« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »

2008.12.31

2008年総括

2008年も暮れようとしております。今年は57冊、276万語の洋書を読みました。いろんな素敵な物語に出合えたのは例年通りなのですが、今年は自分の多読人生にとってはちょっとエポックメイキングな年になりました。それは、昨年立てた3つの目標

1. 多読1,000万語達成
2. 日本語訳出版前にハリポタ最終巻読む
3. 英検1級取得

をめでたく全てクリアすることができたからです。特に、英検1級については、自分にとっては大きなチャレンジでした。試験対策期間はなかなかつらいものがありましたが、いざ1級を取ってしまうとそれもいい思い出ですね。

プライベートや仕事でも、今年は「初めて」というのが多くて、なかなかエキサイティングな年になったと思います(実は、人生で初めて「手術」をしました!---と言っても、「親知らずの抜歯」でとても簡単なものですけど)。

来年の目標は特に立ててはいないのですが、ちょっとした計画を進行中です。もしかしたら、今年以上にエキサイティングな年になるかもしれないという予感はあります。

それでは、来年が多くの人にとって良い年となりますように…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.12.24

Daddy's Little Girl


Daddy's Little Girl
(82,777語 YL:7.0)

Ellieが7歳の時、姉のAndreaが殺害された。逮捕された名家の息子Rob Westerfieldは、Ellieの証言により、実刑判決を受けた。そして22年後、そのRobが出所した。彼は整備工のPaulieが犯人であると主張し、自分の無実を証明しようとする。Robが犯人だと確信するEllieは、22年前の事件の真相を調べ始める…。

22年前の殺人事件をめぐるサスペンスです。ミステリやサスペンスの主人公は、一般的には正義感や業務としての責任感、自分の安全確保のためなどから事件の真相を暴こうとします。ですが、この物語の主人公Ellieの場合は、姉を殺され、家族をめちゃくちゃにされたことへの恨みや怒りというネガティブな感情が、真相追究の第一の動機になっています。なので「犯人を絶対に追い詰めてやる」というEllieの執念には、鬼気迫るものがあります。普通の刑事ものとは一風変わった雰囲気はありますね。

ただ、ストーリーを根底からひっくり返すようなどんでん返しはなく、わりとストレートな感じで物語が進んでいくので、ちょっと物足りない感じがしました。もうひとひねり欲しいところです。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.12.20

あなたは誰が好き?

12月20日の朝日新聞に、「おはなしのくに 冬休み特集」として、小学生以下の子供への「本の中のヒーロー・ヒロイン、あなたは誰が好き?」というアンケートの集計結果が出ていました。で、小学校高学年部門の結果は以下のようになっていました。

1位 ハリー (ハリー・ポッター)  177点
2位 おっこ (若おかみは小学生!) 126点
2位 ゾロリ (かいけつゾロリ) 126点
4位 ダレン (ダレン・シャン) 102点
5位 リーフ (デルトラクエスト)  91点

1位~5位のうち、3つを海外の作品(ハリー、ダレン、デルトラ)が占めています。しかも、自分はその3作品全てを原書でコンプリートしていたので、とても親近感のわくランキングでした。読書好きの小学生と話が合うかもしれないな(笑)。

その反面、日本の作品が少ないのには少し寂しさも覚えました。子供の読書離れや活字離れなどと言われていますが、日本の児童書には、憧れのヒーロー・ヒロインが登場するような、純粋なエンターテイメントとして楽しめる作品が少ないというのも、その一因なのかもしれないと思いました。日本のマンガは、TVドラマ化されて高視聴率を獲得したり、海外でも多くの人を楽しませているのですが、日本の児童書で、そのような作品があるかと聞かれると、ちょっと思い浮かぶ作品がありません。

というわけで、もう少し日本の児童書作家には奮起して頂きたいと思う今日このごろです。

それにしても、幼児から小学校高学年まで幅広い支持を得ているゾロリはすげい(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.12.19

逆転裁判2


逆転裁判2

弁護士Nickの助手Mayaは霊媒師。彼女はクライアントから、事故死した看護師との交霊を依頼される。ところが、「交霊の間」で交霊が開始されると、中から銃声が…。そして部屋の中には、クライアントの息絶えた姿と、返り血を浴びたMayaが…。Mayaの体を乗っ取った看護師が殺人を犯してしまったのか?Nickは、逮捕されたMayaを救うことができるのか…?

逆転裁判の続編です。前作同様、米国バージョン収録で、全編英語でプレイできます。登場人物は、相変わらずベタベタで「濃いぃ」感じの人が多いです。ゲームの発売元であるカプコンが関西の会社であることと関係があるのだろうか(笑)。Gunshoe刑事をはじめ、EdgeworthやLotta、Ms.Oldbagなど前作の登場人物も多数登場して、なつかしい感じもします。

前作では、証言者の嘘を暴くのは法廷だけでしたが、今回は、サイコ・ロックというシステムを導入して、裁判前の情報収集の場面でも、証言者が隠している秘密を暴く必要があります。ゲームシステムとしても、楽しみが1つ増えた感じですね。

今回、Nickは「被告の無罪を勝ち取る」ことよりもはるかに大きな困難に直面します。そこで彼は「弁護とは何か?正義とは何か?」と苦悩します。ある意味すごく重いテーマを扱っていると言えますね。それでもシリアスになり過ぎずに、ゲームとして純粋に楽しめる作りになっているのには感心します。

物語には次回作への伏線みたいなものも残されていますね。ずるいなあ。こうなると、続編もプレイせずにはいられないじゃないか(笑)。

ところでこのゲーム、人気があるのでとうとう宝塚歌劇にまでなってしまったようですね。すげい。ちなみに歌劇版の主人公の名前は「フェニックス・ライト」。米国バージョンの名前です。米国バージョンを楽しんだ自分としては、なんかちょっと嬉しい感じです。

評価:★★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.12.13

Skipping Christmas


Skipping Christmas
(37,698語 YL:8.2)

クリスマス準備のための人ゴミや出費の多さにうんざりしたLutherは、妻のNoraとともに、今年のクリスマス行事は全て「スキップ」して、代わりに12月25日にカリブへ豪華クルーズに行く計画を立てる。クリスマスカードもツリーもプレゼントも無く、クルーズに出発するまで静かな日々を送ろうとしていた二人であったが…。

「クリスマスをやめる」と決めた夫婦を描いたコメディです。「クリスマスをどう過ごそうが俺の勝手だ」と言いたいところですが、いろんな人たちが、商売とかチャリティとかお付き合いとかいろいろな理由で、Luther達にクリスマスを「押し付けようとする」のが可笑しいですね。John Grishamというと、やっぱり「シリアスな法廷モノ」というイメージがありますが、なかなかどうして、コメディのセンスも一級ですね。いっそコメディ作家になってくれればいいのに(笑)。爆笑ポイントをいくつも散りばめて、ちょこっと人間の哀しさ、そして温かさを加えて、絶妙なバランスのクリスマスツリーができあがっているようです。

見栄や義務感なんかで「きれいに飾り付けをしなければならない」とか「人ゴミをかきわけてプレゼントを用意しなければならない」なんて思い始めると、楽しいはずのクリスマスが何だか全然楽しくなさそうに見えますね。自分と、自分が大切にしている人達が幸せになるようなクリスマスを過ごすにはどうすればいいのかということについて考えさせられる作品でもあります。

自分の場合は、まあ、あんまり肩に力を入れずに、例年通りにささやかなクリスマスを送ろうと思います。

評価:★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.12.10

Don't Forget to Write


Don't Forget to Write
(500語 YL:1.0)

Rosieは、ママのもとを離れて田舎のおじいちゃんの家にお泊りに行きます。ママはRosieに言います。「手紙を書いてね。」そしてRosieは毎日の出来事を手紙に書きます。

田舎に一人でお泊りに行った女の子を描いた絵本です。最初は「早く帰りたい」ばっかり書いていたRosieが、川での魚釣りや市場に行ったりなど、普段はできない体験をするたびに、だんだん楽しくなってきます。そして最後には「まだ帰りたくな~い」となってしまいます。子供の好奇心やわくわくする気持ちが、手紙を通してとても素直に表現されていると思います。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.12.08

The Shack


The Shack
(83,000語 YL:8.0)

深い悲しみを抱えるMackのもとに、ある一通の手紙が届いた。「あの山小屋に来て下さい…。」あの山小屋とは、忌わしい記憶の山小屋。突如誘拐され、行方不明のまま死んだものとみなされてしまった、愛する娘Missyの、血に染まった洋服が見つかった山小屋…。誘拐犯のしくんだ罠かもしれないと思いつつ、Mackは山小屋へ向かう。そこで彼は「神」と出会うことになる…。

大切な人を突然亡くし、悲しみにくれる主人公Mackが、神と出会って、神との対話を通して悲しみを乗り越える物語です。神は「全ての人々を愛していること」などをMackに告げ、Mackに救いの手を差し伸べます。Mackが苦しみながらも神の言葉を聞いて、神の意思を理解しようとし、そして自分がどうすべきかを自問自答する姿には心を打たれます。また、神がとても大切にしているという「人と人との関係」というものについて、深く考えさせられる作品です。

基本的にはすごく重いテーマを扱っているシリアスな物語ですが、ジーンズをはいたキリストが「僕はクリスチャンじゃないしね」なんて言ったりして、クスっと笑わせてくれるシーンもいくつかあります。

抽象的な表現も多々あって、書いてあることをすべて理解するのはちょっと難しいかもしれません。でも、クリスマスも近いことですし、一味変わった神様の物語を読んでみたい人にはお勧めです。ちなみに、最近日本語版も出たみたいです。

評価:★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.12.07

英検サンプルテスト

今日は、池袋の某所で実施された、「英検サンプルテスト」というものを受験してきました。

F1000069

続きを読む "英検サンプルテスト"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.12.04

A Crash Course For Molly


A Crash Course For Molly
(559語 YL:1.0)

Mollyは自転車が大好き。でも運転するのがちょっと下手。障害物にぶつからないように、しっかりそれを見ていると、ついついそのまま障害物に突っ込んでしまう。そんなMollyに、自動車教習所の先生がアドバイスします…。

一生懸命自転車の練習をする女の子Mollyの絵本です。運転が下手なくせに、得意気な顔で自転車に乗るMollyの姿がなんともかわいいですね。絵のタッチもとてもやさしい感じで、ほのぼの感満載です。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »