは言った。「お前が望むものを何でも与えよう。」Phaetonは答えた。「それでは、あなたの「太陽の戦車」を一日貸して下さい…。」

ギリシャ神話のretold版です。神様と人間の関係が非常に密接で、神々が人間を妬んだり、また人間の戦争にちょっかいを出したりするのが面白いですね。ある意味、神様達の方が、人間達よりもより人間らしいようにも感じます。

「洋販ラダーシリーズ」を読むのは初めてですが、同じ語彙レベル(語彙2,000語レベル)の他のGraded Readers(Penguin Readers, Oxford Bookwormsなど)と比べると、ちょっと文章の構造が複雑で、難易度が高いような気がします。

評価:★★★

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2007.04.17

Lagoon Engine (Vol.3)


Lagoon Engine (Vol.3)
(8,000語 YL:4.0)

Kanuma氏は新しい家に引っ越した後、古い家を売りに出したが、その家に足を踏み入れるものには災いがふりかかったため、家はなかなか売れなかった。Ragun家の兄弟YenとJinは、この「呪われた家」に乗り込むが、そこにはおびただしい数のMaga(凶)が…。

Lagoon Engineの第3巻です。基本的にはゴーストバスターズなわけですが、成仏できない者達の「想い」を救ってあげるという点がとても美しく感じられますね。読後も清涼感があります。ところで、第1巻からずっと気になっているのが、Ragun家に出入りする女装編集者のShintaroさんの存在です。ハッキリ言って物語の本筋に全く関わってこないこのキャラクター。果たして今後重要な役割を果たすのでしょうか?それとも作者の単なる「お遊び」のためのキャラなのでしょうか…?

評価:★★★

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2007.04.16

Pish Posh


Pish Posh
(39,062語 YL:5.0)

New Yorkの高級レストランPish Poshのオーナーの娘Claraは、黒いドレスにサングラスという格好でレストランの片隅に座り、Pish Poshに相応しい客(Somebody)と、相応しくない客(Nobody)の識別をしている。ある日、Claraが常連のDr.Piffに"Nobody"の宣告をしたところ、彼はClaraに言った。「キミは、目の前で起こっていることが全く分かっていないんだね…。」

高級レストランPish Poshを舞台に繰り広げられるドラマです。金銭的には何不自由無いが、忙しい親と接する時間が無かったClaraや、突如Claraの前に現れた泥棒の娘Annabelleとの友情、またPish Poshとその従業員に隠された秘密など、様々な要素が絡み合って物語が進行していきます。ですが、いろんな要素を詰め込みすぎたような感じで全体としてまとまりに欠け、ちょっと消化不良な気がします。作品の「テーマ」が見えてこないというか…。舞台やキャラクターの設定が独創的で面白いだけに、ちょっと惜しい作品です。

評価:★★★

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2007.04.12

Shaolin Sisters (Vol.2)


Shaolin Sisters (Vol.2)
(4,000語 YL:2.5)

ついに再開したJulin、Kalin、Seilinの3姉妹。そこに現れたのはJulinの道場を襲ったWhite Lotusの女ボスであるBai Wangと、謎の男Drake。彼女たちは3姉妹が持つ「鈴」を狙って海賊船の上で戦いを繰り広げる…。

Shaolin Sistersの第2巻です。戦闘シーンが多く、セリフが少ないのでサクサク読み進めることができます。絵を見ればキャラクターが言わんとしていることは大体想像がつくので、英語初心者にはもってこいの本だと思います。

個人的には、ちょっと控え目な感じの次女Kalinが好みなのですが(笑)、今回は彼女の見せ場がほとんど無いのが残念(^_^;

評価:★★★

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2007.04.11

Shh! We're Writing the Constitution


Shh! We're Writing the Constitution
(5,770語 YL:4.8)

アメリカ合衆国憲法が作り上げられた過程を描いた本です。何もないところから、国の礎となる「憲法」を作るのがいかに大変だったかが分かりやすく説明されています。例えば、人口の多い州も少ない州も納得するような代表者(議員)の数の決め方だとか、権力が少数の人間に集中しすぎないように、上院、下院、大統領、司法など様々な役割が、お互いに抑止力になってバランスを保つ方法などを、みんなで知恵を絞って考案しています。

こういう歴史ものはわりと堅苦しい話になりがちですが、この本では、割とどうでもよさげな話題もたくさん盛り込んでいるので、気楽に読むことができます。例えば、憲法の内容はトップシークレットだったために、夏の暑い日でも窓を閉め切って議論を行っただとか、ベンジャミン・フランクリンはおしゃべりなので、うっかり口を滑らせて憲法の内容が外に漏れないように監視するのが大変だったなどの逸話が紹介されています。

評価:★★★

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2007.04.10

The Lake of Tears (Deltora Quest: Vol.2)


The Lake of Tears
(25,672語 YL:5.5)

Deltora王国をShadow Lordの魔の手から救うべく、7つの宝石を探す旅を続けるLief、Barda、Jasmineの3人。彼らは2つ目の宝石、ルビーを手に入れるために「涙の湖」を目指す。しかし、そこへ行くには恐ろしい魔女Thaeganが支配する領地を通らなければならない…。

Deltora Questシリーズの第2巻です。多少ご都合主義的なストーリー展開もありますが、次から次へと危険が迫ってくるので、目が離せません。今回は、ちょっと謎解き的な要素も多く含まれており、危機を乗り越えるために主人公達が一生懸命頭をひねる場面も多々あります。クイズの好きな子供には非常にウケがいいのではないかと思います。

「知恵と勇気と、そして友情」で幾多の困難を乗り越えていくという、非常に直球勝負な点が清々しい児童書ファンタジーです。

評価:★★★★

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2007.04.09

The Dentist's Promise


The Dentist's Promise
(1,500語 YL:1.5)

Renataは小さい頃、Tabithaおばさんとある約束を交わした。「いいかい、我がOldmouse家の人間はとても少なくなってしまった。だから、Oldmouse家の名前を大切にするんだよ。」大きくなったRenataは数々の男達からプロポーズされたが、結婚して苗字が変わってしまわないように、彼女はそれらを全て断った。そして歯科医になった彼女の前に、サーカスでアクロバットをやっている男性が現れる。その男性の歯のあまりの美しさに、Renataは恋に落ちてしまう…。

歯科医と患者のラブストーリーです。歯医者の治療用のイスの上で繰り広げられる恋の駆け引きというのがなかなか面白いです。特に、患者である男は治療をされる側なので、基本的に「なすがまま」状態で、女性の歯科医Renataの方が主導権を握って、多少男をもてあそんでる(?)ようなシチュエーションが笑いを誘います。

サインペンでぞんざいに描いたようなタッチの絵柄も、なかなか独特でいい味を出していますね。

評価:★★★

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2007.04.08

Lagoon Engine (Vol.2)


Lagoon Engine (Vol.2)
(8,000語 YL:4.0)

Lagoon Engineの第2巻です。第1巻同様、YenとJinの兄弟がMaga(凶)との戦いを繰り広げます。登場人物も段々増えてきて、おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかさがあります。仲良く喧嘩してばかりのYenとJinの兄弟は、はたから見ると、ホントに「いいコンビ」ですね。

劇中で使われている用語は、Gakushi(楽師)やOmi(臣)、Maga(凶)など、日本語のものがとても多く、日本人にとってはイメージがしやすいのですが、英語圏の人には少々とっつきにくいかもしれません。でも、そういう人のために巻末に用語集が掲載されているのが親切ですね。

ところで、1巻を読んでから、この作品のタイトル(Lagoon Engine:ラグーンエンジン)の意味がよく分らなかったのですが、単に主人公がRagun(等軍:ラグン)という苗字のYen(焔:エン)とJin(陣:ジン)の兄弟なので、ラグーンエンジンなのですね。カタカナで考えるとすぐ分かったのですが、アルファベットで読むと、"Ragun Yen-Jin"からは"Lagoon Engine"を想像するのはちょっと難しいかもしれませんね。英語ネイティブの人が読んだらどういう感覚になるのかちょっと知りたいです。

評価:★★★

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2007.04.07

The Fear Place


The Fear Place
(29,709語 YL:5.0)

GordonとDougはいつも喧嘩してばかりの兄弟。彼らは夏休みに、両親の仕事(自然環境の調査)のために、デンバーの森林でキャンプを張っていた。しかし、そこへ叔父が亡くなったという知らせが入り、両親は葬儀に出席するために兄弟を置いて山を降りてしまう。そして2人はまた喧嘩をしてしまい、Gordonはテントを離れ、帰って来なかった。心配になったDougは、Gordonを捜しに行くのだが…。

山岳地帯を舞台にした少年の成長物語です。自分が「大嫌いな」兄を助けるために、恐怖に打ち勝つDougの姿がなかなかにカッコイイです。物語の中盤は、人間の登場人物がDoug1人になってしまうため、ちょっと展開に乏しい面もありますが、その分心理描写が充実しているので、読みごたえがあります。ラスト30ページはドキドキのしっ放しです。

評価:★★★

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2007.04.06

I Hate English!


I Hate English!
(1,363語 YL:1.0)

Mei Meiは、香港からN.Y.に移住してきた中国人の女の子。でもなかなか現地の文化に馴染めない。「英語なんて大っ嫌い!アルファベットなんかより、漢字の方がずーっと素敵だわ!」そんな感じで英語で周囲とコミュニケーションを取ろうとしない彼女の前に、Nancy先生が現れて、彼女に英語の本を読み始める…。

異文化の中での生活に苦悩する女の子の姿を描いた絵本です。とても短い絵本ではありますが、「自国の文化へのこだわりと、異文化への拒否」「異文化へ馴染むことによるアイデンティティ喪失の恐怖」など、様々な要素が盛り込まれています。でも、この絵本で一番伝えたかったテーマは、「コミュニケーションで大切なのは、何語が使えるかではなく、「伝えたいこと」や「伝えたいという気持ち」があるかどうか」ということなのだと思います。子供に対して、自ら「伝えたい」と思わせるように工夫するNancy先生のアプローチには感心させられます。

「子供をバイリンガルに育てよう!」と考えているお父さんお母さんには是非読んでほしい一冊です。

評価:★★★★

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2007.04.05

The Witch's Walking Stick


The Witch's Walking Stick
(662語 YL:1.0)

ある日森の中で、年老いた魔女が、使い古して魔力が残り少なくなった魔法の杖を使って、森の動物たちに悪さをしていた。しかし、棒を使って魔女が一緒に遊んでくれると勘違いした犬が、杖を加えて走り去ってしまった。困り果てた魔女のところに、兄姉からこき使われている女の子Margaretが通りかかる。魔女は彼女に頼んだ。「私の杖を取り返してきてくれないか。もちろんお礼はするよ…。」そしてMargaretは杖を見つけるのだが…。

何ともほのぼのとした絵柄のファンタジー絵本です。Margaretの兄や姉、そして魔女は意地悪だし、Margaretも最初はかなり不幸だけど、最後は魔法の杖でめでたしめでたしな終わり方なので、子供でも安心して楽しめると思います。

評価:★★★

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2007.04.04

The Forests of Silence (Deltora Quest: Vol.1)


The Forests of Silence
(26,803語 YL:5.5)

Deltora王国の王子Endonは、若くして両親を失い、王位を継承した。そして7年の月日が流れた後、王国を守る力を持ったベルトにはめられていた宝石が奪われ、王国はShadow Lordの手に落ちる。しかしEndonは、幼なじみのJarredの助けを借りて逃げ延びる。そしてさらに月日は流れ、10歳になったJarredの息子Liefが、Shadow Lordを倒すべく、魔法の力を持つ失われた7つの宝石を求める旅に出る…。

Deltora Questシリーズの第1巻です。ラスボスであるShadow Lordを倒す前に、仲間を見つけたり、王国のあちこちにいる小ボスを倒してアイテム(宝石)をゲットするという流れは、ドラゴンクエストに代表されるロールプレイングゲームのようでとても分かりやすいですね。主人公のLiefは勇気はあるけど、力や技、知恵などはまだまだレベル1という感じでちょっと頼りないですが、これから「経験値」を積んでたくましく成長していくのが楽しみです。

ファンタジーとして非常にオーソドックスなつくりになっているので、「いつかはハリー・ポッターを原書で読んでやるぞ!」という野望を持っている人は、こういう比較的簡単なシリーズものファンタジーを先にたくさん読みこなしておくのがいいかもしれません。

評価:★★★★

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