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(The Chronicles of Narnia)
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2009.12.29

ナルニアコンプリート!

The Last Battleを読んで、The Chronicles of Narniaシリーズをコンプリートしましたので、感想をまとめておきたいと思います。

初めてThe Magician's Nephewを読んだのは、かれこれ4年前。でも今年に入ってから、もう一度The Lion, the Witch and the Wardrobeから読み直してみました。全体を通して読んでみて、感じるのはやっぱり、

「The Lion, the Witch and the Wardrobeが一番面白い」

ですね。特に敵役に目を向けると、シリーズの中で「白い魔女」を超える者はいないという意見に異論のある人は少ないのではないでしょうか。冷酷で凶暴で、イギリスでは誰もが待ちわびる色鮮やかな春を奪い、凍てつく雪と氷で全てを覆い尽くす悪い奴…。どんな悪い人間の王様や怪物だって、彼女のインパクトには勝てませんね。特に最終巻の敵役のおサルさんなんかは(笑)。

「読者の分身」としてNarniaを旅する子供達については、男の子と女の子が常にバランス良く配置してありますね。また、各巻ごとに違うメンバーが旅をするようにしているのは、読者を飽きさせない構成にしようという配慮からでしょうか。登場人物(&動物)の中で、自分のお気に入りは、冒険心あふれるネズミのReepicheepですね。最終巻にもちょこっと出てきたので嬉しかったです。あと、超悲観論者のPuddleglumもなかなか面白いキャラクターでした。

Aslanという、世界の創造や破壊をも担う唯一絶対的な存在が描かれているのは、やっぱりキリスト教文化の影響なのでしょうね。八百万の神の国の子供達よりは、キリスト教圏の子供達のウケがよい作品でしょうね。

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