Wicked: The Life and Times of the Wicked Witch of the West
Wicked: The Life and Times of the Wicked Witch of the West
(151,088語 YL:8.0)
Melenaは陣痛を迎えていた。しかし彼女の家には、暴徒と化した民衆が押し寄せてきていた。何とか逃げ延びた彼女が産み落としたのは、不気味な緑色の女の子。後にElphabaと名付けられ、「西の邪悪な魔女」と呼ばれることになる女性の誕生であった…。
「オズの魔法使い」に出てくる「西の邪悪な魔女」の人生の物語です。生い立ち、学生時代、そして魔女と呼ばれるようになり…、よくも原作からここまで話を膨らましたものだと感心します(笑)。
Elphabaはその容姿や自分に正直な性格により、様々な困難に直面します。幸せな場面が少なく(つかの間の幸せも不倫だったり)、つらい人生を歩んできただけに、何故Dorothyのような異世界からやってきた小娘に殺害されるはめになってしまったのかという、やるせない気持ちになります。背表紙にある「我々はもうオズの魔法使いの物語を以前と同じようには見られない」という紹介文にウソはありませんね。
各章の間で、数年というスパンで空白がはさまったり、英語がかなり難しめだったりしたために、理解するのが困難な場面も多々あったのがちょっと残念ですが、強烈なインパクトを持った作品であることは間違いありません。劇団四季がこの作品のミュージカルを上演中だそうで、ちょっと見に行きたい気分ですね。公式サイトで確認すると、原作とはかなり違ったストーリーになっていそうですけどね。
評価:★★★★
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