Bushido: The Soul of Japan

Bushido: The Soul of Japan
(16,800語 YL:5.0)
新渡戸稲造著の「武士道」です。「日本人の心」を欧米人に伝えるために書かれたそうで、キリスト教や騎士道などの西洋の概念をふんだんに例として取り入れ、それらと日本人の心や武士道を対比することにより、欧米人にも分かりやすいように伝えようという気持ちが伝わってきます。ですが、ちょっと抽象的な記述が多く、かなり難解でよく分からない部分も多々ありました。でもこれは「イナゾーさんの書き方が悪い」というよりはむしろ、「もともと明文化されていない「武士道」なるものを説明するのはとても難しい」のだと思います。
この本を読んで武士道の何たるかが理解できたとは思いませんが、我々が散りゆく桜を見て美しいと感じたり、また大河ドラマの切腹シーンを見てちょっと感動を覚えたりすることがあるのは、今も日本の文化に溶け込んでいる「武士道精神」の影響が少しくらいはあるのかもしれないなぁ、と思いました。
評価:★★★
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