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2009.09.30

The Choice


The Choice
(72,600語 YL:6.0)

仲の良い友人達に囲まれ、楽しい日々を過ごしていたTravis。そして彼の隣に引っ越してきたGabby。Gabbyには大切に思っている彼氏がいたが、短い間にTravisとGabbyは強く惹かれあう。互いに求めあう二人は結婚し、幸せな生活を送る。しかし、ある事件が二人を引き裂いてしまう。その結果、Travisに残された選択肢は、Gabbyを裏切ることか、彼女の命を奪うこと。そして、最後にTravisが下した決断の結末は…。

Nicholas Sparksのラブロマンスです。幸せの絶頂と絶望的な苦悩を強いコントラストで描く手法は、"The Notebook"に似ていますね。サラサラと流れるように読める情景描写、心理描写は相変わらずいいですね。Gabbyに対する愛情と罪悪感で苦悩するTravisの姿に涙する人も多いと思います。ただ、ちょっとストーリーがストレートすぎるのが惜しいですね。前半はTravisとGabbyの両方の立場からの描写があるのですが、後半はストーリーの都合上、Travisの視点からしか描かれていないので、物語の幅が少し狭まってしまっている印象を受けました。

評価:★★★

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2009.09.24

久々の国立

連休最終日、国立競技場へ足を運んだ。試合はAFCアジアチャンピオンズリーグ準々決勝、川崎フロンターレ対名古屋グランパス。

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ここへ来るのはすごく久しぶりな感じ。最後に来たのはいつだったかあまりよく覚えていない(笑)。かれこれ8年前の元旦に、名古屋の現監督が華麗なゴールを決めて天皇杯優勝したのをここで見たのはしっかり覚えているのですが。そういえばあれ以来、名古屋はタイトルを何も獲っていないのか(涙)。

今日の試合の方はというと、名古屋のケネディが得意のヘッドで先制するも、後半、中村憲剛とジュニーニョに立て続けにゴールを奪われ逆転負け。でもまだ2nd legが残っているので頑張れ~。

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2009.09.23

Nighttime Is My Time


Nighttime Is My Time
(97,077語 YL:8.0)

20年ぶりの高校の同窓会に出席したJean。しかしその20年の間に、高校のランチテーブルを共にしたJeanを含めて7人の女性のうち、5人が不可解な死をとげていた。そして、同窓会の最中に、6人目の女性Lauraが姿を消す。そして最後に残されたJeanのもとには、彼女が秘密裏に産んで養子に出した娘の命を狙う脅迫状が届く。夜中に彼女達を襲うための爪を研ぐフクロウの正体は一体…?

高校の同窓会を舞台にしたサスペンスです。同窓会の出席者(全員セレブ)の中に、犯人がいるのは分かっているのですが、その犯人が犯行に及ぶ場面では、文中では「フクロウ」(The Owl)と呼ばれるため、それが誰なのかは分かりません。このThe Owlは他の登場人物と会話したり、目撃されたりするのですが、読者からはその姿や声は分かりません。「お前は一体誰なんだー!」と、いい意味でイライラハラハラさせられます。

評価:★★★★

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2009.09.20

多読のコスト

ロゼッタストーン・ジャパンが20代~30代の男女500人を対象に行った調査によると、「英語の勉強に費やした金額は平均35万円」だったそうです。ちなみに最高額は700万円だったとか。

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2009.09.15

恐竜2009~砂漠の奇跡~

諸般の事情により、恐竜がいるところには必ず寄ることにしているので(笑)、幕張メッセで開催されている恐竜2009~砂漠の奇跡~を見に行きました。

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2009.09.10

Swimming in a Sea of Death: A Son's Memoir


Swimming in a Sea of Death: A Son's Memoir
(31,000語 YL:9.0)

長年癌と戦い、そして亡くなっていった母親の姿を、作家である息子が綴ったノンフィクションです。

何としても生き延びようとする母親の姿を見ながら、彼女を助けるために何もすることができない絶望をとうとうと語っています。自分は正しいことをしているのか、他にもっとできることがあったのではないか…。母親が亡くなってからも苦悩し続ける作者の姿からは、痛々しさがすごく伝わってきます。

ただ残念なことに、表現が難解で、起承転結もあまりはっきりしていないので、かなり読みにくかったです。読者のためというよりは、自分と母親のために書いた文章のように思われました。

当事者にしか語れない、真に迫った表現も多々あるだけに、非常に惜しい作品です。

評価:★★

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2009.09.08

Knights and Castles
(Magic Tree House Research Guide #2)


Knights and Castles
(5,132語 YL:3.5)

"The Knight at Dawn"(Magic Tree House #2)の副読本です。中世のお城や騎士たちについての解説が載っています。

お城の構造や騎士の装備、封建制度などの社会システムまで、中世にまつわる様々なことを短時間で概観することができます。刀ひとつとってみても、敵を切るためのSlashing swordから、鎖帷子(chain mail)なども貫くように突くタイプのThrusting swordへと進化していったなど、興味深い情報がたくさん載っています。

城壁を突き破る大砲などの強力な「飛び道具」の出現が、中世の壮大なお城の時代にピリオドを打ったとは知りませんでした。日本でも鉄砲が伝来してから、それまで刀や弓で行っていた戦が大きく様変わりしたのと似ていますね。

たくさん載っているイラストだけ見ていても、中世の雰囲気を十分味わうことができます。

評価:★★★

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2009.09.07

The Knight at Dawn
(Magic Tree House #2)


The Knight at Dawn
(5,691語 YL:2.8)

不思議なツリーハウスで恐竜の世界を冒険したJackとAnnieは、その秘密を探るべく、夜明けに再びツリーハウスへ向かった。そこでAnnieは中世の本を開き、本の中の黒い馬に乗った騎士を指さして言った。「この人に会いたい!」そしてまたツリーハウスがぐるぐると回り始め…窓の外に現れたのは、中世のお城だった…。

Magic Tree Houseシリーズの第2巻です。今回、兄妹は中世の世界を旅します。相変わらず無鉄砲な妹Annieと慎重派の兄Jackという対比が面白いです。目の前に見たこともない中世の世界が広がっているのに、ツリーハウスから持ってきた本ばかり調べている兄に対して「私は本物が見たいのよ!」と妹は走り出します。もしAnnieがいなかったら、慎重派のJackはツリーハウスから一歩も出ないで旅が始まらないかもしれないし、一方Jackがいなかったら、Annieは本を調べたりしないので、目の前で起こっていることの意味が分からないかもしれません。

彼らはお互いが足りない部分を補完し合って、未知の世界で多くの発見をする絶妙なコンビですね。

評価:★★★

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2009.09.06

The Horse and His Boy
(The Chronicles of Narnia)


The Horse and His Boy
(48,029語 YL:7.5)

貧しい漁師の息子Shastaの家に、来客がやってきた。彼はShastaを買うという。しかし、その来客の「馬」がShastaに話しかけてきた。「オレの主人は悪い奴だ。あんな奴の奴隷になるくらいなら死んだ方がましだぞ。なあ、オレと一緒に逃げないか?」一緒に逃げた彼らは、旅の途中でShastaと同じようにしゃべる馬に乗り、逃避行を続ける女の子Aravisに出会う。そして彼らは共に、Narniaを目指して北へ向かう…。

The Chronicles of Narniaシリーズの一作です。"The Horse and His Boy"というタイトルが示す通り、旅の主導権を握っているのが馬の方というのがなかなかユニークですね。「手綱なんかいらねえよ。行き先は俺が決めるんだから」なんて馬に言われた日には、何て言い返せばいいのか分かりませんね(笑)。

「不幸な暮らしをしている少年だがその正体は実は…」とか「意に沿わぬ結婚を強いられ、逃げ出す少女」など、割とお決まりのパターンではありますが、結末は何とも「Narniaらしい」終わり方でまとめられています。

また、Narnia王国が周り国からどのように見られているかが分かるところも新鮮ですね。まさか野蛮な魔物の国のように誤解されているとは。でも「巨人が住んでいて動物が喋ってライオンを崇めている」なんて言い方をしてしまうと、確かにちょっと怖いイメージで誤解してしまう人もいるかも。

評価:★★★

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2009.09.02

Case Closed 6


Case Closed 6
(10,000語 YL:4.0)

私立探偵RichardのクライアントであるMaru社長が、謎の訪問者によって殺害される事件が起こる。事件直後に、その日Maru社長宅を訪問する予定になっていた3人の男が現れる。犯人はこの中にいるはずなのだが、彼らには全員アリバイが無かった。Conanの推理は…?

「名探偵コナン」の6巻です。メインの話は「3人の訪問者」ですが、ちょっとアンフェアかなぁ、と思います。あるAという事実については「容疑者Xが自分から捜査の目をそらすために故意に作られたフェイクな証拠」であるとし、ある事実Bについては「容疑者Xが、別の容疑者Yに罪をかぶせるために作られたフェイクな証拠」であるとし、最後に事実Cは「容疑者Xが犯人であることを示す明確な証拠」として容疑者Xを犯人だと断定します。でも、事実Cが「容疑者Xに罪をかぶせるためのフェイクかどうか」という議論は全くなされないまま、容疑者X(犯人)が自白を始めます。自分が容疑者Xだったら、もうちょっと悪あがきしてゴネると思うけどなぁ(笑)。

扱う事件もほとんど殺人事件ばかりなので、もうちょっとバリエーションが欲しいですね。それを考えると、前巻から続くConan誘拐の話は面白かったです。Conanの母親と名乗り、Conanを誘拐した女の正体が、よもやXXXとは全く想像しませんでした。

評価:★★★

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