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2007.12.26

Princess in the Spotlight
(The Princess Diaries: Vol.2)


Princess in the Spotlight
(44,750語 YL:7.5)

N.Y.の高校に通うMiaは、実はヨーロッパのGenovia王国のプリンセス。彼女の母親は、Genoviaの王子である父親とは結婚せずに、女手一つでMiaを育てるシングルマザー。その母親はMiaの高校の数学の先生とつき合っており、二人の間になんと子供ができてしまい、結婚することに。家族が増えることに喜びと戸惑いを隠せないMiaのもとに、匿名のラブレターが届き始める。ラブレターの送り主は、もしかしてMiaが密かに思いをよせるMichael…?

The Princess Diariesシリーズの第2巻です。物語が一人称で時系列通りに進み、とても分かりやすいです。難しいことをなーんにも考えずにお気楽な感じでサクサク読み進められるのは、前作と同様ですね。

プリンセスという境遇を抜きにすれば、Miaの悩みは友情、家族、恋愛、勉強など、とてもありふれたものなので、同世代の女の子の共感も得やすいでしょうね。普段は「プリンセスなんてまっぴら」なんて思っている彼女が、女王である祖母から超ゴージャスなドレスや靴をもらって、うっとりしてしまうところがかわいいですね。

Miaはおっちょこちょいなところもあるけれど、家族や友人など、周りの人のことをとても大切にしているので、個人的にはプリンセスとしての資質を十分に備えた女の子なのではないかと思います。もちろん、本人はものすごく否定するでしょうけどね(笑)

評価:★★★★

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2007.12.24

Swine Lake


Swine Lake
(1,492語 YL:3.8)

ある日、オオカミは見知らぬ町に迷い込みました。そこで見つけたのは、ミュージカル「ブタの湖」を上演している劇場。役者もブタなら観客もブタ。なんとか獲物にありつこうと、よだれをたらしながら劇場に潜入したオオカミでしたが、ミュージカルにすっかり魅了されてしまいます…。

ブタのミュージカルの虜になるオオカミの物語です。舞台で上演される演目が「白鳥の湖(swan lake)」ならぬ「ブタの湖(swine lake)」というのがオヤジギャグっぽくて面白いですね。舞台で演技をするブタたちや、それを狙うオオカミの姿がとてもユーモラスに描かれています。

評価:★★★

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2007.12.20

The Westing Game


The Westing Game
(49,414語 YL:6.5)

大富豪Sam Westingが、彼の家で死体で発見された。彼の莫大な遺産を相続する権利を持つ16人が一堂に集められた。彼らの前で、Westingの弁護士により、Westingの遺言が述べられた。「この16人の中に、私を殺した者がいる。それを見つけた者に遺産を譲ろう。」疑心暗鬼にかられる相続人達。犯人は誰?そしてそれを見破るのは誰…?

大富豪の殺人と遺産をめぐる本格ミステリです。舞台設定や謎の真相などは秀逸なのですが、いかんせん表現が難解かつ人間関係が複雑で、あまり分かりやすいとは言えません。例えば、容疑者が16人もいるというのは、このボリュームの作品としては多すぎるのではないでしょうか。対象年齢は9~12歳となっていますが、もう少し大人向けのような感じがします。

不要なエピソードや登場人物を削って、もうちょっと物語がシンプルにまとまっていれば、「超名作ミステリ」になったような気もします。少し「もったいない」感じのする作品です。

評価:★★★

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2007.12.19

The Church Mice at Christmas


The Church Mice at Christmas
(1,500語 YL:1.0)

もうすぐクリスマス。教会に住むネズミのArthurとHumphreyは、パーティを楽しみにしています。だけどパーティにはお金がかかるので、仲間たちと一緒にお金を集めることにしました。最初は「ネコ」が賞品の宝くじを売ってみたのですが、なかなか思うようにはいかないものです…。

楽しいクリスマスパーティをするために、一生懸命頑張るネズミの物語です。小さな体で、あの手この手でお金を稼ごうとする彼らの姿は、とても微笑ましいですね。彼らの「わくわく感」が伝わってくる絵本です。

評価:★★★

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2007.12.18

Wake Up, Santa Claus!


Wake Up, Santa Claus!
(995語 YL:1.0)

大雪のクリスマス。サンタさんはベッドの中でちらりと時計を見て、びっくりして飛び起きました。「ああ、なんでこんな日に限って寝坊しちまったんだ?」サンタさんはあわてて身じたくをして、プレゼントを配りに出かけます。でも、やることなすことうまくいきません。果たして、サンタさんは無事にプレゼントを配ることができるのでしょうか…?

クリスマスにあわてるサンタクロースの姿を描いた絵本です。「忙しい時にかぎってトラブルが連続する」というのはよくあることですよね。年末のこの時期、仕事がたてこんでパニクっている人にとっては、とても他人ごととは思えない絵本でしょうね(笑)。

オチが「ベタすぎる」のがちょっと難点ですな。

評価:★★★

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2007.12.13

The Story of Holly & Ivy


The Story of Holly & Ivy
(7,700語 YL:4.0)

クリスマスイブの日。おもちゃ屋では人形が次々と売られていきます。でも、赤いドレスのクリスマス人形Hollyは売れ残ったまま。「私を買ってくれる人はいないのかしら…。」その一方で、孤児院の女の子Ivyは「おばあちゃんに会いに行く」と言って、見知らぬ街へ来てしまいました。そしてその街で、IvyはHollyを見つけます…。

クリスマスイブに売れ残ってしまった人形と、行くところのない女の子が、幸せを願う物語です。「想いが強ければ、願いはきっとかなう」なんて夢物語ですけど、この季節だけは、そういう奇跡は起きるんだということを少しは信じてもいいかな、という気分になりますね(笑)。

絵本としては、かなり語数の多い部類に入ると思いますが、寒ーい夜に読むと、心が暖まる絵本です。

評価:★★★

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2007.12.12

The Thief Lord


The Thief Lord
(85,797語 YL:7.0)

母親の死後、別々の家に引き取られることを拒んで、ベネチアの町まで逃げてきたProsperとBoの兄弟。路頭に迷った彼らは、つぶれた映画館に住む少年ギャング団のもとに身を寄せる。そのギャング団を率いるのは、裕福な家から華麗に金品を奪い去る、Thief Lordと名乗る仮面の少年。謎の多い彼の意外な真の姿とは…?

水路の入り組む水の都ベネチアで暗躍する少年ギャング団という設定だけで、もうかなり「いい雰囲気」が出来上がっています。異国情緒バリバリであります。

弟思いで優しい兄のPropser、そんな兄の心配をよそに無邪気で幼いBo。そして、ちょっと頼りないけど人情味あふれる私立探偵のVictorなど、個性あふれる登場人物達が一生懸命奮闘する姿が活き活きと描かれています。

ストーリー展開も、次々に新たな事実が明らかになったりするので、読者を飽きさせません。舞台設定、キャラクター、そしてストーリーの三拍子が揃った良作ですね。

評価:★★★★

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