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2007.10.31

Harry Potter and the Half-Blood Prince


Harry Potter and the Half-Blood Prince
(168,923語 YL:7.2)

Hogwartsでの6年目を迎えるHarry Potter。今年の新学期には、何故かDumbledore校長がHarryの家までわざわざ迎えに来るという。果たしてその真意は…?そして、Hogwartsでは、Dracoが不穏な動きを見せる。何とか彼の秘密を暴こうとするHarryであったが…。

Harry Potterの第6巻です。一言で言ってしまえば、最終巻への「つなぎ」ですね。最終巻に向けての伏線っぽい箇所も多数ありましたし、物語が完結する前に、Harryが知っておかなければならないヴォー様(仮名)の過去なんかも明らかになってきます。「まとめにかかってきてますね。ローリングさん」という感じです。「過去のおさらいと未来への伏線」以外にも、もうちょっとストーリー的なふくらみが欲しかったです。

ストーリー全般にわたって、今回Harryは何をするにもDumbledore校長に頼り切っているので、正直なところ、Harryの見せ場はほとんど無いように思います。この巻に限って言えば、主役は間違いなく校長ですよね(笑)。

というわけで、ちょっと不満の残る作品ですが、逆に「これだけまとめの準備をしておけば、最終巻できちんと物語がまとまるだろう」という妙な安心感があったりもします(笑)。

評価:★★★

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2007.10.28

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人


ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

ハリー・ポッターシリーズ第3弾のDVDです。今回は、さすがに長い物語(僕は原書を読むのに12時間以上かかりました(笑))を1作の映画におさめるのがかなり難しかったらしく、いろんなところに「端折り感」が残りました。原作を読んでいない人がついていけるのかどうか少々不安な作品です。登場人物の台詞もみんなちょっと急いでいるように感じました。いつも「音声も字幕も英語」で観ているのですが、前作までに比べてリスニングがかなりきつかったです。

ありきたりな感想ではありますが、「原作の方がよかった」と思ってしまいました。

登場人物はみんなまた成長してカッコよくなってきたのですが、Dracoはちょっと顔立ちが優しくなってきてしまったのがちょっと残念ですね(本人としては、そっちの方がもちろんうれしいでしょうけど)。前作までの方が「小悪役」っぽい感じが出ていたと思います。

評価:★★★

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2007.10.27

Hana-Kimi (Vol.1)


Hana-Kimi (Vol.1)
(9,000語 YL:3.0)

男子高校生Izumiに憧れる女子高校生Mizukiは、男を装って、Izumiが通う男子校へ入学する。Izumiは以前、走り高跳びのチャンピオンであったが、今はもう止めてしまっていた。もう一度彼に高跳びをしてほしくて、説得を試みるMizukiであったが…。

男子校に入学した女の子Mizukiの学園生活を描いたMangaです。最近、TVドラマとしても放映されていたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

Izumiに憧れているが、男を装っているために気持ちを伝えきれないMizuki。Mizukiのことを好きになってしまい、自分はホモではないかと悩んでしまうNakatsu。そしてMizukiが女の子であることを知ってしまったが、彼女をどう扱ってよいのか悩むIzumiという、シチュエーション的にちょっとややこしい人間関係が面白いですね。ストーリーも、シリアスな場面とユーモラスな場面が適度に配分してあり、バランスが取れていると思います。

それにしても、Book Offに寄る度に、硬派なオレ様(なんじゃそりゃ)の本棚に、少女マンガが増えていくのは何故だろう(笑)。

評価:★★★

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2007.10.23

ハリー・ポッターと秘密の部屋


ハリー・ポッターと秘密の部屋

「ハリー・ポッターと賢者の石」に続くハリーシリーズ第2弾のDVDです。前作と比較して見ると、まず思うのが「みんな夏休みの間にえらく成長したな」(笑)。登場人物や舞台設定の説明が少なくてすんでいる分、前作に比べて「詰め込み感」が少ないですね。

キャラクターに目を向けると、Snape先生やDracoらの悪役の影がちょっと薄いですね。代わりにDracoの親父さんの方が目立ってきています。

「魔法の世界への旅立ち」を描いた前作に比べると、ワクワク感はちょっと減って、ダークな雰囲気の場面が多くなってきていますが、映像の美しさは相変わらずで、クライマックスの対決シーンは前作を上回る出来だと思います。

評価:★★★★

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2007.10.16

Circus Caps for Sale


Circus Caps for Sale
(1,327語 YL:1.0)

帽子屋さんが、帽子を売りにでかけます。でも彼は、帽子をカバンに入れるのではなく、いくつも頭に重ねて帽子を売ります。この帽子屋がカーニバルに出くわして、サーカスの象が、鼻で彼の帽子を取ろうとしたら…さあ大変!

奇妙な帽子屋さんのお話です。チョビヒゲで、すました顔で帽子をいくつも頭の上に積み上げている彼の姿は、何だかちょっと間抜けっぽくて可笑しいですね。カーニバルの賑やかさや華やかさが絵から伝わってきます。

評価:★★★

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2007.10.14

Lost Boy Lost Girl


Lost Boy Lost Girl
(90,975語 YL:9.0)

Philip Underhillの妻Nancyが、突如として自分の命を絶った。そしてその息子Markは失踪する。Markの叔父である作家のTimは、この不可解な事件の真相を探り始める。どうやらMarkは、昔殺人鬼が住んでいたという空家に興味を持っていたようなのだが…。

Underhill一家に起こった自殺と失踪事件を描いたサスペンスです…が、あまりにも表現が難解で、あまりストーリーを把握できませんでした。理解度的には40%程度という感じでしょうか。使われる語彙や表現も難易度が高い上に、ストーリーも時系列やいろんな人の視点がごちゃごちゃ入り混じっており、なぜか途中でTimの「手記」なるものも挟まれていて、ストーリーの理解に苦労することこの上ないです。最後の結論もよく分からなかったし…。

個人的に、久々の「超ミスチョイス」作品となってしまいました。

評価:★

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2007.10.11

The Hello, Goodbye Window


The Hello, Goodbye Window
(792語 YL:1.0)

じいじとばあばは、おっきな家に住んでいて、台所には窓があるの。でも、その窓はただの窓のようだけど、ほんとうは特別な「こんにちは、さようならの窓」なんだ…。

大人にとっては何の変哲もない「ただの台所の窓」だけど、子供には「特別な物」に映るという視点がいいですね。今から考えると、とてもささいなことに興味を持っていた子供の頃のことを思い出させてくれるような、やさしい絵本です。

イラストは、子供に絵の具の筆とクレヨンを持たせて塗ったようなタッチで、いい意味でラフで豪快な感じです。人々の表情に愛情や温かみをとても感じます。

評価:★★★

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2007.10.08

Lilly's Big Day


Lilly's Big Day
(1,166語 YL:1.0)

Lillyが通う学校のSlinger先生が結婚することになった。Lillyは先生にたのまれたわけでもないのに、フラワーガールをやる気満々。見かねたSlinger先生はLillyに言います。「悪いけど、フラワーガールは姪のGingerがやることになっているんだ。そこで、キミにはフラワーガールのアシスタントになってほしいのだが…」

ちょっと思い込みのはげしい女の子Lillyの物語です。はたから見ると、たいそうな「困ったちゃん」ですが、「わたしの役目はとても大切なのよ」と得意気な彼女のおすまし顔を見ると、なかなか憎めないですね。

色使いも明るくポップで、とても楽しい雰囲気の絵本です。

評価:★★★

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2007.10.03

A Corner of the Universe


A Corner of the Universe
(41,129語 YL:4.0)

Hattieは内気な11歳の女の子。夏休みに、彼女は両親からある事実を告げられる。実は彼女にはAdamという21歳になる叔父がおり、彼は「特別な学校」に住んでいたのだが、その学校が閉鎖になるため、彼は近所に住む祖父母の家に引っ越してくるという。そして、Adamに会った日から、Hattieの世界に変化が現れる…。

ひとつの出会いをきっかけに、悩み、成長していく女の子Hattieの物語です。難しい立場にいるAdamのことを、時には母親のように気遣ったり、時には友達や同士のように感じたりするHattieの気持ちの変化をとてもよく描いていると思います。小学校の夏休みの読書感想文向け課題図書に選定したくなるような作品です。ただちょっとストーリーが切なすぎますね。もう少しHappyな部分が多くてもよいのではないでしょうか。

11歳の女の子の視点で描かれているので、英語は平易でとても読みやすいです。

評価:★★★

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2007.10.02

ハリー・ポッターと賢者の石


ハリー・ポッターと賢者の石

ハリポタもだいぶ読み進めてきたので、ここらで復習の意味もこめて、DVDをチェックしておくことにしました。

というわけで、まずは第1巻「賢者の石」です。まず第一印象は「若いな~。ラドクリフ」(笑)。今でも十分若いですけどね。小生意気でI-Know-Everythingな感じのハーマイオニもキャラが立っていていいですね。ロンは今のところ、ただの「ハリーの相方」ですね(笑)。

やっぱりこの作品の最大の魅力は「映像化されたホグワーツの美しさ」に尽きると思います。怪しげな雰囲気の校舎、スピード感あふれるクィディッチのシーン。そして不思議なクリーチャー達…。どれをとっても原作を読んで想像していたシーンをはるかに凌駕する美しさです。

ただ、やっぱりこの作品を2時間半に収めるのはちょっと厳しい感じがしますね。所々、説明不足で「詰め込んだ」感が否めない部分があります。原作を読んで物語をきちんと把握している人の方が、映画をより楽しめるように思います。

評価:★★★★

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