多読のコスト
ロゼッタストーン・ジャパンが20代~30代の男女500人を対象に行った調査によると、「英語の勉強に費やした金額は平均35万円」だったそうです。ちなみに最高額は700万円だったとか。
でも、この調査ってちょっといい加減なような気がします。「英語学習にかなりの金額を費やしているにも関わらず、「英語が話せない、聞き取れない」という現実が明らかとなった。」と結論付けていますけど、「英語が話せない、聞き取れない」という根拠が、あくまで「英語で苦手意識のあるものは何ですか?(複数回答)」という質問に対する極めて主観的な回答だけですからねぇ。金額以外にもう1つくらい客観的な指標が欲しいものです。例えば、「費やした費用」と「TOEICの得点」の相関くらいは見せてほしいですね。700万円使った人が、TOEIC満点で英検1級で英語圏の国で10年間何不自由なく暮らしていて、でもネイティブとの違いをまだまだ痛感していて「英語が話せない、聞き取れない、書けない読めない」と思っているかもしれないですからね。
ちなみに、自分が多読に費やした金額(つまり、洋書の購入総額)は、きちんと数えていないのですが、5年間で10万円程度だと思います。最初の2年間で7万円程使って、それ以来はほとんど図書館を利用しているので、(マンガや海外でのセール本などを除いて)自分では書籍はほとんど購入していません。
5年間で10万円ということは、英語学習費用の平均の35万円をはるかに下回ります。また、1年あたりだと2万円。1ヶ月だと1,700円程度です。英会話スクールに週1回通うと大体2~3万円/月くらいですかね。Japan Times購読の場合は4,480円/月。
また、趣味的なものと比べてみると、例えばスポーツクラブにフルタイムで通うと 8,000~15,000円/月程度(首都圏近郊)。携帯電話代は5,700円/月(docomo タイプSSバリュー + パケホーダイダブル)くらいでしょうか。
上記の情報を総合して、自分の感想をあえて誤解を恐れずに言わせていただくと、
という感じです。
大体、図書館の本は我々が払っている貴重な税金により購入されているので、これを利用しないのはソンですよね。「お金を費やして、オンライン学習などの新サービスを利用して、ヒアリングやスピーキングを真面目にお勉強する」のも悪くないですが、「お金を使わずに、紙の書籍という極めてローテクな手段で、物語を楽しみながら英語に触れる機会を増やす」という方法もありますよ、と言いたいですね。お金はかからないし、自分の楽しみのためにやっているのだから、少なくとも「効果が出なくてとても後悔した。費やした時間とお金を返してほしい」ということはほとんどないと思います。
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