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2010.05.17

日本人よ!


日本人よ!

南アフリカワールドカップ開幕まで1ヶ月切ったこの時期、あえて前日本代表監督オシム氏の著書を読んでみました。

全体を通じて、オシム氏はものごとをすごくありのままに、客観的に分析しようと努めているように思いました。相手をリスペクトするということは、相手を過大にも過小にも評価することなく、相手の力量を正しく見極めること。視聴者を盛り上げるためだけのマスコミの希望的観測に踊らされないこと。

現在の日本代表は「ベスト4」を目標に掲げています。高い目標を掲げることは、モチベーションの向上を促し、よい結果につながるという効果を期待してのことだと思います。しかし、海外でのW杯で一度も勝利したことのない国の代表監督としては、オシム氏はこのような目標をマスコミや選手に伝えることはなかったのではないかと思います。

冷静な分析力を持っているのみならず、「新しいものを創り上げること」をとても大切にする心を持っています。「破壊することは簡単だ」「誰かの模倣はしたくない」という発言からも、そのことがうかがえます。オシム氏程の能力があれば、欧州のビッグクラブの監督に就任して、富と名声をほしいままにすることもできたでしょう。しかし、彼は2003年に極東で低迷するクラブに就任しました。もしかしたら、そこで何かを創り上げることが、欧州の強豪クラブを率いることより魅力的な仕事に見えたのかもしれません。

この本を出版してから半年も経たないうちに、オシム氏が病に倒れて監督の座を離れることを余儀なくされることになろうとは、誰も想像していなかったのではないかと思います。でも、監督が代わっても、月日が流れても、オシム氏が日本人に伝えたかったことが、今の日本サッカー界や日本代表に残っていることを願ってやみません。

今の日本代表の選手達には「あの時オシムが倒れていなければ…」などと言われないようなスピリットを試合で見せて欲しいと思います。オシム氏が言うように「サッカーは試合が終わるまではすべてが起こりうる」のですからね。

評価:★★★★

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