Sad Book
Sad Book
(620語 YL:2.4)
男は悲しかった。愛する息子Eddieを亡くしてから。男は悲しみのあまり、時には怒った。誰かに話を聞いて欲しかった。誰とも話したくない時もあった。悲しみを忘れようと、楽しいことをしようとした。悲しみは何所にあるのだろう。いつ、悲しみはやってくるのだろう。悲しみは、誰のところにやってくるのだろう…。
最愛の息子を亡くした男の悲痛な叫びを描いた本です。とても受け入れられない現実を受け止めなければならない、狂おしい彼の姿を見ると、読んでいるこちらまで悲しくなってきます。でも、彼の気持ちは、きっと彼自身にしか分からないのでしょうね…。
イラストは、Roald Dahlの作品でおなじみのQuentin Blakeです。Dahlの作品ではユーモラスな挿絵が多いのですが、この絵本はテイストが違います。「楽しかった頃の思い出」が鮮やかに描かれているところが、とても切ないです。
評価:★★★
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