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2010.07.13

Cold Caller


Cold Caller
(72,171語 YL:6.0)

かつて広告会社で管理職をやっていたBillであったが、今はしがない電話勧誘員。おまけに遅刻が原因で上司に叱責されてしまう。しかし会社のリストラで多くの従業員が職を失う中、彼は上司に取り入って管理職に大抜擢。だがそれがもとで恋人のJulieと喧嘩してしまい、さらには上司のEdがBillの秘密を見つけ、退職を迫る。頭に血が上ったBillはEdの首に手をかけて…。

ニューヨークに住む一人の男の転落人生を描いたサスペンスです。主人公のBillは「塞翁が馬」を絵に描いたような男で、ハッピーとアンハッピーが交互にやってきます。怖いのはその振幅がどんどん大きくなっていくところ。はじめは遅刻といった些細な出来事だったのですが、そのうち殺人事件にまで発展してしまいます。主人公Billならずとも、「どうしてこんな人生になってしまったんだろう」と考えずにはいられません。

物語の前半は多少展開の遅い部分もありますが、後半にかなりスピードアップしてきます。他人には絶対に見せることのできないような、人間のドロドロとした醜い部分をストレートに描いているところが、逆に好感の持てる作品です。

評価:★★★

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