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2007.11.30

Murder on the Orient Express


Murder on the Orient Express
(57,823語 YL:8.6)

ヨーロッパを走る高級寝台特急Orient Expressに乗り合わせた名探偵Hercule Poirot。しかしその列車は、深夜にベオグラード付近で大雪のために立ち往生してしまう。そしてその列車の中で、乗客の男のが他殺体で発見される。外は大雪で逃げ道が無いとすると、乗客の中に殺人犯が…?外界と遮断された状況で、Poirotの推理が冴える!

ミステリの女王、アガサ・クリスティーの「オリエント急行の殺人」です。And Then There Were Noneなんかと比べると、次々と事件が起こるわけでもなく、物語の序盤から中盤にかけては、結構淡々とストーリーが進みます。ですが、一見つじつまが合っているように思われる乗客兼容疑者たちの証言の中から、わずかなほころびを見つけて、そこから次々と真実を導き出すPoirotの推理には感心させられます。彼は「真実を見抜く力」と「見抜いた真実を効果的に使う力」を併せ持っている、まさに名探偵だと思います。

初版は1934年だそうですが、トリック、ストーリー展開等、どれをとっても未だ色褪せません。「不朽の名作」と称されるのも納得の作品です。

評価:★★★★★

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2007.11.21

Breakfast at Tiffany's


Breakfast at Tiffany's
(42,200語 YL:8.0)

NYのアパートの一室に住む主人公の前に現れたHolly。奔放なHollyの行動に戸惑いながらも、ミステリアスな彼女に惹かれていく彼。彼女は毎週木曜日に、刑務所にいるマフィアの男に会うことでお金をもらっているというのだが、その真相は…。

オードリー・ヘップバーンの映画で有名な「ティファニーで朝食を」です。オシャレなラブストーリーかと思ったら、家族との別離や犯罪なんかもからんで結構シリアスでヘビーな物語ですね。あと、英語がかなり難しめなので、登場人物の台詞などに理解できないところが多々ありました。もうちょっと語彙力があれば、もう少し微妙なニュアンスを楽しめたかも。

評価:★★

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2007.11.15

The Higher Power of Lucky


The Higher Power of Lucky
(29,000語 YL:5.0)

Luckyはカリフォルニアの僻地に住む女の子。彼女の母親は、父親と離婚した後に他界したため、Luckyは父親の前妻Brigitteを保護者として、一緒に暮らしていた。しかしそのBrigitteは、Luckyを置いて祖国のフランスに帰ってしまうようだ。そんな時、Luckyがとった行動は…?

砂漠の過疎地に住む、ちょっと変わった女の子Luckyの物語です。が、「両親の離婚や他界で難しい境遇に置かれている子供が主人公」ってのは、児童書にはちょっとありがちすぎる設定のように思います。また、物語の根幹にとってはどーでもいいようなエピソードが多く、ストーリーが散漫でまとまりがないような気がします。2007年のNewbery賞受賞作品だそうですが、個人的には「そんなにいい作品かなぁ?」というのが正直な感想です。

評価:★★

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2007.11.14

目にあまる英語バカ


目にあまる英語バカ

巷にあふれる「英語に憧れる人々」や、数々の「英語教材」を批判した本です。芸能人の○○は英語が上手だけど、××はヘタクソだとか、△△という教材をやるだけで英語が上達すれば苦労は無いなど、数々の批判が延々と続くので、途中で辟易してしまいます。話の断片だけを取り上げると、多少同意するところも無くはないですが、正直なところ「自分が言いたいことを言いたいように言っている」だけで「どうしたら自分が伝えたいことが読者に的確に伝わるか」ということを、著者はほとんど考えていないのではないかと思います。「私はお金持ちで、なおかつとても暇なので、他人の悪口を聞くのに1,200円を払っても全然構わない」という人以外にはあまりお勧めできません。

著者の意見は「語学力を獲得するためには毎日毎日血もにじむような努力が不可欠。その覚悟が無い人間は、やるだけ無駄なのでやめた方がいい」ということのようです。つまり、「目標(実用的な英語力)が達成されなければ、過程(努力)は全く無意味である」ということですね。だとすれば、机にかじりついて勉強することもなく、子供が読むような本を累計1,000時間近くもダラダラと読み続けるだけで、今だに児童書を読むのに苦労して、ベッカムの英語も聞き取れない僕は、この本の著者からすると「英語バカ」の最たるものですね。でも、僕の場合は英語力の獲得という「目標」に対して、読書という「過程」をとても楽しんでいるので、たとえ目標が達成できなかったとしても、不幸だとは思わないし、後悔はしません。英語バカと呼びたければ呼べばいい。あなたにそう呼ばれただけで、明日から洋書を読むのをやめる気は全くありません。日本語/英語を問わず、もっともっともっともっといろんな本や物語に出会いたいと思っています。

評価:★

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2007.11.12

Penny from Heaven


Penny from Heaven
(42,000語 YL:5.0)

女の子Pennyは、ちょっと変わったDominicおじさんが大好きだった。彼は靴の代わりにスリッパを履いて、車の中に住んでいた。でも、彼はその昔、メジャーリーグのDodgersの春期トレーニングに招かれる程、野球が上手かったらしい。そんな彼が、ある日Pennyに「幸運の豆」を渡した。「本当は亡くなった君のお父さんにあげるつもりだったんだけど、キミに持っていて欲しいんだ…。」

20世紀半ばのアメリカに住む女の子Pennyの姿を描いた物語です。物語の前半は、登場人物も無駄に多いし、ストーリーがどっちに転ぶのか分からず、かなりかったるい感じもしましたが、中盤で「事件」が起こってからは、物語の流れが一変します。そこからはかなり切ないストーリーになりますが、難しい状況におかれた女の子の感情を、とても素直に表現していると思います。

また、この物語を通して、第二次大戦後のアメリカと他の国との関係を知ることができます。例えば、アメリカに住むイタリア人達が終戦後に理不尽な弾圧を受けたことなどは、全く知りませんでした。日本の学校の日本史の授業で教わったのとは異なる視点から、第二次大戦の姿を学べたのは、なかなか新鮮な経験でした。

評価:★★★

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2007.11.09

iPod nano 3rd買いました!


Apple iPod nano 8GB

初代iPod nanoを購入してから2年余り。2GBでは容量も足りなくなってきたので、iPod nano 3rdを購入しました。

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2007.11.06

Born on a Blue Day


Born on a Blue Day
(72,000語 YL:6.5)

アスペルガー症候群の一種であるサヴァン症候群(Savant Syndrome)を持つDaniel Tammet氏が自分の人生を綴った作品です。彼はその症状ゆえに、他人とのコミュニケーションなどに難があったりするのですが、一方で類希なる記憶力や、数学や語学において卓越した能力を持っています。例えば、2の64乗を1分以内に計算したり、円周率を22,500桁以上も覚えたりします。彼にとっては数字には「楽しい」や「背が高い」などの個性や色があったりするそうです。

彼の見ている「数字の世界」は、我々の感覚とはかなり違っているみたいで、とても興味深いですね。例えば、彼は具体的な数字であれば、どんな難しい計算であっても瞬時に解けるのですが、数字を抽象的な文字に置き換えた代数は全く苦手だったそうです。このあたりは、単なる「数学が得意な人」とは違いますよね。

また彼は、彼の持っている「数字や言語をビジュアライズする能力」というのは、多かれ少なかれ誰もが共通で持っているのではないかと言っています。例えば、「キキ」という意味の無い言葉であっても、なんだかトゲトゲしいイメージがあるのに対し、「ぼうば」という言葉の方は、何だか丸くて柔らかいイメージがするというような感じです。彼の視点から見ると、我々の世界についても新しい発見もあり、「なるほどねぇ」と唸らされるところも多いです。

また本書では、彼の特殊な能力のみについて述べているのではなく、彼が経験した困難や、困難を少しずつ乗り越えていく過程も描いています。幼少時代のこと、リトアニアでの単身ボランティア生活、パートナーとの出会い、円周率の暗記やアイスランド語習得への挑戦など、トピックもバラエティーに富んでいます。1人の内気な青年が勇気を出して世界へ飛び出し、友情や愛情、そして自分自身を発見する成長物語として、とても読み応えのある作品です。

文章もとてもロジカルに構成されているように見えます。時々、医学的もしくは数学的な専門用語がある以外は、とても平易で読みやすいです。「友情とは蝶々のようなものだ。美しいけれど、無理矢理つかまえようとするとすぐにつぶれてしまう」という一文が、とても印象に残りました。

評価:★★★★★

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2007.11.04

ハリー・ポッターと炎のゴブレット


ハリー・ポッターと炎のゴブレット

ハリー・ポッターシリーズ第4弾のDVDです。今回は、Triwizard Tournament(学校対抗戦)というとても分かりやすいイベントがあるので、バリエーションに富んで絵的にも映えますね。でも、相変わらず長い物語を2時間半に収めるのに苦労しているようですね。冒頭のQuidditch Worldcupは、試合中のシーンがバッサリカットされてるし、Harryが密かに想いを寄せる女の子Choに至っては、見せ場がほとんど無いです。彼女がRavenclawのSeekerであるとか、そんな説明も無かったように思います。「原作を読んでいない人や、前作までの映画を観ていない人はお断り」な作品であることには間違いありませんが、前作よりはやや改善したように思います。

登場人物に目を向けると、Viktor Krumって、結構イカツイですね。女の子のファンがいっぱいいるので、もっと今時のイケメン風かと思っていました。Cedric Diggoryの方がカッコイイ系ですね。でもやっぱり、この映画で一番の見所はYule Ballでの「いつもと違う」Hermioneなのではないかと思います。

評価:★★★

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2007.11.03

オーディオブックに挑戦!

以前買ったEtymoticのイヤホンに「audible.comのオーディオブックを3冊分フリー」というオマケがついていたので、せっかくなのでオーディオブックに挑戦してみることにしました。

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