« 2007年4月 | トップページ | 2007年6月 »

2007.05.29

Japan A Short History


Japan A Short History
(18,500語 YL:4.0)

日本の歴史を短くまとめたものです。日本史とは言っても、海外の国々との関係についても深く述べられています。例えば、「文字」や「紙」といった当時最先端の(そしていまだに使われ続けている)Technologyが中国から輸入されたりだとか、第二次大戦中には、真珠湾からわずか6か月の間に、日本軍がオーストラリアまで進攻しようとしていたなどです。日本に造詣の深い外国人の著者が書いただけあって、日本人の編集者が日本人に読ませるために編集した日本の学校で使われる教科書とは少し視点が異なっているのが面白いですね。

それにしても、子供の落書きのようなぞんざいな挿絵だけは、どうにかならなかったんかいな(笑)。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.28

700万語通過!!

"Walk Two Moons"で多読700万語を通過しましたので、経過報告させて頂きます。

●経過概要

経過日数:1,101日
読書時間:800時間
読書冊数:309冊

●面白かった本ベスト3(600~700万語)

1. The Danger
2. The Fall
3. Stuck in Neutral

●トピック

1. TOEICでリスニング満点取りました。

普段、多読以外にこれといって英語に接する機会をあまり作っていないのですが、半年ごとに会社で受けているTOEIC IPテスト(Institutional Program: 団体用テスト)の結果を見ると、Listeningの点が順調に伸びていき、2月に会社で受験した旧形式のTOEICとして最後のテストでは、Listening 495点と、なんと満点を獲得してしまいました。

グラフを含めた詳しい経過はこちらに書いてあります。

でも、Listening満点を取ったといっても、適当にマークしたところも多かったですし(笑)、運がよかったのは事実です。また、Listeningで満点取ったからと言って、「英語の聞き取りに不自由があるか」と聞かれると、まったくもって「Yes」であります。子供向けアニメでも聞き取れないことは多々ありますし、英語での電話応対はいまだにまともにできません。昔は「TOEICでリスニング満点イコール英語カンペキ」と思っていましたが、実際に自分がなってみると「海外旅行で少し困ることが減る」という程度のことのように思います。

それよりも、これだけ洋書を読んでいて、Readingの結果が全く向上しない方が問題だ(笑)。

2. Dive 3部作コンプリート

Dive 3部作を読みました。カリブ海を舞台に繰り広げられる4人の少年少女のアドベンチャーストーリーです。海の美しさや恐ろしさ、そして隠された神秘をとてもエキサイティングに描写しています。特に、「恐ろしさ」については、強暴なサメ、深海の暗闇、酸素の欠乏、水圧の影響といった様々な恐怖が彼らに襲いかかるため、目が離せません。主人公をはじめとする登場人物も性格づけがしっかりしているので、ヒューマンドラマとしてもとても楽しめます。

専門用語が多く、同じレベルの他の作品と比べると、ちょっと難しく感じられるかもしれませんが、ダイビングのライセンスを取って南の島に繰り出したくなること間違いなし!オススメの一品です。

3. 速読、サボってます…。

速読トレーニングを始めましたと昨年高らかに宣言したのですが、最近はすっかりサボっております。理由はとても簡単で、

「だってつまんないんだもん」

ということです。目を速く動かす訓練や、視野を広げる訓練には、それなりに意味はあると思うのですが、同じトレーニングを毎日繰り返すのは単調で飽きてしまいます。で、速読をサボった結果、500~600万語では平均約162語/分だった速度が147語/分に低下しました。

7001

ただ、500~600万語では語彙の制限されているGraded Readersをかなりたくさん読んだので、それを考慮したら、誤差の範囲なのかもしれません。

ところで、「英文を速く読めるようになりたい」と考える人は僕の他にもたくさんいるのではないかと思います。例えば、僕のblogのアクセス解析を見てみると、検索エンジンで「英語」と「速読」を含む単語の検索をすることにより、僕のblogにたどり着いた人の数は、過去4ヶ月間だけで、60人以上にのぼっていました。

今後、速読ということについてどういう取り組みをしようかはまだ思案中ですが、しばらくは「様子見」で、マイペースで読書を続けていきながら考えていこうかなあ、と思っています。

4. 1日あたりの読書量について

一日平均の読書時間は47分となり、500~600万語の時と比べると、7分程減ってしまいました。今期は体調を崩しがちで、インフルエンザで寝込んで1週間まるまる本が読めない時期もあったことを考えると、まあまあかなぁ、と思います。でも、やっぱりうまく時間を見つけて、1日平均で1時間くらい読書に費やせるようになりたいと思っています。

7002

「いつまでかかるやら」と考えていた1000万語がうっすら視界に入ってきたような気がします。これからもマイペースで読み進めていこうと思います。

では、Happy Reading!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.25

Walk Two Moons


Walk Two Moons
(51,545語 YL:5.0)

Salamancaはネイティブインディアンの血をひく13歳の女の子。彼女のお母さんは、ある日突然、家を飛び出してしまい、帰ってこなかった。そして父親とともに別の町で暮らすことになったSalamancaであったが、祖父母とともに、母親の足跡をたどって自動車でオハイオ州からアイダホ州に向かう旅に出る。道中、Salamancaは祖父母にいろんな話をする。お母さんの思い出、クラスメートの親友Phoebeのこと…。

「主人公が長旅の道中に車の中で回想を語る」という一風変わった形式で書かれています。時系列が「現在」と「回想」を行き来しますし、語られる回想も、両親のことや親友のこと、そして親友の母親やクラスメート、怪しい男のことなど、いろんな話題が入ってくるので、物語が断片的でとりとめがないように感じられるかもしれません。ですが、物語の後半に向かって、それらがきちんと収束していく展開が見事です。ラスト30ページがとても切ないですが、フィナーレはとても美しくまとめられていると思います。

難しい立場に置かれた多感な少女の気持ちをとても良く表現している、良作児童書だと思います。

評価:★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.23

Mouse Match


Mouse Match
(300語 YL:1.0)

昔々、中国のとあるネズミ村に、ネズミの夫婦と娘が住んでいました。夫婦は娘をとても愛していたので、この世で一番偉大な者と娘を結婚させようと考えていました。でも一番偉大な者って誰だろう?夫婦は考えます。「そうだ!それは太陽に違いない。太陽が無ければこの世は暗闇だし、何も育たない!」そこで父親ネズミは太陽のところに行き、結婚の申し出をしました。しかし、太陽の返事は「申し出は嬉しいが、私よりも強いものがいる…。」

中国の昔話の絵本です。あとがきにも書いてありましたが、似たような物語は日本をはじめ、世界中にあるようですね。この絵本は物語そのものよりも、本の作りがとても特殊で面白いですね。どのようになっているかというと、本の中身が、一枚の長ーい紙をジャバラに折りたたんでいるような感じになっており、その紙をびろびろびろーっと伸ばすと、絵本の絵が全部つながっているのです。で、紙の裏側には、物語が中国語で書いてあります。この特殊なつくりが、絵やストーリーの雰囲気にとてもマッチしていると思います。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.22

Rapunzel


Rapunzel
(1,339語 YL:2.5)

昔々、子供の誕生を待ちわびる夫婦がいました。お腹の大きくなった妻は、隣の魔女の家の庭に生えているrapunzelの葉っぱが食べたくてしかたなくなりました。そこで夫に頼んで、rapunzelを取ってきてもらっていたのですが、魔女に見つかってしまいました。「rapunzelが欲しければ好きなだけ取っていけばいいさ。でも、生まれてくる子供を私によこしなさい。」そして魔女は生まれたばかりの娘を連れていき、Rapunzelと名づけた。彼女が12歳になると、魔女は高い高い塔の中にRapunzelを幽閉した…。

グリム童話"Rapunzel"の絵本です。絵本とは言っても、イラストは中世の絵画のようで、とても格調高い雰囲気がします。ストーリー的にも絵柄的にも「オトナ向け」という感じがします。Rapunzelという植物はあまり馴染みがないのですが、wikipediaによると「オミナエシ科の植物・ノヂシャ」だそうで、「その栄養バランスから、妊婦が食べるのによいとされる植物である」のだそうです。

で、この物語のテーマというか、教訓みたいなものがよくわからないのですが…。おそらくは「できちゃった結婚は、時として騒動のもとになるので、できれば避けるように努力した方がいいよ」ということ、かな(笑)。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.21

The Ghost Drum


The Ghost Drum
(42,000語 YL:5.5)

ある貧しい奴隷の家に、一人の女の子が産まれた。その直後に魔女が現れ、女の子の母親に伝えた。「この子は私が待ち続けた子供…。私が弟子として育て上げれば、この子は強大な力を持つであろう。この子を渡しなさい。」魔女に引き取られた女の子はChingisと名づけられ、魔女としての様々な知識を教え込まれた。同じころ、国を支配する暴君Czarは、彼の子供が彼を殺すという予言を信じ、息子Safaを城の塔の中に幽閉する。そして彼の悲痛な叫びを聞いたChingisは…。

暴君に支配される雪国Czardomを舞台に繰り広げられるファンタジーです。ストーリーはちょっと散漫な感じがありますが、情景描写が豊富で、とてもイメージがふくらみやすい作品だと思います。予言をするドラム、鳥の足が生えた家、歌や音で効力を発揮する魔法など、オリジナリティを感じるファンタジーです。宮崎駿監督あたりにアニメ化してほしいなぁ(笑)。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.17

Spirit Child: A Story of the Nativity


Spirit Child: A Story of the Nativity
(2,000語 YL:3.5)

世界が悪魔に支配されていた時代、Maryのもとに天使Gabrielがやってきた。「神の力によって、あなたは世界の救世主Jesusを授かるでしょう…。」そしてBethlehemの地で、Jesusは誕生の日を迎える…。

アステカ民族に語り継がれてきた、キリスト生誕の物語を絵本にしたものです。ストーリーとしては多くの人が知っているものそのままという感じなのですが、濃い色彩で描かれた、ちょっとオリエンタルな感じのイラストが、とてもいい雰囲気を出しています。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.16

Three Stories of Fear and Madness


Three Stories of Fear and Madness
(11,300語 YL:3.0)

パリのMorgue街で起こった母娘の惨殺事件。娘は密室で煙突に詰め込まれ、母親は庭で首をかき切られて死んでいた。この難解な事件に、Auguste Dupinの推理は…?

エドガー・アラン・ポーの作品3篇("The Cask of Amontillado","The Fall of the House of Usher","The Murders in the Rue Morgue")のオムニバスです。やはり一番の注目は"Rue Morgue"でしょうかね。本書の説明によると、主人公のDupinは「小説に登場する初の名探偵」と呼ばれているそうです。錯綜する関係者の証言や、一見不可能な犯行について、Dupinがロジカルな解を見出していく過程が面白いですね。他2篇は、話がとても短くまとめられていることもあって、ちょっと「あっさり風味」で怖さが薄れているような気がします。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.15

Gulliver's Travels


Gulliver's Travels
(23,500語 YL:4.0)

Gulliverは船医として航海していたが、嵐で船が難破してしまう。なんとか陸地にたどり着いた彼だったが、そこは小人の国Lilliputだった…。

有名な「ガリバー旅行記」の中の、小人の国Lilliputと巨人の国Brobdingnagの物語を簡約した作品です。Gulliverが自分とは異なるサイズの国や、考え方の違う人々に戸惑う姿がユーモラスに描かれています。でも、この物語で述べている「自分達にとっては当たり前の「常識」であることが、自分達以外にとっては全く奇妙で不可解に見える」ようなことって、我々の日常においても十分起こりうることですよね。物語の作者は、人々が陥りがちな「オレ達の考えが絶対に正しい」という思い込みが、とても愚かで無意味であることを、小人や巨人という極端な例を持ち出して説明したかったのかもしれませんね。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.14

SLに乗ってきました!

週末に、家族で蒸気機関車「やまぐち号」に乗ってきました。朝に飛行機で羽田を発ち、山口県でSLに乗って、夜にはブルートレインに乗って翌日の朝にはまた関東に戻ってくるという強行スケジュールです。観光時間は乗り物の乗車時間に比べるとゼロに等しいですな(笑)。

続きを読む "SLに乗ってきました!"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.08

The Shifting Sands (Deltora Quest: Vol.4)


The Shifting Sands
(26,714語 YL:5.6)

Deltora王国を救う宝石を集める旅を続けるLiefら3人。彼らは旅に必要な資金を稼ぐべく、Rithmereの町の格闘大会にエントリーするが、大会の開催前に、何者かが彼らの出場を妨害しようとする。何とか大会には参加することができたが、対戦相手は一筋縄ではいかない者達ばかりだった…。

Deltora Questの第4巻です。賑やかなRithmereの町で大々的に開催される格闘大会が舞台だけあって、ちょっと今までの話とは雰囲気が変わっていますね。物語の後半ではがらりと展開が変わってきて、そこからはいつものペースという感じです。物語的には、そこからが「本番」というべきかもしれません。

どうでもいいけど、Lief達は幾多の困難を乗り越えてきた割には、ちょっと他人に騙されやすすぎですね(笑)。

あと、知らなかったのですが、Deltora Questはテレビアニメで放送中だそうですね。公式サイトによると、今ちょうどこのThe Shifting Sandsの話をやっているみたいです。今度チェックしてみようかな…。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.04

Robinson Crusoe


Robinson Crusoe
(15,800語 YL:3.0)

Robinsonは両親に反対されたにも関わらず、平穏な生活を捨てて船乗りになる。そして海賊に襲われて奴隷になるなど、数々の出来事の後に、嵐にみまわれて1人だけ無人島に漂着する。それは、彼の長い長いサバイバル生活の始まりだった…。

Robinson Crusoeの冒険物語です。たった一人で無人島で生活をするという、想像を絶する厳しい環境の中で、彼がたくましく生きていく姿が描かれています。話し相手がいない中で、オウムがしゃべった言葉に感動したりだとか、孤独に対する恐怖が薄れていき、いつの間にか他の人間に出会うことの恐怖が芽生えてくるなど、Robinsonが生き抜いていくうちに起きる様々な感情の変化がとても面白いです。

もし、Robinsonに会うことができたとしたら、「あなたの人生、ハッピーでしたか?」と聞いてみたいです。どんな答えが返ってくるのか想像もつきません。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.02

City of the Rats (Deltora Quest: Vol.3)


City of the Rats
(26,242語 YL:4.0)

Deltora王国を救うべく旅を続けるLief、Barda、そしてJasmineの3人。7つの宝石のうち2つを見つけた彼らであったが、Noradzという町を奇妙な規則によって支配するRa-Kacharと呼ばれる者達に捕らえられてしまう。彼らは町の少女の手を借りて、なんとか脱出を試みようとするのだが…。

Deltora Questの第3巻です。主人公3人が力を合わせて危機を乗り越えていきます。LiefとBardaはDeltora王国の復興に使命を感じているのですが、Jasmineは彼らとはちょっと立場が違うので、意見の相違やぶつかりあいがあるのですが、そういう過程を通して彼らが次第に理解し合っていくという展開はすごくいいですね。

また、その人が育ってきた境遇や、そこでの約束事などにとらわれずに物事の善悪を判断することがいかに難しいかということも描かれています。「自分の価値観を疑う」っていうのは、他人に指摘されないとなかなかできないですよねぇ。単なるハラハラドキドキで終わることなく、なかなかに考えさせられる点をたくさん含んだ物語のように思います。

評価:★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.05.01

The Bremen Town Musicians


The Bremen Town Musicians
(695語 YL:1.0)

力が弱り、飼い主から捨てられそうになったロバは、「Bremenに行ってミュージシャンになろう!」と思い立ち、飼い主のもとを離れてBremenへと旅立ちました。道中、同じような境遇の犬、猫、鶏に会い、彼らはみんなでBremenを目指したのですが、途中である家を見つけて…。

有名な「ブレーメンの音楽隊」の話ですが、実は僕はあまり物語をよく知りませんでした。よもや主人公の動物たちが「ブレーメンにたどり着いていない話」だとは夢にも思っていませんでした(笑)。

シンプルな線で構成されたイラスト(リトグラフ?)もなかなかオシャレな雰囲気をかもし出していていい感じです。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年4月 | トップページ | 2007年6月 »