Swimming in a Sea of Death: A Son's Memoir

Swimming in a Sea of Death: A Son's Memoir
(31,000語 YL:9.0)
長年癌と戦い、そして亡くなっていった母親の姿を、作家である息子が綴ったノンフィクションです。
何としても生き延びようとする母親の姿を見ながら、彼女を助けるために何もすることができない絶望をとうとうと語っています。自分は正しいことをしているのか、他にもっとできることがあったのではないか…。母親が亡くなってからも苦悩し続ける作者の姿からは、痛々しさがすごく伝わってきます。
ただ残念なことに、表現が難解で、起承転結もあまりはっきりしていないので、かなり読みにくかったです。読者のためというよりは、自分と母親のために書いた文章のように思われました。
当事者にしか語れない、真に迫った表現も多々あるだけに、非常に惜しい作品です。
評価:★★
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