An Episode of Sparrows
An Episode of Sparrows
(69,409語 YL:9.0)
庭園から「土」が盗まれた。おそらくはCatford通りの"Sparrows"と呼ばれる不良集団のしわざだと思われていた。しかしその裏には、自分の「庭」を作ってひっそりと花を育てる少女Lovejoyの姿があった…。
ロンドンの片隅で花を育てる女の子の物語ですが…正直なところ、自分にはこの物語の面白さが全く分かりませんでした。まず、児童書にしてはかなり難解で読みにくかったです。例えば、「誰々がそこにいたらこう言っただろう」みたいな仮定がたくさん入ってくるので、その場面に誰がいるのかが非常に分かりにくくて混乱してしまいます。
ストーリー的にも、主人公であるLovejoyが自分と自分が作った庭のことばっかり考えているのに腹が立ちます。物語のテーマも分かりにくいです。困難な境遇にいる子供たちの姿を、やせた土の上でもしっかりと根を張る花に投影したのかもしれませんが…、個人的にはこの物語に登場する子供たちに「がんばれっ!」とエールを送る気にはあまりなれませんでした。
ちなみにamazon.comの書評ではベタ褒めでした。他の人は自分と読み方が違うのかもしれません。
評価:★
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