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2007.11.30

Murder on the Orient Express


Murder on the Orient Express
(57,823語 YL:8.6)

ヨーロッパを走る高級寝台特急Orient Expressに乗り合わせた名探偵Hercule Poirot。しかしその列車は、深夜にベオグラード付近で大雪のために立ち往生してしまう。そしてその列車の中で、乗客の男のが他殺体で発見される。外は大雪で逃げ道が無いとすると、乗客の中に殺人犯が…?外界と遮断された状況で、Poirotの推理が冴える!

ミステリの女王、アガサ・クリスティーの「オリエント急行の殺人」です。And Then There Were Noneなんかと比べると、次々と事件が起こるわけでもなく、物語の序盤から中盤にかけては、結構淡々とストーリーが進みます。ですが、一見つじつまが合っているように思われる乗客兼容疑者たちの証言の中から、わずかなほころびを見つけて、そこから次々と真実を導き出すPoirotの推理には感心させられます。彼は「真実を見抜く力」と「見抜いた真実を効果的に使う力」を併せ持っている、まさに名探偵だと思います。

初版は1934年だそうですが、トリック、ストーリー展開等、どれをとっても未だ色褪せません。「不朽の名作」と称されるのも納得の作品です。

評価:★★★★★

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