ありがとう。
サッカー日本代表がワールドカップ決勝トーナメント1回戦で、PK戦の末にパラグアイに敗退しました。
おそらくは先制点がそのまま決勝点になるであろうディフェンシブな戦いにおいて、一瞬の隙を見せた方がやられるという緊張感。見てる方の胸がキリキリと痛むような攻防の連続。日本代表の試合を観てこんなにドキドキするのはいつ以来だろうと考えてしまう程、のめり込んでテレビの前で応援してしまいました。決勝トーナメントに進出した満足感が何となく漂ってしまった2002年のトルコ戦や、なす術無く敗れ去った2006年のブラジル戦に比べても、選手達の気迫や執念を感じる試合だったと思います。
延長戦もスコアレスのまま、PK戦の末に敗退という結末は、とても非情なようにも見えますが、今の日本代表の実力を反映しているようにも見えます。
他のアジア代表国が、グループリーグで強豪国に大量失点をくらう中、日本は優勝候補のオランダ相手に最少失点と善戦しました。そのご褒美として、サッカーの神様は、グループリーグ第3戦に「引き分け以上で決勝トーナメント進出」という好条件を与えてくれたように思います。ですが決勝トーナメントでは、「ここで点が取れないようでは、この先に進ませるわけにはいかん」と神様に言われているような気もしました。
自国開催以外のワールドカップで勝ったことのないFIFAランキング45位の国が、上位の国を破って2勝を挙げたのはとても大きな偉業だと思います。だけど、彼らの目標はあくまでベスト4以上であったので、そこへ到達できなかった彼らを手放しに称賛するのも、あまりふさわしくないような気もします。
なので自分は今、彼らをたたえる言葉も、非難する言葉も持ち合わせません。こういう場合は、自分が試合を見て感じたことを素直に表現しようと思います。
「熱い戦いを見せてくれて、ありがとう。」
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