City of the Rats (Deltora Quest: Vol.3)
City of the Rats
(26,242語 YL:4.0)
Deltora王国を救うべく旅を続けるLief、Barda、そしてJasmineの3人。7つの宝石のうち2つを見つけた彼らであったが、Noradzという町を奇妙な規則によって支配するRa-Kacharと呼ばれる者達に捕らえられてしまう。彼らは町の少女の手を借りて、なんとか脱出を試みようとするのだが…。
Deltora Questの第3巻です。主人公3人が力を合わせて危機を乗り越えていきます。LiefとBardaはDeltora王国の復興に使命を感じているのですが、Jasmineは彼らとはちょっと立場が違うので、意見の相違やぶつかりあいがあるのですが、そういう過程を通して彼らが次第に理解し合っていくという展開はすごくいいですね。
また、その人が育ってきた境遇や、そこでの約束事などにとらわれずに物事の善悪を判断することがいかに難しいかということも描かれています。「自分の価値観を疑う」っていうのは、他人に指摘されないとなかなかできないですよねぇ。単なるハラハラドキドキで終わることなく、なかなかに考えさせられる点をたくさん含んだ物語のように思います。
評価:★★★★
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