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2008.01.31

The Hungry Ocean: A Swordboat Captain's Journey


The Hungry Ocean
(73,713語 YL:8.0)

おそらくは、世界でただ一人の「メカジキ漁漁船の女性船長」の航海記です。実体験を綴ったノンフィクションだけあって、そのリアリティが半端じゃないです。悪天候などの大自然の脅威だけでなく、船員の間でのトラブルや、友人でありかつライバルである他の漁船達との駆け引きなど、航海中に起こる様々な問題を生々しく描いています。

我々のように陸地で普通に暮らしている者から見ると、船乗りの人というのはすごいメンタリティを持っていますね。4万ドルもの費用をはたいて、1か月も陸地を離れ、必ず捕まえられる保証など全くない獲物を探し、船の上という閉ざされた空間で、時には命の危険にまでさらされながら、過酷な肉体労働を続ける…。著者も「ただお金のためだけにはとてもやれない仕事」と述べています。それだけ漁船の船員というのは、海や漁に魅せられた人にしか勤まらない仕事なのですね。でもそんな彼らでさえ、船上生活が長く続くと、うんざりして早く帰りたくなってきたりするのですが。

専門用語や難解な表現も多く、英語はかなり難しめで、かなり「飛ばし読み」しましたが、それでも十分楽しめる作品でした。

評価:★★★

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2008.01.27

英検1級 一次試験終了

というわけで、本日、英検1級を受けてきました。

P1020455

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2008.01.23

ダレン・シャン映画化!

児童書ホラーの代表作である、Darren Shan著のThe Saga of Darren Shanシリーズ第1作目、"Circue du Freak"ハリウッドで映画化だそうです。

僕もこのシリーズの大ファンなので、今から公開が楽しみです。見終わった後に「やっぱり原作の方が面白かった」などとありきたりな愚痴を言うのもまた一興(笑)。

映画では、物語の主要な登場人物の一人、Mr.Tallを渡辺謙さんが演じるとのこと。個人的には阿部寛さんがいいと考えていたのですが、ハリウッド的には渡辺謙さんというのはナイス選択だと思います。

主人公のDarren役は誰が演じるのでしょうねぇ。えなり君とかだったらどうしよう。「渡る世間は吸血鬼ばかり」なんつって(笑)。

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2008.01.18

900万語通過!!

"The Good Dog"で多読900万語を通過しましたので、経過報告させて頂きます。

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2008.01.16

The Good Dog


The Good Dog
(35,150語 YL:5.0)

少年Jackの家に住むMcKinleyは、Steamboat Springsの街のリーダー犬。人間達を守り、犬達を率いる忠実な彼の前に、ある日雌狼のLupinが現れ、McKinleyに告げた。「お前たちは、元々は野生に生きる狼だったのに、どうして我々の種の尊厳を忘れ、人間たちの奴隷として暮らしているのだ。人間の世界を離れて我々の仲間になり、完全に自由を手に入れないか。」Lupinの威厳に畏れを抱き、彼女の言葉に戸惑うMcKinley。このまま人間たちと共に暮らすべきか、それとも、彼の「野生の血」が求める自由を手に入れるべきか…?

人間達に忠実に従い、犬達のリーダーとして責任感の強いMcKinleyは、今までの自分が持っていた価値観を根底から覆す存在であるLupinに出会い、困惑します。こういう「自分に与えられた責任」と「魂をゆさぶる欲求」の間での葛藤って、人間界でもよくありそうですよね。例えば、大企業に務めていてそこそこの地位や給料や責任を得ている立場の人が、突然知人から「俺のベンチャー企業で自分のやりたいように自由に仕事をしてみないか」と誘いを受けるような状況なんかが、あてはまりそうですね。

そんな難しい状況の中で戸惑いながらも、目の前で次々に起こる問題に全力で取り組みながら、何が一番大切なのかを一生懸命考えることで、自分自身としての威厳を保てて、自分が納得できる結論を導き出すMcKinleyの姿はとてもカッコイイです。

評価:★★★★

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2008.01.10

Rules


Rules
(31,111語 YL:4.0)

12歳の女の子Catherineの弟Davidは自閉症。社会生活に馴染めないDavidに対して、Catherineはいくつものルールを教え込もうとするのだが、彼はいっこうにそのルールを守ることができずにいた…。

自閉症の弟を持つ女の子の苦悩を描いた物語です。「何故私の家族は他の家族と同じように暮らせないんだろう」「両親は弟のことばかり心配して、どうして私のことを同じように心配してくれないんだろう」など、多感な年頃の女の子の気持ちをストレートに表現しています。状況が認識できたり、我慢することができる分だけ、つらい思いも多いのでしょうね。

ただ、ストーリーに起伏が少なく、テーマがあまりはっきり見えないように思います。結局言いたかったのは、「ルールに厳しくなりすぎると、いつの間にか自分さえもルールで縛ってしまいますよ」ということなのでしょうか。ちょっと違うような気もするのですが…。物語も、Chatherineと彼女が出会った男の子Jasonとの場面が多く、Davidの影が薄いです。

評価:★★

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2008.01.07

Molly Moon's Incredible Book of Hypnotism


Molly Moon's Incredible Book of Hypnotism
(72,436語 YL:6.0)

孤児院で暮らす女の子Molly Moon。彼女はみんなからいじめられて、つらい日々を送っていた。さらに、唯一の親友であるRockyを引き取るという家族が現れ、彼をN.Y.に連れて行ってしまう。自分の境遇に何も希望を持てないMollyであったが、ある日、図書館で「催眠術」の本を見つける。彼女はその催眠術を使って苦境を脱出するのだが、催眠術の本を探し求めていた男の魔の手が、彼女に忍び寄る…。

催眠術を使う女の子Mollyの冒険物語です。Harry PotterやMatildaなどに見られるように、「両親を亡くすなどして不幸な境遇にいる子供が、ある日突然スーパーパワー(もしくは自分自身に隠されていた能力)を見つけて大活躍」というのは、言わば「児童書の王道」な設定であり、新鮮さが無いように思われるかもしれませんが、この作品は先が読めないハラハラドキドキな展開が楽しめます。また、催眠術の使い方などについてもバラエティーに富んでおり、アイディアあふれる作品になっています。キャラクターを見ても、主人公のMollyが「催眠術で自分が幸せになることで、みんなを不幸にしているのではないか」と悩んだりする場面があるなど、人物の感情の動きについてもしっかり描写してあります。物語の最中で「生物でないもの」まで催眠術で操ってしまうなど、すごいご都合主義な場面もありますが、物語が全体として荒唐無稽なので、それを考慮すると許容範囲でしょう(笑)。

背表紙に、この作品の褒め言葉として「(Harry Potterの作者の)J.K.Rowlingへの新たなる挑戦者!」とか書かれています。さすがにこれはちょっと言い過ぎな感じもしないでもないですが、とても楽しめる作品であることは確かです。ちなみに、この作品は作者Georgia Byngの処女作だそうです。次回作も楽しみですね。

「もし自分が催眠術で人を自由に操れたら…」なんて想像してみるのも面白いですね。僕の場合は…会社のエラい人達を操って、給料をちょっと上げてもらおうかな。って、こりゃまたすごくセコい野望だな(笑)。

評価:★★★★★

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2008.01.05

Snowflake Bentley


Snowflake Bentley
(952語 YL:2.0)

農家に生まれたWilson Bentleyは雪が大好きだった。寒い冬に、友達がみんな雪合戦をしているときに、雪を1粒1粒集めては顕微鏡で観察し、その美しい結晶を描写していた…。

雪の結晶の研究に一生をささげたBentley氏の物語です。彼の本業は農家なのですが、雪への知的好奇心により、ごくありふれた雪というものが、1粒1粒が異なった形の美しい結晶であることを明らかにします。彼の研究は大きな成果となり、多くの人に影響を与えたのですが、金銭的には裕福にならなかったようですね。でも、農家で働きながら大好きなものに没頭した一生は、「研究者」としてとても充実して、喜びに満ちあふれていたものであったのではないでしょうか。

イラストは版画で描かれており、寒い雪の冬のシーンが多いにも関わらず、とても温かみを感じる絵柄になっています。

評価:★★★

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